フェアトレード認証の国際機関、英フェアトレード財団は5月7日、農家が有毒農薬の使用を減少するための無料スマホアプリ「Pesticides & Alternatives」のサービス提供の開始を発表した。発展途上国の農家や農業事業者向けに、科学的根拠のある確かな農薬関連の情報を提供し、安全な農薬を選ぶよう促す。アプリは、英語、スペイン語、ポルトガル語で閲覧可能。
世界では毎年200万tもの農薬が使用され、250万人の農家が無意識的に吸入してしまっている。状況改善のためには、安全な農薬に関する正しい情報を届け、有毒性の高い農薬の使用を減少させるこが肝となる。
今回のアプリには、植物に発生する害虫や病気2,700種について化学物質を使わない代替害虫管理手法についても、英農薬NGOのCABI(Centre for Agriculture and Bioscience International)から情報提供を受け掲載。また、フェアトレード認証を含む9つの認証で、使用が禁止されている農薬700種も検索できるようになっており、農家が使用を自ら控えることができるようにもした。
さらに、サービス開始時から、メキシコやインドで農薬として当局から認可されている農薬や、ブラジル、コロンビア、ケニアなどで農薬として普及している製品の有毒性についても情報提供している。これら危険情報は、政府当局、国際条約、学術研究機関から裏付けをとった。
【参照ページ】NEW APP TO HELP PRODUCERS REDUCE THEIR USE OF HIGHLY TOXIC PESTICIDES LAUNCHES
内藤 志穂
株式会社ニューラル サステナビリティ研究所 リサーチャー
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