世界経済フォーラム(WEF)は12月21日、物流分野で今後注目のテクノロジー(トレードテック)を整理したレポートを発表した。WEFの物流に関する第四次産業革命の検討チームがまとめ、企業や政府の関係者50人以上がレポート執筆に携わった。欧米だけでなく、中国、シンガポール、アルゼンチン、クウェートからも執筆者はいたが、日本の政府や企業は執筆者リストにはなかった。
WEFは、これまでも、ブロックチェーンと3Dプリンティングに関するレポートを発行しており、今回のレポートは、その継続調査の位置づけ。今回、企業規模や地域等を分散させた状態でアンケート調査を実施し、物流に大きな影響を与える物流テクノロジー(トレードテック)を尋ねた。その結果340人の経営陣や首脳陣から回答を得た。
(参考)WEF
その結果、回答が多かったものは、IoT、デジタル決済、Eコマース・プラットフォーム、クラウド・コンピューティング、5G、人工知能(AI)・機械学習、デジタル文書・Eサイン・デジタルアイデンティティ、スマート・ボーダー・システム、ブロックチェーン・分散型台帳、ロボティクスの順。
またトレードテックが与えるインパクトについては、「コスト削減・高速化」「新たな製品・サービスの物流」「環境インパクトの改善」「小規模事業者のインクルージョン」「流通コスト低減に伴う財の流通量の増加」「雇用影響」の順に指摘する声が多かった。
その他、同レポートでは、トレードテックの最新の潮流、各テクノロジー分野の活用方法、トレードテックの課題、発展途上国での経済発展とトレードテックについて分析をまとめている。
【参照ページ】Top Ten Technologies That Will Change International Trade, Released by World Economic Forum
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