アジアインフラ投資銀行(AIIB)は5月30日、アジア開発銀行(ADB)等が発足した交通情報プラットフォーム「アジア交通アウトルック(ATO)」の第3フェーズを支援すると発表した。
ATOは、ADBが2020年に開始。アジア太平洋地域の交通に関する知識基盤を強化し、交通セクターへの支援計画と実施を目的としている。アジア各国政府の政策立案の支援も行っている。現在ATOのアドバイザリーグループには、ADB、国連地域開発センター(UNCRD)、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)、国際交通フォーラム(ITF)、AIIBの5機関で構成されている。
ATOは、2020年11月から2021年5月までのフェーズ1で、情報収集すべき463の指標を特定。一次データと二次データの双方を集め、国際交通データベースを作成する作業を開始した。同時に、ATO経済圏における制度的枠組み、政策、交通資金の文書化も始めた。その後、2021年9月までの中間フェーズでは、460都市を網羅し、80指標を含む都市交通データベースが完成。2021年11月から2022年11月までのフェーズ2では、全国交通データベースと都市交通データベースの両方の情報が拡充され、コスト・データベースの開発も始めった。フェーズ2では、不要なデータ項目の合理化も実施された。
2023年3月から2024年11月までのフェーズ3では、ATO全国データベース、ATO都市データベース、コスト・データベースをさらに拡張。詳細な評価ができるようにし、各国の政策に反映させていく。フェーズ3からはADBni加え、AIIBが資金提供者となる。
AIIBは今回、フェーズ3では、アジア各国政府を支援することに加え、国連持続可能な開発目標(SDGs)とパリ協定等の達成、企業の支援までを狙うと表明している。
【参照ページ】AIIB Supports Multilateral Transport Initiative for Improved Transport Data
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