【シンガポール】DBS、キャピタランドにESG指標連動型コミットメインライン融資。アジア不動産業界初

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 シンガポール不動産大手キャピタランドは10月4日、DBS銀行からアジア不動産業界初となるESG指標連動型コミットメインライン融資を3億シンガポールドル(約245億円)規模受けたと発表した。5年ローン。単独の銀行によるESG指標連動型コミットメインライン融資額でも同国過去最大。  現在キャピタランドは、金融インデックス開発世界大手S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが管理する「Dow Jones Sustainability Induces(DJSI)World」に採用されている。この事実をもってDBSは、同融資を「Sustainability-linked」と呼称している。グリーンボンドやグリーンローンと異なり、同融資の使途に制限はない。  また、同融資は、DJSIのESG評価に用いられているRobecoSAMのCorporate Sustainability Assessment(CSA)のスコアにより金利が変動する。キャピタランドがCSAのスコアを上げるほど、融資金利が下がる。 【参照ページ】CapitaLand secures first and largest S$300 million sustainability-linked loan in Asia’s real estate sector

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private 【国際】ダウ・ジョーンズ、ESGインデックス「DJSI」の2018年銘柄入替発表。日本企業の新採用は6社

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 金融インデックス開発世界大手S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは9月13日、Dow Jones Sustainability Induces(DJSI)シリーズの銘柄評価機関の役割を担っているRobecoSAMとともに、2018年のDJSIシリーズの年間分析結果および採用銘柄入れ替えを発表した。全構成319銘柄も9月13日に公表された。銘柄入れ替えは9月24日から有効となる。  DJSIシリーズは、1999年に誕生して以来、ESGインデックスの老舗として存在感を示してきている。DJSIシリーズは最新のRobecoSAMの企業評価「Corporate Sustainability Assessment(CSA)」に基づき、年に1度銘柄入れ替えを行っている。今回実施されたCSAでは、評価体系の一つである「メディア・ステークホルダー・アナリシス(MCA)」が大幅に変更。RepRiskのリスクニュース等外部評価による悪評が立った場合の減点効果が大きくなった。また、新たに気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の観点やコーポレートガバナンスでも政府保有株やデュアル・クラス・ストックの観点が追加された。さらに2017年に追加された社会インパクト評価では、より実用的な視点からWBCSDの社会資本プロトコル(SCP)や自然資本プロトコル(NCP)の観点へと修正された。その他、財務影響の薄い項目が大幅に削除される等の変更もあった。  DJSIシリーズには、先進国・新興国双方対象の「DJSI World」、北米地域対象の「DJSI North America」、欧州地域対象の「DJSI Europe」、アジア太平洋地域対象の「DJSI Asia Pacific」など8種類ある。その中でも最も注目を集めているのは、DJSI World。  今年のDJSI Worldの銘柄入れ替えでは、セールスフォース・ドットコム、シュルンベルジェ、ディアジオ等の銘柄が新たに採用された一方、サムスン電子、バイエル、オーストラリア・コモンウェルス銀行が除外された。バイエルは、グリホサート製除草剤大手モンサントを買収した影響が大きいと考えられる。サムスン電子とオーストラリア・コモンウェルス銀行は、それぞれ各ローカルのDJSIシリーズには採用されている。  DJSI Worldに新たに採用された日本企業は (more…)

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private 【国際】RobecoSAM、2018年版Sustainability Yearbook発行。ゴールド獲得日本企業5社

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 スイス運用大手RobecoSAMは2月1日、2018年版「Sustainability Yearbook」を発行した。RobecoSAMは毎年世界大手企業にESGに関する調査票を送付し、回答をもとに企業のESG評価「「Corporate Sustainability Assessment(CSA)」を行っている。CSAは毎年、金融インデックス開発世界大手米S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスのDJSI(Dow Jones Sustainability Indices)に使われている。  CSAは1999年に開始され、今年で19年目。Sustainability Yearbookは、CSAの結果概要をまとめたもので、各業界の評価トップ15%の社名が掲載される。さらに60点以上かつ上位1%の企業には「ゴールド」、57点以上で上位5%以内の企業には「シルバー」、54点以上で上位10%以内の企業には「ブロンズ」が付与される。今年は約3,500社が調査対象となり、2,479社が調査票に回答した。Sustainability Yearbookに掲載されのは478社。そのうち73社がゴールド、78社がシルバー、118社がブロンズを獲得した。  CSAの評価手法は、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)とともに、企業の長期的に成長するためのイノベーションや市場成長等の経済的な側面もチェックされる。詳細の設問や評価ウエイトは業界ごとに異なる。2016年からは (more…)

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【国際】ダウ・ジョーンズ、ESGインデックス「DJSI」の2017年銘柄入替発表。日本企業の新採用は11社

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 金融インデックス開発世界大手S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは9月7日、Dow Jones Sustainability Induces(DJSI)シリーズの銘柄評価機関の役割を担っているRobecoSAMとともに、2017年のDJSIシリーズの年間分析結果および採用銘柄入れ替えを発表した。全構成319銘柄も9月11日に公表された。銘柄入れ替えは9月18日から有効となる。  DJSIシリーズは、1999年に誕生して以来、ESGインデックスの老舗として存在感を示してきている。DJSIシリーズは最新のRobecoSAMの企業評価「Corporate Sustainability Assessment(CSA)」に基づき、年に1度銘柄入れ替えを行っている。今回実施されたCSAでは、新たに政治献金等、政府との関わり方、社会インパクト評価の実施等に関する要素が追加された。また、コーポレートガバナンス、サプライチェーン、人権に関する設問でも修正がなされた。  DJSIシリーズには、先進国・新興国双方対象の「DJSI World」、北米地域対象の「DJSI North America」、欧州地域対象の「DJSI Europe」、アジア太平洋地域対象の「DJSI Asia Pacific」など8種類ある。その中でも最も注目を集めているのは、DJSI World。  今年のDJSI Worldの銘柄入れ替えでは、サムスン電子、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、ASMLホールディング等の銘柄が新たに採用された一方、米ダコタ・アクセス・パイプラインで社会問題化したEnbridge、韓国で「殺人加湿器」問題を引き起こしたレキットベンキーザー、資源採掘大手リオ・ティント等の銘柄が除外された。サムスン電子、ブリティッシュ・アメリカン・タバコは昨年に銘柄選定から除外されており、1年ぶりにDJSI Worldに採用された。  DJSI Worldに新たに採用された日本企業は、本田技研工業、マツダ、凸版印刷、カシオ計算機、三菱ケミカルホールディングス、第一三共、NTTデータ、オムロン、NTTドコモ、ANAホールディングス、大阪ガス。また、昨年に引き続き採用されたのは、ブリヂストン、伊藤忠商事、小松製作所、丸紅、三井物産、ナブテスコ、積水化学工業、積水ハウス、ベネッセホールディングス、大和証券グループ本社、野村ホールディングス、国際石油開発帝石、味の素、シスメックス、花王、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、損保ホールディングス、東京海上ホールディングス、富士通、日立製作所、コニカミノルタ。日本企業の採用は合計32社で、昨年の26社から6社増えた。一方、昨年採用されていたが今年採用されなかったのは、日産自動車、イオン、TOTO、パナソニック、富士フィルムホールディングスの5社。  RobecoSAMは発表にあたり、多くの企業が国連持続可能な開発目標(SDGs)等により環境・社会要因がもたらす企業への財務影響を理解する必要があることを認識しつつあるものの、まだ具体的なインパクト評価までを行えている企業は10%未満に留まると指摘。今後は、インパクト評価にスポットライトが当たっていきそうだ。 【参照ページ】Results Announced for 2017 Dow Jones Sustainability Indices Review

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【国際】ダウ・ジョーンズ、ESGインデックス「DJSI」の銘柄入れ替えを発表。日本企業の新採用は9社

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 金融インデックス開発世界大手S&P Dow Jones Indices(S&P DJI)は9月8日、Dow Jones Sustainability Induces(DJSI)シリーズの銘柄評価機関の役割を担っているRobecoSAMとともに、DJSIシリーズの年間分析結果および採用銘柄入れ替えを発表した。DJSIシリーズは、1999年に誕生して以来、ESGインデックスの老舗として存在感を示してきている。DJSIシリーズは最新のRobecoSAMの企業評価「Corporate Sustainability Assessment(CSA)」に基づき、年に1度銘柄入れ替えを行っている。  今年のDJSIシリーズの銘柄入れ替えでは、CISCO Systems、Royal Dutch Shell、Adobe System等の銘柄が新たに採用された一方、Intel、Samsung Electronics、British American Tabacco等の銘柄が除外された。  DJSIシリーズには、世界の上場企業全体を対象とするもの、米国上場企業のみを対象とするもの、先進国国上場企業のみを対象とするものなど複数のインデックスがある。入れ替え後の採用銘柄一覧はRobecoSAMによって9月12日に公表された。インデックスの銘柄入れ替えは9月19日から反映された。その中で最も代表的なインデックスである世界の上場企業全体を対象とし世界300銘柄以上で構成される「DJSI World」に、新たに採用された日本企業は、ブリヂストン、日産自動車、ナブテスコ、積水ハウス、大和証券グループ、国際石油開発帝石、イオン、シスメックス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス。また、昨年に続き銘柄に採用されたのは、伊藤忠商事、小松製作所、丸紅、三井物産、TOTO、パナソニック、積水化学工業、ベネッセホールディングス、野村ホールディングス、味の素、花王、損保ジャパン日本興亜ホールディングス、東京海上ホールディングス、富士通、富士フィルムホールディングス、日立製作所、コニカミノルタ。日本企業の採用は合計26社。  RobecoSAMによると、今回のCSA回答では、グローバル大手企業は、「ビジネス行動規範の制定」、「コーポレート・ガバナンス」、「環境ポリシー・マネジメントシステム」の3項目では点数が高かったものの、「事業活動の環境効率」、「人的資本開発」、2016年から新設された「マテリアリティ特定」の3項目では点数が低かったという。 【参照ページ】Results Announced for 2016 Dow Jones Sustainability Indices Review

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【ドイツ】フォルクスワーゲン、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ指数から除外

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 ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンは10月6日、排ガス不正問題を理由にダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(以下、DJSI)から除外された。DJSIは世界で最も有名なサステナビリティ・ベンチマークの一つで、世界16か国の投資家や資産運用マネジャーに利用されている。  S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスはDJSIの選定企業に潜在的な問題が発覚した場合、対象企業をDJSIの公開基準に基づいて自動的にMedia & Stakeholder Analysis(以下、MSA)にかけ、企業の問題への関与状況および管理状況を調査する仕組みを運用している。今回この分析に従ってDJSI委員会がフォルクスワーゲンの問題を検証した結果、委員会は同社をDJSIワールド、DJSIヨーロッパ、その他全てのDSJI指数から除外することを決定した。  DJSIワールドは、S&Pグローバル・ブロード・マーケット指数における大企業2,500社の中で各産業別に財務上重要と考えられるESG基準の上位10%のパフォーマンスをトラックするものだ。この2,500社はDJSIワールドの対象ユニバースとなり、ロベコSAMを通じて毎年評価される。  フォルクスワーゲンは10月5日フランクフルト市場の取引終了後に除外され、10月6日に除外が成立した。これにより、同社は同時に自動車企業の産業グループにおけるリーダーからも除外された。  フォルクスワーゲンはその性能に定評があり、今回の不正問題は世界に衝撃を与えた。その後の調査で、少なくとも管理職30名が関与したとされており、今も全容解明のための努力が続けられている。温室効果ガス排出基準の厳しいヨーロッパで大規模な不正操作が行われていたことで、今後関係機関による取り締まりが厳しくなる可能性も示唆されており、業界全体に与えた影響は大きい。サステナビリティ指数の構成銘柄から外されたことは当然の決定だったと考えられるが、関連する全ての課題を洗い出し、透明性のある発表を通じて信頼回復がなされることを願いたい。 【参照リリース】Volkswagen AG to be Removed from the Dow Jones Sustainability Indices 【企業サイト】Volkswagen 【関連サイト】Dow Jones Sustainability Index (※写真提供:Vytautas Kielaitis / Shutterstock.com)

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【アメリカ】ナスダック・サステナビリティ・インデックスが更新。アドビ、テスラらが新たに選出

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 ナスダックOMXグループとCRDアナリティクスは5月18日、最新版のナスダック・OMX CRD グローバル・サステナビリティ・インデックスを発表した。同インデックスは半期に一度選定銘柄が更新される。  今回リストに加えられた企業はアドビシステムズ、オートデスク、キャンベルスープ、コン・エジソン、ディレクTV、フェデックス、NRGエナジー、テスラモーターズ、そしてベライゾン・ワイヤレスの9社だ。  一方、今回のランキング更新によりヘス、エクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェル、スタトイル、ENI、リオ・ティント、ヴァーレ、ネットアップ、そしてペトロブラスがリストから外れた。今、世界では化石燃料関連企業からの投資資金引揚げムーブメントが起こっているが、今回のナスダック・インデックスにおいても主に化石燃料・資源開発系の大企業がリストから除外された形だ。  ナスダック・OMX CRDグローバル・サステナビリティ・インデックスは、米国の主要な証券取引所に上場している企業のうち、優れたサステナビリティ報告を実践している企業らによる均等加重株式インデックスだ。具体的には二酸化炭素排出量、エネルギー・水の消費量、有害および無害廃棄物、従業員の安全、ダイバーシティ、マネジメント構成、そしてコミュニティ投資の分野における情報開示においてリーダーシップを発揮している企業で構成されており、毎年5月と11月に更新される。  これらの企業はGRIのG3.1およびG4ガイドラインに沿って自社の利益の見通しだけではなくESGリスクおよびそれらがどのように業績に影響を及ぼすかについて自主的に開示している。  ナスダック・サステナビリティ・インデックス以外のグローバルSRI格付としては、DJSI(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)が有名だが、DJSIは昨年9月に公表したThe 2014 DJSI Worldではアムジェン、オーストラリア・コモンウェルス銀行、グラクソ・スミスクラインを新たにリストに加えた一方で、バンク・オブ・アメリカ、ゼネラル・エレクトリック、マクドナルド、スターバックス、ナイキをリストから除外している。  他には、国別の環境インデックスとしてはイエール大学とコロンビア大学による「環境パフォーマンス指数(EPI)」が有名だ。2014年のEPIでは日本のランキングは世界26位、米国は33位だった。これらのランキングやインデックスはただ結果を見るだけではなく、リストに選定された企業や国の取り組みをしっかりとベンチマークし、それらのベストプラクティスをいかに取り込めるかが重要だ。 【参考サイト】Semi-Annual Changes to the NASDAQ OMX CRD Global Sustainability Index 【企業サイト】Nasdaq OMX 【参考サイト】CRD Analytics 【参考サイト】Yale University EPI

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【国際】RobecoSAM、DJSI2015に向けたアセスメントを開始。XRBLによるデジタルレポーティングを導入

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 DJSI(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)の格付を手掛けるスイスのSRI格付機関、RobecoSAM社が、3月末からDJSI2015の格付に向けたサステナビリティ・アセスメントを開始している。  RobecoSAM社は毎年世界3,400社以上にアセスメントへの参加を呼び掛けており、その中にはアジア、中南米、東欧、南アフリカなど新興成長市場の800社も含まれる。アセスメントの評価が業界上位10%に入った企業は、サステナビリティ格付の中でも最も著名なインデックス、DJSI Worldに選定される。  アセスメントは企業の長期的な価値創造に重点が置かれており、財務上重要となる経済、環境および社会、コーポレートガバナンスなどに関する100以上の質問を通じて企業のサステナビリティを評価する。サステナビリティに関するリスク、機会は業界ごとに異なるため、質問の半数は業界に特化した内容となっている。  アセスメントのプロセスやインターフェースは毎年改善されているが、RobecoSAMは企業の報告にかかる負担を減らすため、今年からCSR関連ソリューションを手掛けるCRedit360およびWorkviaと協働してXRBL(eXtensible Business Reporting Language)を活用した新たなソフトウェアAPIを導入した。このソフトウェアにより、企業は自社のデータ管理プラットフォームからRobecoSAMのアセスメントプラットフォームにデータを移行することができる。  このシステムにより、企業は報告にかかる手間や時間を減らすだけではなく、サステナビリティ関連情報をデジタルに移行することが可能となり、結果としてデータ全体の質を向上させていくことが可能となる。  RobecoSAMでサステナビリティアプリケーション&オペレーション責任者を務めるManjit Jus氏は「企業のサステナビリティ評価・格付フレームワークの増加により企業の負担が増えている中で、我々はサステナビリティ情報収集の負担軽減を実現するパイオニアになれたことを誇りに思う。我々はサステナビリティデータの再利用性や比較利便性、情報の質全体の向上に向けてより多くの企業がデジタルレポーティングを実施することを期待している」と語っている。  質問回答票の提出締め切りは5月28日までで、DJSI2015は9月10日に公表される予定。今年のDJSIには何社の日本企業が、そしてどの企業が選定されるのか、注目が集まる。 【参照リリース】RobecoSAM Launches Annual Dow Jones Sustainability Indices Company Evaluation 【参考サイト】Sustainability Indices Website 【企業サイト】RobecoSAM

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【国際】報告者と投資家の考えるマテリアリティ課題は概ね一致。GRIとRobecoSAM共同調査

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 サステナビリティ報告に関する国際ガイドラインのGRI(グローバル・レポーティング・イニシアチブ)と、DJSI(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)の格付機関としても知られるSRI評価会社のRobecoSAM社は3月4日、報告者の視点から見たマテリアリティと投資家の視点から見たマテリアリティを比較した研究報告書、"Defining Materiality: What Matters to Reporters and Investors.(マテリアリティの定義:報告者と投資家にとって重要なこと)"を発表した。  GRIおよびRobecoSAMがそれぞれ報告者、投資家の視点から見たテクノロジー業界および金融業界のマテリアリティを分析した結果、これら2つの業界において報告者と投資家がマテリアルだと考えているサステナビリティ課題は概ね一致するという結論に至った。  具体的には、テクノロジー・ハードウェア業界においては、報告者、投資家ともにサプライチェーン・マネジメント、イノベーション、環境マネジメントを最もマテリアルだと認識していることが分かった。なお、投資家は報告者よりもコーポレート・ガバナンスを重要だと認識しており、一方で報告者はビジネス・エシックスを投資家より重要視していることも分かった。また、金融業界においては、報告者・投資家ともにリスク・マネジメント、コーポレート・ガバナンスを最もマテリアルと認識しており、人材教育や雇用、ダイバーシティ、機会平等なども両者ともに重要視していることが分かった。  GRIのサービス担当役員を務めるÁsthildur Hjaltadóttir氏は「今回の調査を通じて、マテリアリティという概念に様々な定義があることが市場において大きな懸念になっている中、多くの関係者のマテリアリティという概念に対する理解では相違点よりも共通点が多いことがわかった。GRIガイドラインに記載されているようなステークホルダーエンゲージメントが実現、報告者は投資家に対しても他のステークホルダーに対しても効果的なコミュニケーションを図ることができる」と語った。  また、RobecoSAM社のサステナビリティ投資R&D部門のトップを務めるDaniel Wild氏は「今回の共同調査から、最もマテリアル課題の分析が報告者と投資家双方に与えてくれる価値を明らかになった。我々はこのGRIとの共同出版物が、投資家と報告者の間の更なる議論と協働につながることを望んでいる」と語った。  マテリアリティの定義についてはガイドラインにより異なり、それらがしばしば混乱を生み出していると言われることも多いが、今回のGRIとRobecoSAMとの共同調査により、レポート報告者と投資家との間のマテリアリティに対する認識には多くの共通点があることが明らかになった。報告者、投資家ともに、効果的な対話を実現するためには双方の視点の理解が欠かせない。その意味で今回の報告書は両者の相互理解の大きな助けとなるはずだ。レポートは下記からダウンロード可能。 【レポートダウンロード】Defining Materiality: What Matters to Reporters and Investors. 【団体サイト】Global Reporting Initiative 【企業サイト】RobecoSAM

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【ランキング】RobecoSAM、2015年度版のサステナビリティイヤーブックを発行

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DJSI(Dow Jones Sustainability Indices:ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)の格付を手がけていることでも有名なスイスのSRI格付機関、RobecoSAM社は1月19日、2015年度版のサステナビリティイヤーブック”The Sustainability Yearbook 2015”を公表しました。 同イヤーブックでは、2014年のサステナビリティ投資・格付を振り返り、各業界の格付トップ15%の企業に対してはゴールド、シルバー、ブロンズメダルが授与、業界トップの企業には”RobecoSAM Industry Leader”がそれぞれ授与されます。今年はゴールドメダルが69社に、シルバーメダルが54社に、ブロンズメダルが112社にそれぞれ授与されました。地域別に見てみると、受賞企業数およびゴールメダルの数ともにヨーロッパが最大でした。詳細は下記の通り。 ヨーロッパ:211社(うちゴールドメダル33社) アジア・パシフィック:99社(うちゴールドメダル16社) 北米:93社(うちゴールドメダル11社) 新興国:54社(うちゴールドメダル9社) RobecoSAM社は、大手上場企業のサステナビリティ評価を1999年から毎年続けており、最新のCorporate Sustainability Assessment(以下、CSA)には実に42カ国、 830企業が参加し、ESGパフォーマンスを報告しました。また、アセスメントへの参加企業数は毎年平均で7%ずつ順調に増加しており、評価対象となる全1,995企業の時価総額全体のうち、今年のCSA参加企業の時価総額は87%(ヨーロッパ:92%、北米:90%、アジア・パシフィック:88%、新興市場:61%)を占めており、非常に高いカバー率を誇ったといいます。 日本企業で受賞した企業は以下の19社です。 ゴールドメダル受賞 花王 コニカミノルタ 住友林業 ベネッセ 丸紅 シルバーメダル受賞 伊藤忠商事 日産自動車 リコー ブロンズメダル受賞 旭硝子 イオン株式会社 積水化学工業株式会社 損保ジャパン日本興亜ホールディングス TOTO パナソニック 日立製作所 富士通 富士電機 富士フィルムホールディングス LIXILグループ RobecoSAM社のCEOを務めるMichael Baldinger氏は「まず、全てのイヤーブックメンバー、特に業界トップ企業、ゴールドメダリストを祝福したい。選出された企業は、財務的に重要なESG基準において秀でていた。サステナビリティイヤーブックは、サステナビリティの観点からどの企業の競争力が高いのかを投資家に示す指針となる。特に今年のイヤーブックは20年に渡る綿密なリサーチの集積だ。RobecoSAM社はこの20年でサステナビリティ投資の世界を形作ってきた」と語りました。 また、RobecoSAM社の執行委員会メンバーで、サステナビリティ投資研究所所長であるDaniel Wild氏は、「RobecoSAM社の年次CSAでは、税務戦略、イノベーション力、優秀な人材を魅了し続ける力、といったビジネスの核に影響を与える要素を基に評価を実施している。それらの要素は、競争力に影響し、ひいては長期的な財務実績として表れてくるものだ。ただ、その要素は時代と共に日々変化していくため、CSAを見直し発展させ続ける必要がある」と述べました。 また、今年のイヤーブックにおける主なトレンドとしては報告書の中で挙げられていました。 サステナビリティ課題への取り組み状況が改善された企業は昨年より0.4%増加 最も大きく改善したのは商業サービス・用品業界(+9.73%) コーポレート・ガバナンス指標が最も優れているのは北米 経済面で最も改善された指標はサプライチェーン 環境面で最も改善された指標は気候変動戦略 社会面で最も改善された指標は従業員の定着 同社では毎年サステナビリティに関する重要なトピックを取り上げて、サステナビリティイヤーブックの中で紹介しています。同社が今年取り上げたトピックはこちらです。 報告の再定義(サステナビリティ・ストーリーの戦略的コミュニケーションへの変換) 理論から実践へ(サステナビリティの財務評価への融合) 税務戦略(投資家にとってのサステナビリティリスク) RobecoSAM社の20年に渡る貢献もあり、サステナビリティ投資という概念はより広く浸透し、企業と投資家の関係も変わりつつあります。一方で、投資家に対して情報を開示する企業側としては、財務・非財務情報開示の統合やサステナビリティ戦略と財務リターンとの結びつきなど未だに課題も多い、サステナビリティ投資の最新トレンドや各業界リーダーのベストプラクティスを知りたい方は、ぜひ下記イヤーブックを参考にしてください。 【レポートダウンロード】The Sustainability Yearbook 2015 【企業サイト】RobecoSAM

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2015/02/10 体系的に学ぶ
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