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【アメリカ】ブリヂストン 、グアユール農園拡大に57億円投資。2026年実用化目指す

 ブリヂストン米国子会社のブリヂストン アメリカス(BSA)は8月30日、2025年までに米アリゾナ州に保有するグアユール農園に4,000万米ドル(約57億円)の投資を行うと発表した。地域農家や先住民と協働し、農園を約100km2まで拡大予定。2026年のグアユール由来天然ゴム実用化、2030年までに本格的な事業化を目指す。

 同社は、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)等を掲げた「Bridgestone E8 Commitment」を設定しており、今回のアクションは持続可能な原材料調達の一環。

 タイヤの原料となる天然ゴムの多くは現在、パラゴムノキが原料。パラゴムノキの主要栽培地が東南アジアに集中しているため、病害リスクや熱帯雨林減少等の課題を抱えている。グアユールは、米国西部からメキシコ北部が原産の降雨量の少ない乾燥地帯で栽培することが可能なキク科の低木で、綿と比べ水消費量を半減できる他、従来型の農機を活用し、コスト効率よく栽培できる。

 同社は2021年1月、キリンホールディングス傘下のキリン中央研究所とともに、中南米の乾燥地帯原産の低木グアユールを由来とする天然ゴム生産で、生産性向上に寄与する技術の開発に成功したと発表済み。

【参考】【国際】キリンとブリヂストン、グアユール由来天然ゴムで生産性向上に成功。大量培養技術(2021年1月29日)

 グアユールを活用した同社レースタイヤ「Firestone」はすでに、米テネシー州開催のモータースポーツ「NTTインディカー・シリーズ」で採用。時速約320km以上でのレースで採用されたことで、安全性と運動性能を証明した。

【参照ページ】ブリヂストン、グアユールの事業化に向けて投資を強化

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 ブリヂストン米国子会社のブリヂストン アメリカス(BSA)は8月30日、2025年までに米アリゾナ州に保有するグアユール農園に4,000万米ドル(約57億円)の投資を行うと発表した。地域農家や先住民と協働し、農園を約100km2まで拡大予定。2026年のグアユール由来天然ゴム実用化、2030年までに本格的な事業化を目指す。

 同社は、

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 ブリヂストン米国子会社のブリヂストン アメリカス(BSA)は8月30日、2025年までに米アリゾナ州に保有するグアユール農園に4,000万米ドル(約57億円)の投資を行うと発表した。地域農家や先住民と協働し、農園を約100km2まで拡大予定。2026年のグアユール由来天然ゴム実用化、2030年までに本格的な事業化を目指す。

 同社は、

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 ブリヂストン米国子会社のブリヂストン アメリカス(BSA)は8月30日、2025年までに米アリゾナ州に保有するグアユール農園に4,000万米ドル(約57億円)の投資を行うと発表した。地域農家や先住民と協働し、農園を約100km2まで拡大予定。2026年のグアユール由来天然ゴム実用化、2030年までに本格的な事業化を目指す。

 同社は、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)等を掲げた「Bridgestone E8 Commitment」を設定しており、今回のアクションは持続可能な原材料調達の一環。

 タイヤの原料となる天然ゴムの多くは現在、パラゴムノキが原料。パラゴムノキの主要栽培地が東南アジアに集中しているため、病害リスクや熱帯雨林減少等の課題を抱えている。グアユールは、米国西部からメキシコ北部が原産の降雨量の少ない乾燥地帯で栽培することが可能なキク科の低木で、綿と比べ水消費量を半減できる他、従来型の農機を活用し、コスト効率よく栽培できる。

 同社は2021年1月、キリンホールディングス傘下のキリン中央研究所とともに、中南米の乾燥地帯原産の低木グアユールを由来とする天然ゴム生産で、生産性向上に寄与する技術の開発に成功したと発表済み。

【参考】【国際】キリンとブリヂストン、グアユール由来天然ゴムで生産性向上に成功。大量培養技術(2021年1月29日)

 グアユールを活用した同社レースタイヤ「Firestone」はすでに、米テネシー州開催のモータースポーツ「NTTインディカー・シリーズ」で採用。時速約320km以上でのレースで採用されたことで、安全性と運動性能を証明した。

【参照ページ】ブリヂストン、グアユールの事業化に向けて投資を強化

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