private 【金融】ESG投資・SRIを推進するグローバル機関

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(図)ESG投資・SRI推進機関 カオスマップ。Sustainable Japan作成。 世界規模で展開するESG投資・SRIの推進  前回、「【レポーティング】サステナビリティ(CSR)報告ガイドラインを主導するグローバル機関」では、サステナビリティ報告に関するガイドライン策定に取り組んでいる機関を取り上げました。今回は、機関投資家サイドの状況を取り上げたいと思います。機関投資家には、アセットオーナー、証券会社、資産運用会社、銀行、保険会社、証券取引所、格付会社、金融データ提供会社など様々な種類があります。そのそれぞれの機関投資家について、ESGを考慮する投資方針を求める声が世界的に高まっています。日本でも昨年、金融庁が日本版スチュワードシップ・コードを策定し、ESG投資に関する機運が一気に高まってきたと言われています。ESG投資という大きなうねりを作り出している世界の主要機関をご紹介していきましょう。 PRI 〜ESG投資推進の中心的存在〜  ESG投資推進の大きな立役者となっているのがPRIです。PRIは、 (more…)

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2015/05/12 体系的に学ぶ

【国際】2014年の世界のサステナビリティ投資は2012年から61%増加の21.4兆米ドルに到達

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 サステナビリティ投資を推進する国際イニシアチブのGlobal Sustainable Investment Alliance(以下GSIA)は2月24日、2014年の世界のサステナビリティ投資の状況についてまとめたレポート、"Global Sustainable Investment Review 2014"を公表した。  同レポートによると、世界のサステナビリティ投資運用額は2012年初頭の13,3兆米ドルであったが、2014年初頭に21,4兆米ドルまで上昇し、プロが運用する金融資産のうちサステナビリティ投資戦略を採用している運用額の割合は21.5%から30.2%へと上昇したという。  「責任投資」という言葉でも知られるサステナビリティ投資は、投資先の選定及び運用に際してESG(環境・社会・ガバナンス)を考慮した投資手法のことを指し、2014年のレポートでは、以前のレポートと同様、上場株式から債券、ヘッジファンド、マイクロファイナンス、インパクト投資にいたるまであらゆるアセットクラスのサステナビリティ投資が含まれている。  同レポートによると、世界のサステナビリティ投資資産の64%はヨーロッパが抱えており、それに米国とカナダを加えると、その合計資産は今回のレポートで特定された世界全体のサステナビリティ投資資産のうち99%を占めるとのことだ。  様々なサステナビリティ投資戦略の中でも特に高い割合を占めていた上位3つの投資戦略は下記の通り。 1位:ネガティブスクリーニング(14,4兆米ドル) 2位:ESGの統合(12,9兆米ドル) 3位:株主行動(7兆米ドル)  その他の主な考察は下記の通り。 ヨーロッパではネガティブスクリーニングが主流となっている一方で、米国、オーストラリア、ニュージーランド、アジアではESG統合が主流となっている。カナダでは、株主行動が主要な戦略となっている。 インパクト投資はまだ規模は小さいものの世界のサステナビリティ投資市場において存在感を増しつつある。 サステナビリティ投資は、投資全体の半分以上をESG統合戦略が占めているヨーロッパだけではなく、オーストラリア、米国、カナダにおいても主要な投資戦略となりつつあり、投資全体におけるシェアは17%から31%まで上昇した。 アジアにおけるサステナビリティ投資の規模はヨーロッパや米国ほどではないが、気候変動や資源効率性といったサステナビリティ課題への関心は引き続き高い。 世界の数多くの市場においてESGに関する情報開示を促すための公共政策や規制の変更が進行中である。  レポートをまとめたGSIAは、アジアのASrIA、ヨーロッパのEurosif、オーストラリアのRIAA、カナダのRIA Canada、英国のUKSIF、米国のUS SIF、そしてオランダのVBDOという全世界の7大サステナビリティ投資イニシアチブによる連合組織で、今回のレポートはGSIAと日本のJapan Social Investment Forum(社会的責任投資フォーラム)との共同により作成された。レポートは下記からダウンロード可能。 【レポートダウンロード】Global Sustainable Investment Review 2014 【企業サイト】Global Sustainable Investment Alliance

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【香港】アジアのサステナビリティ投資市場は449億USドル。年間22%成長。

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アジアのサステナビリティ投資市場が順調に成長している。The Association for Sustainable & Responsible Investment in Asia(以下、ASrIA)が先月公表した報告書”the 2014 Asia Sustainable Investment Review”によれば、2013年末までに日本を除くアジア諸国のサステナビリティ投資の合計額は449億USドルに達しており、2011年以降、投資総額は年率22%で成長しているとのことだ。 アジア全体の経済成長率は近年鈍化しつつあるものの、それとは対照的にサステナビリティ投資の市場規模は大きく成長していることを示している。 同報告書はASrIAが金融機関大手のクレディ・スイスやFTSEらの支援を受けてアジアにおけるサステナビリティ投資の最新動向を調査したもので、クリーンエネルギー投資、グリーンボンド、環境保全投資、インパクト投資という注目が高まりつつある4つの投資分野も網羅している。調査対象国は中国、香港、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナムの11か国。 同報告書によれば、日本を除くアジア諸国のサステナビリティ投資市場の総額は449億USドルで、2011年以降年率22%のペースで成長しており、市場規模の上位を占める国々の内訳は下記の通りだった。 マレーシア(34%) 香港(25%) 韓国(19%) シンガポール(13%) また、2011年以降サステナビリティ投資市場が最も成長している国は下記の通り。インドネシアが最も高い成長率を見せている。 インドネシア(年率39%) シンガポール(年率38%) 香港(年率24%) その他、アジアにおける最新のサステナビリティ投資戦略の特徴は下記の通り。 最も一般的なサステナビリティ投資戦略はESG投資(ESG要因の投資基準への統合)で、資産全体の52%に相当する234億USドルを占めている。(ネガティブスクリーニング投資は全体の37%に相当する166億USドル) マレーシアとインドネシアにおけるイスラム金融がネガティブスクリーニング投資の総資産に大きく貢献している。 シンガポール、香港、ソウルのような国際金融センター、そしてマレーシア政府がイスラム金融市場の拡大を支援しているクアラルンプールが調査回答者の大部分を占めており、資産全体の90%を占めている。 気候変動は投資家にとって重要課題であり、特定の環境課題に対する投資の重要性が高まっている。回答者の62%が2年以内に気候変動リスクはより重要となると回答している。 2013年にはアジア開発銀行や韓国の政府系金融機関KEXIM(韓国輸出入銀行)がアジア地域で初となるグリーンボンドを発行したほか、中国やインドネシアなど各国政府もグリーン投資イニシアチブを開始するなど、サステナビリティ投資の裾野は欧米だけではなくアジアにおいても確実に広がりつつある。レポートは下記からダウンロード可能。 【レポートダウンロード】the 2014 Asia Sustainable Investment Review 【団体サイト】The Association for Sustainable & Responsible Investment in Asia

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【TED】世界を代表するSRI格付会社が語る、サステナビリティ投資の真実

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今回ご紹介するのは、世界を代表するSRI(社会的責任投資)調査・格付会社、RobecoSAMによるサステナビリティ投資の紹介動画だ。”The Truth Behind Sustainability Investing(サステナビリティ投資の隠れた真実)”と題し、人々のサステナビリティ投資に対する誤った考えに一つ一つ回答していきながら、とてもシンプルに分かりやすくサステナビリティ投資のポイントを説明してくれている。 RobecoSAMは1995年に設立されたサステナビリティ投資専門の調査・格付会社で、スイスのチューリッヒに本拠を置き、毎年約2,800社のESG分析に基づきサステナビリティ評価を行っているSRI分野のグローバルリーディングカンパニーだ。同社がS&P Dow Jones Indicesと共に毎年発行している” Dow Jones Sustainability Indices(DJSI:ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)”は世界で最も有名なサステナビリティ・インデックスの一つとして広く知られている。 同社はPRI(責任投資原則)、Eurosif(欧州社会的責任投資フォーラム)、ASrIA(アジア持続可能責任投資協会)、Ceresにも加盟しており、同社が管理・アドバイス、ライセンシングしている上場・非上場企業の資産総額は2013年12月31日時点で約102億USドルに上る。 動画では、サステナビリティ投資の真実は誤った神話により誤解されているとしたうえで、サステナビリティ投資にまつわる代表的な神話として下記3つを挙げ、それぞれのポイントについて反論している。 神話1:サステナビリティ投資はパフォーマンスを犠牲にする 神話2:サステナビリティ投資はニッチなコンセプト 神話3:サステナビリティ投資はフィランソロピーの一種 上記はいずれも根拠がない誤った神話であり、実際にはサステナビリティ投資は投資リターンを最大化する有効な投資手法なのだというのがRobecoSAMのメッセージだ。ここでは動画に沿ってポイントをご紹介していく。 神話1:サステナビリティ投資はパフォーマンスを犠牲にする 投資の世界においては、リスクを分散するためにポートフォリオを組んで分散投資をすることが常識とされている。しかし、サステナビリティ評価に基づき銘柄をスクリーニングすることは銘柄の多様性の削除につながり、結果としてパフォーマンスが落ちるのではないか、という神話だ。 しかし実際には、サステナビリティ戦略を実行している企業はそうでない企業よりも高い投資パフォーマンスを出していることがハーバードビジネススクールとロンドンビジネススクールの研究によって明らかになっており、それはサステナビリティ投資が下記3つにつながることを意味している。 Mitigating Risk:リスクの軽減 Fiduciary Duty:信託義務を果たす Creating Value:全てのステークホルダーに対する価値の創造 神話2:サステナビリティ投資はニッチなコンセプトだ 二つ目の神話は、サステナビリティ投資はニッチなコンセプトであり、真剣な投資家はやらないというものだ。しかし実際には、世界中の人々が、より高い投資パフォーマンスを求めてサステナビリティ投資に取り組んでいる。 米国では、プロの投資家が運用している資産のうち、実に9ドルのうち1ドルをサステナビリティ投資として分類することができる。さらに、スイスだけでも2012年のサステナビリティ投資総額は合計485億フランにも及んでおり、利益は継続的に拡大している。 神話3:サステナビリティ投資はフィランソロピーの一種だ 最後の神話は、サステナビリティ投資は単にフィランソロピーが形を変えただけのもの、という誤解だ。しかし、実際のところは、サステナビリティ投資とは、従来からある財務分析プロセスに、企業のサプライチェーンにおけるリスクや水使用量の削減戦略などのESG(環境・社会・ガバナンス)要因を統合したものであり、株式の持つポテンシャルをより完璧な形で評価しようという試みなのだ。 つまるところ、サステナビリティ投資とはより持続可能な形でリターンをもたらし続けてくれる、一般的な投資手法なのだ。 RobecoSAMは自社のYoutubeチャンネルを通じて上記の動画以外にもサステナビリティ投資に関する様々な動画を公開しており、同社のプロフェッショナルによるインタビュー動画なども数多くあるので、サステナビリティ投資に対する理解を深めたいという方はぜひ見てみてはいかがだろうか? 【Youtube チャンネル】RobecoSAM Webcast 【企業サイト】RobecoSAM

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2014/08/13 事例を見る
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