【国際】グリーンピース、アパレル企業19社の有害化学物質対策ランキングを発表

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 国際環境NGOのグリーンピース・インターナショナルは7月5日、アパレル世界大手企業19社の有害化学物質除去・水質汚染対策への取り組み状況を評価し、3回目となるランキング「Detox Catwalk 2016(デトックス・キャットウォーク)」を公表した。2020年までにサプライチェーン関連目標を全て達成できるとされる「Avant-Garde(アバンギャルド)」の称号を得たのはZARAを運営するインディテックス、H&M、ベネトンのたった3社だった。  今回対象となった19社は、ZARA、H&M、ベネトン、ファーストリテイリング、C&A、G-Star Raw、Mango、Miroglio、Valentiono、アディダス、バーバリー、リーバイ・ストラウス、Primark、PUMA、Marks & Spencer、Victoria’s Secret、ESPRIT、Nike、LiNing。日本からは、ユニクロブランドを展開するファーストリテイリングが入っている。ランキング評価手法としては、(1)19社が全てがグリーンピースに対してコミットメントしている「Detox 2020計画」の達成状況、(2)広く普及してしまった有害物質、多フッ素化芳香族化合物(PFCs)の全廃、(3)情報開示の透明性の3項目。「Detox 2020計画」評価では、 製造時使用制限物質リスト(MSRL)の制定状況と制定基準が大きく反映されている。  ランキングでは、最高位の「Avant-Garde(アバンギャルド)」、中位の「Evolution Mode(進化中)」、低位の「Faux Pas(失態)」の3段階に分けられた。アバンギャルドを獲得したのは上記の3社。失態に位置づけられたのは、Nike、Esprit、Victoria’s Secret、LiNingの4社。それ以外の12社は進化中となった。失態に位置づけられた3社は、アパレル業界大手企業などで構成する「有害化学物質排出ゼロ(ZDHC)」グループのが掲げる使用禁止化学物質リストを、確実に企業内のMSRLに反映しておらず、PFCsの使用も続けており、情報開示も少ない。進化中の12社の中にも、アディダス、バーバリー、リーバイ・ストラウス、PRIMARK、PUMAは、「有害化学物質排出ゼロ(ZDHC)」グループの使用禁止化学物質リストの反映に不備があるという。  一方、グリーンピースが2013年に実施した有害物質調査において有害性が認められた製品を販売している企業のうち、依然「Detox 2020計画」へのコミットメントを表明していない企業もある。グリーンピースはそれら企業名も発表しており、アルマーニ、Bestseller、ディーゼル、ドルチェ&ガッバーナ、GAP、エルメス、LVMHグループ/クリスチャンディオール・クチュール、Metersbonwe、PVH、VAncl、Versaceの名前が挙げられている。  世界のアパレル生産が集積する中国では、有害化学物質による水質汚染が深刻化している。特に中国では、地下水の8割以上が安全な飲料水ではないため、衛生な真水の確保は喫緊の課題となっている。中国政府は、2011年からの第12次5ヵ年計画で、PFC類、ノニルフェノール、フタル酸エステルといったアパレル産業で使用される有害物質を初めて規制対象とするなど、環境規制の強化に乗り出している。 【参照ページ】Nike, Esprit, Victoria’s Secret and LiNing fail toxic-free fashion ranking 【報告書】Detox Catwalk 2016

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【国際】グリーンピース、有害物質除去に取り組むアパレル企業ランキングを公表

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 グリーンピース・イースト・アジアは3月19日、大手アパレル企業らによるサプライチェーンにおける有害物質除去・水質汚染対策への取り組み状況を評価したオンラインプラットフォーム、"Detox Catwalk(デトックス・キャットウォーク)"を公表した。  ZARAを運営するインディテックス、ユニクロのファーストリテイリング、アディダス、バーバリー、プーマ、H&MらがDetox Leaders(デトックス・リーダー)の称号を得た一方で、中国のLININGやナイキはコミットメントと実際の取り組み状況とのギャップからGreen Washer(グリーン・ウォッシャー)との烙印を押され、アルマーニ、GAP、エルメス、LVMHグループらはコミットメント不足によりDetox Losersとの評価を受けた。  同ランキングは、製品および製造過程における有害物質除去に向けた取り組みや、サプライヤーへの汚染情報の開示に対する働きかけ状況などを評価基準としており、今年のランキングでは16のアパレル企業がノニルフェノールやフタル酸エステルなど、最も広く使用されている有害物質を除去し始めたことが明らかになった。グリーンピースによると、これらの企業はサプライヤーの汚染データをオンライン上で公開する取り組みを始め、それがナイキらとの大きな差となったとしている。  世界では既に環境規制・環境マネジメントにおける汚染情報開示義務の重要性が認識されている。中国では地表水の50%以上が既に飲み水としては利用できず、主要都市部の飲料用地下水の64%が激しく汚染されている。また、中国ではアパレル業界だけで国内の10%の産業用排水を占めている状況だ。同様に、フィリピンでも地下水の58%が汚染されており、水質汚染の21%がアパレル産業によって引き起こされている。  こうした状況を受け、グリーンピースは同キャンペーンでアパレル企業らに対し、全ての有害物質の使用を2020年までになくすことをコミットさせることを目指しており、彼らのサプライヤーに対して生産施設での有害物質排出量から地域における水質汚染状況に関する情報を開示するよう求めている。  グリーンピースで同キャンペーンを立ち上げたYixiu Wu氏は「過去4年間に渡る我々のキャンペーンにより、有害物質使用排除にコミットしたアパレル企業は世界のアパレル業界の約10%を占めるまでになった。我々は、この動きがサステナブル・ファッションにおける新たな基準を生み出していると信じている。秘密にされていたサプライチェーンの中身を明らかにし、美しい衣服は汚染なしでも生産できるということを示している」と語った。  ランキングの詳細および各アパレル企業に対する評価、評価基準などについては下記から確認可能。 【キャンペーンサイト】the detox catwalk 【団体サイト】Green Peace

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