欧州委員会は4月26日、アンドラ及びサンマリノとの間の連合協定案を採択した。今後、EU理事会と欧州議会での審議に入る。成立するとアンドラとサンマリノはEU域内市場に参加できるようになる。
アンドラとサンマリノは欧州の小国。EUに非加盟だが、すでに自国通貨でユーロを採用する等、EUとの一体的な関係をすでに構築している。連合協定は通常、EUに加盟を希望する国との事前準備協定として締結されており、すでにウクライナ、モルドバ、トルコ、ジョージアとの間で締結されている。
EUは2014年、アンドラ、サンマリノ、モナコとの連合協定締結交渉を開始。そのうちモナコに関しては2023年、マネーロンダリングの懸念から連合協定締結交渉を停止していた。
アンドラとサンマリノについては、EU加盟までは前提としていないとみられている。今回の連合協定が成立すると、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインが欧州経済領域(EEA)加盟国として得られているEU域内市場へのアクセスを享受できるとともに、欧州金融監督当局の監査の受入れ、欧州司法裁判所の紛争解決制度の受入れ等にコミットすることになる。
連合協定成立に向けては、EU側では今後、欧州議会とEU理事会での審議に入り、双方で承認されれば、EU側での批准が完了する。同時にアンドラとサンマリノ川でも批准手続きに入る。
【参照ページ】Commission proposes Association Agreement with Andorra and San Marino to the Council
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