Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs

【国際】Net-Zero Insurance Alliance、短中期目標の設定ガイダンス案発行。2023年7月から義務

 2050年までに保険引受ポートフォリオのカーボンニュートラルを目指す国際イニシアチブ「Net-Zero Insurance Alliance(NZIA)」は10月31日、加盟機関に向け、1.5℃シナリオに沿った「NZIA目標設定プロトコル」の初版原案を発表した。パブリックコメントを募集し、2023年1月までに最終発行する予定。

 今回の発表は、加盟機関へ1.5℃シナリオに沿った二酸化炭素排出量削減に関する目標設定と進捗報告に関するNZIAのアプローチの概要とプロトコル自体の将来像について示したもの。投融資カーボンフットプリント算出基準策定機関Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)とNZIAが共同開発した保険引受ポートフォリオにおける二酸化炭素排出量を測定する会計基準「insurance-associated emissions」を排出量算出のベースとして正式に掲げた。

 今回の発表では、目標設定の範囲はスコープ1、2に加えて、可能であればスコープ3も含めると規定。目標設定の種類として、事業全体の削減目標、または個々のポートフォリオにおけるセクター別の目標設定の2つを提示した。

 加盟機関は、2019年以降の二酸化炭素排出量を基準に、短期目標として2030年までの短期目標を設定する。その後、2035年、2040年、2045年の各々の中間目標の設定を行い、同プロトコルの第2版へのアップデート後に2050年までの長期目標設定を行う必要がある。第2版は、長期的なカーボンニュートラルの目標設定、対象業界の追加等を実施予定で、2025年末までに発行する計画。

 また、加盟機関は、目標設定後の結果とアクションに関する報告を年次で実施する義務も負う。

 同プロトコルは、NZIA加盟機関に対し、2023年7月までに短期・中期目標の設定と開示を行うことを課す。それを基にNZIAは、加盟機関が設定した目標の総計と目標別の進捗状況について報告するレポートを2024年から毎年発表していく。

【参照ページ】Net-Zero Insurance Alliance Launches Public Consultation on Version 1.0 of the Alliance’s Target-Setting Protocol

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

 2050年までに保険引受ポートフォリオのカーボンニュートラルを目指す国際イニシアチブ「Net-Zero Insurance Alliance(NZIA)」は10月31日、加盟機関に向け、1.5℃シナリオに沿った「NZIA目標設定プロトコル」の初版原案を発表した。パブリックコメントを募集し、2023年1月までに最終発行する予定。

 今回の発表は、

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

 2050年までに保険引受ポートフォリオのカーボンニュートラルを目指す国際イニシアチブ「Net-Zero Insurance Alliance(NZIA)」は10月31日、加盟機関に向け、1.5℃シナリオに沿った「NZIA目標設定プロトコル」の初版原案を発表した。パブリックコメントを募集し、2023年1月までに最終発行する予定。

 今回の発表は、

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

ここから先は有料登録会員限定のコンテンツとなります。有料登録会員へのアップグレードを行って下さい。

 2050年までに保険引受ポートフォリオのカーボンニュートラルを目指す国際イニシアチブ「Net-Zero Insurance Alliance(NZIA)」は10月31日、加盟機関に向け、1.5℃シナリオに沿った「NZIA目標設定プロトコル」の初版原案を発表した。パブリックコメントを募集し、2023年1月までに最終発行する予定。

 今回の発表は、加盟機関へ1.5℃シナリオに沿った二酸化炭素排出量削減に関する目標設定と進捗報告に関するNZIAのアプローチの概要とプロトコル自体の将来像について示したもの。投融資カーボンフットプリント算出基準策定機関Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)とNZIAが共同開発した保険引受ポートフォリオにおける二酸化炭素排出量を測定する会計基準「insurance-associated emissions」を排出量算出のベースとして正式に掲げた。

 今回の発表では、目標設定の範囲はスコープ1、2に加えて、可能であればスコープ3も含めると規定。目標設定の種類として、事業全体の削減目標、または個々のポートフォリオにおけるセクター別の目標設定の2つを提示した。

 加盟機関は、2019年以降の二酸化炭素排出量を基準に、短期目標として2030年までの短期目標を設定する。その後、2035年、2040年、2045年の各々の中間目標の設定を行い、同プロトコルの第2版へのアップデート後に2050年までの長期目標設定を行う必要がある。第2版は、長期的なカーボンニュートラルの目標設定、対象業界の追加等を実施予定で、2025年末までに発行する計画。

 また、加盟機関は、目標設定後の結果とアクションに関する報告を年次で実施する義務も負う。

 同プロトコルは、NZIA加盟機関に対し、2023年7月までに短期・中期目標の設定と開示を行うことを課す。それを基にNZIAは、加盟機関が設定した目標の総計と目標別の進捗状況について報告するレポートを2024年から毎年発表していく。

【参照ページ】Net-Zero Insurance Alliance Launches Public Consultation on Version 1.0 of the Alliance’s Target-Setting Protocol

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。