【国際】Corporate Reporting Dialogue、各ガイドラインの整合性向上プロジェクト発足

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 企業報告に関する代表的なイニシアチブのCDP、GRI、CDSB、FASB(米国財務会計基準審議会)、IASB(国際会計基準審議会)、国際標準化機構(ISO)、SASB(米国サステナビリティ会計審議会)、IIRC(国際統合報告評議会)の8団体による協働組織「Corporate Reporting Dialogue(CRD)」は11月7日、各ガイドラインの整合性を高める2年間のプロジェクトを発足した。  同プロジェクトでは、各ガイドラインの共通性と相違点をマッピングし、整合性を高めていく。とりわけ財務報告と非財務報告の統合に力を注ぐ。  今回のプロジェクト発足の背景には、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)、国連責任投資原則(PRI)、CFA協会、Ceres、Global Impact Investing Network(GIIN)、Global Sustainable Investment Alliance(GSIA)、International Corporate Governance Network(ICGN)の7団体の協働組織「Global Investor Organisations Committee(GIOC)」がCRDに対し、ガイドラインの整合性向上を要請したことがある。 【参考】【国際】PRI、CFA協会、GIIN等投資家団体、サステナビリティ報告ガイドラインのあり方で共通見解提示(2018年10月24日) 【参考】【国際】Corporate Reporting Dialogue、企業報告の主要8フレームワークの俯瞰マップを公開(2015年6月3日) 【参考】【国際】IIRC、GRI、ISO、SASBらと共に企業報告に関する新たな共同イニシアティブを開始(2014年8月7日) 【参照ページ】Corporate Reporting Dialogue: Better Alignment Project

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【アメリカ】SASB、2014年のアニュアルレポートを発表

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 米国のサステナビリティ会計基準を提供しているSustainability Accounting Standards Board(以下、SASB)が5月14日、2014年のアニュアルレポート"Today's Sustainability Challenges Mean Business: Are our markets ready?"を公表した。  同報告書によると、SASBの基準を採用する米国企業の数は順調に増加しており、2014年末までに2,100社以上の企業が参加、その総計資産は21.7兆米ドル、時価総額は9.8兆米ドル以上に上っている。2014年末時点でSASBは6セクター、45業界のサステナビリティ会計基準を発行しており、2016年までに10セクター80業界へ向けた基準を完成させる予定だという。  また、レポートではClimate Change、Product Alignment & Safety、Access & Affordability of Services、Financing & Responsible Lending、Resource Intensity & Scarcityの5分野に渡り、特にそれぞれの課題と関わりが深い業界において鍵となる情報開示項目を挙げ、詳しく説明している。さらに、広範な業界に影響をもたらす気候変動については、各業界が受ける影響の違いを示した一覧表なども提供しており、SASBが特定を進めている業界ごとのマテリアリティが俯瞰できるようになっている。  SASBのCEOを務めるJean Rogers氏は、アニュアルレポートの中で「持続可能な未来のための会計。それが我々のなすことだ。我々のサステナビリティ会計基準は、今日そして未来の我々に影響を与えうる様々な課題を反映するものだ。サステナビリティ会計基準は、投資家や社会にとって重要なリスクと機会の双方を伴う課題に対処するものだ。これはどのように環境・人間・社会資本を測定するべきかを示すものであり、今日の変化が激しい世界において最も成功に近い位置にいる企業を選択する手助けとなるものだ」と語っている。  SASBの提供するサステナビリティ会計基準の採用により、上場企業は自社のサステナビリティ課題をSASBの特定する業界別のマテリアリティに基づき認識、報告することができ、投資家側も同じ基準に沿い、企業の成長性やリスクを判断できるようになる。  SASBは今年の1月から元FASB(Financial Accounting Standards Board:米国財務会計基準審議会)会長のRobert Herz氏を役員に迎えるなど、目標の一つでもあるSEC(米国証券取引委員会)への基準導入に向けて着実に歩みを進めている。レポートは下記からダウンロード可能。(※参考記事:【レポーティング】SASB(米国サステナビリティ会計基準審議会)を徹底解説) 【レポートダウンロード】Today's Sustainability Challenges Mean Business: Are our markets ready? 【団体サイト】SASB

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【国際】Corporate Reporting Dialogue、企業報告の主要8フレームワークの俯瞰マップを公開

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 企業報告に関する代表的なイニシアチブのCDP、GRI、CDSB、FASB、IASB、ISO、SASB、IIRCの8団体による共同組織、Corporate Reporting Dialogueは5月6日、各団体のフレームワークや基準、要求事項などを一覧で比較、俯瞰できるランドスケープマップを公開した。  Corporate Reporting Dialogueは、企業報告に関する複数の団体のフレームワークや基準の一貫性や比較性を高めてほしいという市場からの要望に応える形で2014年に結成された組織だ。現状は複数のフレームワークが乱立しており、報告企業側はどのガイドラインやフレームワークを参照すればよいかについて困惑するケースもよくあった。今回公表されたオンラインマップの目的は、これらの混乱を防ぎ、各ガイドラインやフレームワークの目的や対象範囲、関係性を明示したえで報告者の正しい理解を促進することだ。  また、同マップではそれぞれの企業報告イニシアチブがどのよう統合報告の<IR>で示されている6つの資本および各項目に結びついているかについても示されている。フレームワーク同士の関係性や適用範囲を確認する上で非常に役立つコンテンツとなっているので、企業報告に携わる方はぜひ確認して頂きたい。マップおよびPDFバージョンは下記から確認可能。(関連記事:【レポーティング】サステナビリティ(CSR)報告ガイドラインを主導するグローバル機関) 【参考サイト】Landscape Map 【PDFダウンロード】NAVIGATING THE CORPORATE REPORTING LANDSCAPE 【団体サイト】Corporate Reporting Dialogue

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private 【レポーティング】サステナビリティ(CSR)報告ガイドラインを主導するグローバル機関

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(図)サステナビリティ報告ガイドライン カオスマップ。Sustainable Japan作成。 複雑化するサステナビリティ(CSR)ガイドライン  サステナビリティ報告やCSR報告を担当する方々からよく受ける質問があります。「一体、どのガイドラインを参照すれば良いのか」。実はこの種類の問いは非常に回答に窮します。もちろん、有名なガイドラインはあります。例えばGRI、サステナビリティ報告についての包括的なガイドラインと言っても過言ではなく、先進国・新興国問わず世界中で参照されています。しかしながら、当サイトSustainable Japanでは日々GRI以外の多の多くのガイドラインについてもご紹介をしています。ISOが定めたISO26001、温室効果ガス算出方法で有名なガイドラインのCDP、紛争鉱物報告ガイドラインを制定しているcfsi、財務情報と非財務情報の統合を試みる<IR>などなど。これらのガイドラインを全体として公式に統括する機関は今のところ存在していません。それぞれの機関はお互いに連携をしつつも、独立した動きを見せ発展してきています。こうした体系的に整理されずにルールやガイドラインが増殖していく動きは、中央政府の省庁が一元的にルールを管理する傾向の強い日本にはあまり馴染みのない状態です。整理されないルール増殖というのは悲観すべきなのかもしれませんが、それだけ今サステナビリティ報告や非財務情報報告の領域は急速に発展してきていることの証左でもあります。産業革命やIT革命の際に数多の技術が一度に勃興してきたように、サステナビリティや企業情報開示の分野も今まさに革命期にあると言うことができるでしょう。正直、この領域の専門家でない限り、全ての動きに日々目を向けていくのは非現実的です。ですので、今回は、いまこうしてますます複雑化していくサステナビリティ報告ガイドラインの状況を俯瞰的にまとめてお伝えしていきます。 GRI 〜サステナビリティ報告ガイドラインの中心的存在〜  GRIとは (more…)

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2015/04/28 体系的に学ぶ

【アメリカ】SASB、FASB元会長のRobert Herz氏を役員に招聘

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米国上場企業向けサステナビリティ会計の基準作りを進めているSASB(Sustainability Accounting Standards Board:米国サステナビリティ会計基準審査会)は10月21日、FASB(Financial Accounting Standards Board:米国財務会計基準審議会)元会長のRobert Herz氏を新たにSASBの役員として迎えることを発表した。 Herz氏は2015年1月1日から3年間の任期を務めることになり、SASBメンバーと密に恊働しながら、SASBの基準完成に向けたプロセスにおいて重要な意思決定役を担う予定だ。 同氏の就任発表にあたり、SASBの会長を務めるMichael R. Bloomberg氏は「今日の投資家は、従来の財務報告が提供できる情報よりもより完全な情報を求めている。財務会計の世界はサステナビリティ会計が企業の成功、投資家の意思決定の双方において欠かせないものであることを認識している。会計・財務報告分野の第一人者であるRobert Herz氏の就任はSASBの役員会にとって大きな助けとなり、財務の分野にも利益をもたらすサステナビリティ基準の完成に向けて価値のある専門性を提供してくれることだろう」と同氏の就任を歓迎した。 Herz氏は2002年から2010年までFASBの会長を務めた経歴を持つ。その以前にはPwCグローバルおよび米国の双方のボードメンバーを務めていたほか、IASB(International Accounting Standards Board:国際会計基準審議会)の初期メンバーの1人でもある。 さらに、同氏は米国公認会計士協会のSEC規制委員会会長、および国際会計士連盟の多国籍監査委員会会長を務めた経験もあり、その他にも米国の財務会計における主要な組織の要職を数多く歴任してきたエキスパートだ。また、かねてから企業価値における非財務要素の重要性を認識し、書籍などを通じて訴えかけてきた人物としても知られている。 Herz氏は「SASB基準により、投資家は業界によって様々に異なるマテリアルなサステナビリティ情報のインパクトをよりよく理解し、比較し、ベンチマークすることができる。SASBの役員会への参加することで、企業報告の進化に向けてさらに継続して貢献することができる」と就任の喜びを語った。 来年から米国の財務会計分野で大きな功績を残してきたHerz氏を役員として迎えることで、SASBが自身の最終目標である非財務情報開示の法的義務化に向けてまた一歩大きく前進することは間違いない。 【団体サイト】SASB 【参考サイト】FASB

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【国際】IIRC、GRI、ISO、SASBらと共に企業報告に関する新たな共同イニシアティブを開始

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6月17日にアムステルダムで行われたICGN(International Corporate Governance Network:国際コーポレート・ガバナンス・ネットワーク)の年次総会にて、「企業報告ダイアログ(The Corporate Reporting Dialogue、以下CRD)が正式に活動を開始すると発表された。 CRDは統合報告に関する国際フレームワークのIIRC(International Integrated Reporting Council)が提唱するイニシアティブで、異なる企業報告フレームワークの整合性や一貫性、比較しやすさを高めることで企業、投資家双方の負担を軽減し、今後の企業報告におけるグローバルの包括的な展望を示すことを目指している。 CRDにはCDPやGRI、ISO、SASBなど、企業報告の分野において国際的に大きな影響力を持っている組織が多数参加している。 CRDの議長を務めるHuguette Labelle氏は、「企業報告をめぐる世界は変化を迎えている。そのあまりの長さゆえに、これまでの企業報告は断片化され、戦略的な価値創造プロセスから完全に分断されてしまっていた。しかし、孤立した変化では、現代の企業や投資慣行の複雑さを反映するには不十分だ。 CRDは企業報告を読み手に合わせた形に新しく作り直し、企業とその主要なステークホルダーの関係の再構築に役立つ、より一貫性、効率性の高いものにするためのコラボレーションだ。このイニシアティブの議長を務めることはとても名誉なことだ」と語った。 CRDでは、異なる企業報告の方向性や内容、現在開発中の報告の枠組み、基準、そして関連要求事項に整合性をもたらすような、より実用的な方法の開発を目指している。 今後、CRDの活動の進展に伴いより広範な企業報告に関する展望が共有される予定だが、当初は様々な企業報告フレームワーク、基準同士のつながりや統合報告との関連性にスポットが当てられる予定だ。 CRDへの参加組織は以下の通り。 CDP Climate Disclosure Standards Board (CDSB) Financial Accounting Standards Board (FASB) Global Reporting Initiative (GRI) International Accounting Standards Board (IASB) International Integrated Reporting Council (IIRC) International Public Sector Accounting Standards Board (IPSASB) International Organization for Standardization (ISO) Sustainability Accounting Standards Board (SASB) 現在企業報告の分野においては統合報告に関する国際フレームワークのIIRCをはじめ、上記のように複数の異なる報告基準やガイドラインが並存しているのが現状だ。こうした中で今後どの報告フレームワークが本流となっていくのか、グローバルの動向が気になっているという企業報告担当者の方も多いのではないだろうか。 その意味で、今回のCRDの活動開始はグローバルな企業報告の在り方を前進させる上で大きな一歩だといえる。今後、現在の状況がどのように変化し、最終的にどのような包括的な枠組みが提示されるのか、これからの動きに注目していきたい。 【参考サイト】IIRC

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