スイスESG投資推進業界団体Swiss Sustainable Finance(SSF)は5月30日、2017年のスイスでのESG投資状況をまとめた報告書を発表した。同団体には、金融機関、投資家、大学、政府等90機関が加盟している。
スイスでのESG投資の運用資産残高は前年比82%増加し、3,906億スイスフラン(約44兆円)。内訳では、ESG投資ファンドが47%増、ESG投資の投資一任契約が25%増加、アセットオーナー自身が保有するESG投資運用資産が128%増。
今回の調査では、回答に応じた機関が昨年の41から今年は66に増加。ESG投資への関心の高さも伺えた。2017年に新たにESG投資市場に参入した金融機関も見られた。
今後3年間のESG投資の見通しについては、概ねポジティブな見方が示された。増加する要因について、アセットオーナー側は、運用理事会からのプレッシャー、政治的プレッシャー、受益者の需要という答えが多かった。一方、運用会社側は、アセットオーナーからのプレッシャー、個人投資家からのプレッシャー、国際イニシアチブと答える声が比較的多かった。また、アセットオーナー、運用会社ともに、ESG投資の投資パフォーマンスを懸念する声も出た。
【参照ページ】Swiss Sustainable Investment Market Study 2018
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