private 【レポーティング】サステナビリティ(CSR)報告ガイドラインを主導するグローバル機関

Facebook Twitter Google+

(図)サステナビリティ報告ガイドライン カオスマップ。Sustainable Japan作成。 複雑化するサステナビリティ(CSR)ガイドライン  サステナビリティ報告やCSR報告を担当する方々からよく受ける質問があります。「一体、どのガイドラインを参照すれば良いのか」。実はこの種類の問いは非常に回答に窮します。もちろん、有名なガイドラインはあります。例えばGRI、サステナビリティ報告についての包括的なガイドラインと言っても過言ではなく、先進国・新興国問わず世界中で参照されています。しかしながら、当サイトSustainable Japanでは日々GRI以外の多の多くのガイドラインについてもご紹介をしています。ISOが定めたISO26001、温室効果ガス算出方法で有名なガイドラインのCDP、紛争鉱物報告ガイドラインを制定しているcfsi、財務情報と非財務情報の統合を試みる<IR>などなど。これらのガイドラインを全体として公式に統括する機関は今のところ存在していません。それぞれの機関はお互いに連携をしつつも、独立した動きを見せ発展してきています。こうした体系的に整理されずにルールやガイドラインが増殖していく動きは、中央政府の省庁が一元的にルールを管理する傾向の強い日本にはあまり馴染みのない状態です。整理されないルール増殖というのは悲観すべきなのかもしれませんが、それだけ今サステナビリティ報告や非財務情報報告の領域は急速に発展してきていることの証左でもあります。産業革命やIT革命の際に数多の技術が一度に勃興してきたように、サステナビリティや企業情報開示の分野も今まさに革命期にあると言うことができるでしょう。正直、この領域の専門家でない限り、全ての動きに日々目を向けていくのは非現実的です。ですので、今回は、いまこうしてますます複雑化していくサステナビリティ報告ガイドラインの状況を俯瞰的にまとめてお伝えしていきます。 GRI 〜サステナビリティ報告ガイドラインの中心的存在〜  GRIとは (more…)

» 続きを読む
2015/04/28 体系的に学ぶ

【アメリカ】紛争鉱物レポートフォーマット (CMRT) の改訂版が発表

Facebook Twitter Google+

Conflict-Free Sourcing Initiative (CFSI) は、4月10日に、紛争鉱物管理のためのレポートフォーマットである(CMRT)の新バージョン、CMRT3.0を発表した。現行のCMRT2.03a からCMRT3.0に更新されるにあたり、IPC標準規格にも準拠。産業横断的なツールとして、サプライチェーンにおける情報管理が容易になることが期待される。CMRT3.0の発行者であるCFSIは、紛争鉱物ソーシングに関するプログラムや文書など幅広いツールや情報を提供している。2008年に設立されて以来、7業界から150以上の企業が参加。鉱物紛争問題についての定期的なワークショップを開催するなど、主要な市民社会活動機関や政府に対するアドボカシー活動も行っている。CMRTは、すでに世界中の企業にとって、商品の原材料と及び製錬・精製業者の情報を集める上で、極めて重要なツールとなっている。様々なレベルの情報が規格化されて集められることで、サプライヤーを十分な情報を得た上で選択ができるようになる。またCMRT3.0では、製錬・精製業者のリストも更新された。CMRTは様々な業界の企業企業によって改良され、数か国語に翻訳されており、CFSIのウェブサイトから無料でダウンロードできる。【ダウンロードサイド】CFSI

» 続きを読む

【ドイツ】スマートフォンのサステナビリティについて考えたことがありますか?

Facebook Twitter Google+

もはや、私たちの生活に欠かせない存在となりつつあるスマートフォン。皆さんはこのスマートフォンのサステナビリティについて考えてみたことがあるだろうか。 2012年だけで、世界中で約8億台のスマートフォンが販売された。これら大量のスマートフォンは、一体どこでどのように製造され、我々の手元に届き、廃棄されていくのだろうか。 今回ご紹介するのは、ドイツのデジタル教育メディア企業、edeos社が製作した動画だ。私たちにとって非常に身近な存在であるスマートフォンのサプライチェーンが抱えている問題について、非常に分かりやすく解説してくれている。 スマートフォンの2大ブランドと言えば、iPhoneのAppleと、GalaxyのSamsungだ。しかし、もちろんこの2社は自社自身でゼロからスマートフォンを製造しているわけではない。AppleやSamsungが担当しているのはプロダクトデザインやブランド設計、販売、マーケティングなど上流工程で、実際の原料調達や端末の製造については彼らが抱える世界中のサプライヤーが担っている。 動画の内容に沿って、スマートフォンのサプライチェーンが抱える問題を見ていこう。 まず、スマートフォンのサプライチェーンは原材料の採掘から始まる。スマートフォンを製造する上で特に重要となる原材料は、タンタル、コバルト、銅の3つの鉱物だ。銅は、スマートフォンの強力なバッテリーを作る上で必要不可欠な原材料となる。 現在、銅の最大の原産国はアフリカのコンゴ民主共和国だ。コンゴの銅山では、10万人以上の労働者が劣悪な労働環境の中で働いている。彼らは長時間、低賃金労働を強いられ、ヘルメットなどの安全装備もままならない。 また、タンタルの最大の採掘量を誇るのも同じくコンゴだが、タンタルは、スズやタングステンなどと並ぶ紛争鉱物の一種だ。紛争鉱物とは紛争地域で産出され、鉱物の購入が現地の武装勢力の資金源となっていることが危惧されている鉱物であり、サステナビリティに関する主要なトピックの一つだ。 更に、コンゴでは産業汚染も進行している。これらの鉱物の多くはSurface mining(露天掘り)で採掘されており、地表の植生を大きく破壊する。加えて採掘には大量の化学物質が必要となり、近隣の河川や湖、土壌の汚染も著しい。 こうして採掘された原料を基にして、個々の部品製造と組み立ては中国やインドの工場で行われる。代表的な組み立てメーカーとしてはFlextronics、Salcom、Foxconnなどが挙げられる。 Appleの最大のサプライヤーでもあるFoxconnは、今や世界を代表する組立メーカーとなりつつあり、15万人以上の従業員が組み立て工場で働いている。 サプライヤーの工場における労働環境も問題となっている。女性労働者は長時間労働を強制されており、福利厚生や団体交渉権も与えられず、健康も蝕んでいる。最悪、工場内での自殺につながるケースもあるほどだ。 上記のように環境や労働慣行に対する多くの犠牲を払って製造されたスマートフォンは、世界中へ輸出され、販売される。AppleやSamsungといったブランドは大量の費用をマーケティングに投じ、ドイツなどの先進国はもちろん、ブラジルや中国などの新興市場でも販売を拡大している。 このようなサプライチェーンを経てようやくスマートフォンは私たちの手元に届くのだ。しかし、問題は製造工程だけにとどまらない。消費者の手元に届いたあとも、問題は続いていく。 ドイツの消費者は、平均して18ヵ月ごとにスマートフォンを新しい機種へと買い替える。このような非常に短い製品ライフサイクルは、メーカーの戦略によるものだ。 メーカーは1?2年おきに新モデルを市場に投入し、端末自体は無料や割引価格で提供する。そもそも端末はほとんど修理ができない形で製造されていることもあり、必然的に消費者は短い期間で新しいモデルへと切り替えることになる。この繰り返しによって、なんとドイツでは2012年だけで2300万台ものスマートフォンが販売されたというから驚きだ。 一方で、廃棄される古い機種はドイツが排出する年間180万トンもの電子機器廃棄物の一部となっている。これらの廃棄物の中には重金属類が含まれており、現状では廃棄に関する規制や効率的なリサイクルシステムが存在していない。 このように、スマートフォンのサステナビリティは危険にさらされている。原料の調達から製造、消費者の手に届き、廃棄されるまでの全ての工程で多くの問題を抱えているのだ。しかし、これら全ての工程は、労働需要を作り出したい多くの国家にとって必要不可欠なものでもあり、労働環境や環境負荷の改善はまだ道半ばの状態だ。 さらに、サプライチェーン全体からもたらされる利益の多くが、最終的にAppleやSamsungといったブランドにもたらされていることも問題視されている。たとえば、iphoneの価格の50%は純粋にAppleの利益となっている。 もちろん、こうした現状に対してAppleやSamsungが何も対策を講じていないわけではない。例えばAppleは毎年サプライヤー責任進捗報告書を開示しており、サプライチェーン監査により発覚した問題の改善状況について包み隠さずステークホルダーに共有している。 労働環境に問題があるサプライヤーや、そうした環境の温床となる悪質な人材斡旋会社と取引しているサプライヤーとの取引を辞めるなど、サプライヤーが抱える問題の解決に向けてAppleは真摯に取り組んでいる。 しかし、環境破壊、紛争鉱物、労働慣行、廃棄物など、スマートフォンのサプライチェーンが抱える全ての問題が解決されるまでには多くの時間と努力を要する。そして、新興国市場を中心にスマートフォンの生産台数が急激に伸び続ける中、一刻も早い取り組みが求められている。 毎日のようにスマートフォンや最新技術に関する夢のあるエキサイティングなニュースが飛び交う裏で、こうした根深い問題がグローバルに横たわっているということも、私たちは直視しなくてはいけない。 【企業サイト】edeos 【参考サイト】Apple サプライヤー責任進捗報告書(日本語・英語)

» 続きを読む
2014/02/24 最新ニュース

【カナダ】鉱業協会とストラトス社がECR賞を共同受賞、持続可能な鉱業に高い評価

Facebook Twitter Google+

カナダの鉱業協会(MAC)とサステナビリティ・コンサルティング・ファームのストラトス社が、持続可能な鉱業を主導する「TSMイニシアティブ」において顕著な実績を収めたとしてECR賞を受賞した。同賞は、カナダのCorporate Responsibilityの専門家たちが、持続的かつ倫理的ビジネスの手段や手法を生み出した団体に対し、その努力と貢献を評して授与するもの。TSMイニシアチブは、カナダの鉱業会によって2004年に立ち上げられ、鉱業および鉱物加工業界のすべての分野で基本理念の普及や重要な実践行動の指導をしてきた。それは情報の開示、外部保証システムや国の公益諮問団体によって支えられている。団体には鉱業コミュニティ、先住民のグループ、組織労働者や環境NGOなどが属し、TSMの方針を決めるための重要な鍵を握っている。ストラトスは、MACとそのメンバーがTSMを推進し、実行するのをサポートしてきた。TSMイニシアティブは、鉱物資源採掘にあたって考慮を要する分野を包括的に扱っている。尾鉱処理、エネルギー消費、危機対策、生物多様性、先住民リレーションシップ、健康安全など各方面の分野のマネジメント基準をAAAからCまでの5段階で評価。当面はカナダ鉱業会が中心となってカナダ国内で事業活動を行う企業向けに展開されていく見通しだが、他の国にも影響を及ぼしていく可能性もある。資源開発の分野では、政府が中心となり法整備によって規制をかけるところが多いが、カナダのようにサステナビリティ対策のメリットを強調し、自発的なルール整備を行っていくことは注目に値する。 【協会サイト】Mining Association of Canada【企業サイト】Stratos

» 続きを読む
2013/12/09 最新ニュース
ページ上部へ戻る