【アメリカ】ティファニー、ダイヤモンドの原料トラッキングの取組開始。若年層の購買向上狙う

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 宝飾品世界大手米ティファニーは1月9日、販売する商品のダイヤモンドについて、原産地、カット地、研磨地、仕上地の情報を顧客に開示する取り組みを開始する。ダイヤモンドの原産地証明については、ダイヤモンド採掘の人権侵害関与を防止する「キンバリー・プロセス」認証を取得する動きが浸透してきているが、流通全てのトラッキングを試みるのは極めて新しい動き。  高額で取引されるダイヤモンドは、民族紛争の資金源(紛争鉱物)として活用されたり、児童労働による採掘を行っているケースがある等、問題を多く潜んだ資源でもある。「ブラッド・ダイヤモンド(血のダイヤモンド)」と呼ばれることもある。原材料トラッキングについては、アパレル製品や食品、また紛争鉱物等では取り組みが始まっているが、ダイヤモンドではまだ浸透していない。ダイヤモンドは、原石採掘から仕上げまでに数多くの企業を経由するため、トラッキングは容易ではない。現在、ティファニー等のブランド企業は、仕入元に原産地を確認することで原産地を特定しているが、申告された原産地が正しいかどうかを証明する術はなかった。  そこで今回、ティファニーは、トラッキングを開始することを決めた。トラッキングでは、ブロックチェーン技術を含め信頼性の高い手法を今後模索していく。  ティファニーの2017年のダイヤモンド婚約指輪の販売額は5億米ドル(約540億円)以上。しかし近年、ダイヤモンドの販売は振るわない状況にある。直近では、米中貿易摩擦により中国人の販売が滞っていることもあるが、同社は若者のダイヤモンド離れも問題視。そこでトラッキングを強化することで、「ブラッド・ダイヤモンド」という印象を持つ若年層からの購買を拡大する考え。

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【アメリカ】ティファニー、ダイヤモンド調達で社会・環境を大きく配慮。YouTube動画発表

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 宝飾品世界大手の米ティファニーは11月、同社商品であるダイヤモンドの調達する際に紛争鉱物や他の社会・環境要因を配慮していることを広く訴えかけていくYouTube動画「The Journey of a Tiffany Diamond」を発表した。  ティファニーは、ダイヤモンドリングを製作過程で、ダイヤモンドや貴金属など希少資源を使用している。これらの鉱物は一般的に発展途上国で採掘されるものも多く、いわゆる紛争鉱物として社会紛争の温床になることも多い。ティファニーは、人権や環境を配慮した調達をするため、貴金属は米国の大規模採掘地もしくはリサイクル品のみを活用。ダイヤモンドの調達は、ボツワナ、カナダ、ナミビア、ロシア、シエラレオネ、南アフリカの既知の採掘事業者から直接購入。同社と産地の間に仲介会社などを通さないことで、高いトレーサービリティを確保している。  ダイヤモンド取引の分野では、いわゆる「紛争ダイヤモンド」の流通を阻止するために、「キンバリー・プロセス」が国際的に確立されている。キンバリー・プロセスに参加を表明する企業は、同じくキンバリー・プロセスに参加している原石販売者からのみダイヤモンド原石を購入できる。また、このプロセスに参加している企業は、ダイヤモンド取引時に「キンバリー・プロセス証明書」の発行を義務付けられており、これにより紛争に関与してないことの証明をサプライチェーンを通じて川下企業にも保証するようになっている。現在80ヶ国以上の政府がこの制度に参加している。  ティファニーはこの「キンバリー・プロセス」に参加しているが、最近では、「キンバリー・プロセス」より高い基準のサステナビリティ調達原則を設定している。同社の調達原則には、ダイヤモンドや貴金属の調達において、経済的または環境的価値が高い地域や世界遺産、国際自然保護連合(IUCN)の保護指定地域、生物多様性保全のための重要地域(KBA)、絶滅ゼロ同盟(AZE)が特定した危機に瀕した種の生息地で採掘されたもの調達しないこと、採掘には地域コミュニティの参加を得ること、採掘で生じた土砂などの廃棄物を河川や湖沼などに投棄しないことなどを定めている。  また同社は、これら調達基準を確実に実施してくため、 環境NGOのEARTHWORKSや人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチとの協働体制を構築。2006年には、IRMA(責任ある採掘保証イニシアチブ)の立ち上げに参加し、採掘の第三者認証を獲得できるシステムづくりに取り組んでいる。IRMAは間もなく、世界初となる採掘基準を制定、実地監査を開始する。同社は、ダイヤモンド産地であるジンバブエとアンゴラでの生産現場で人権侵害が見受けられることを突き止めており、生産者を非難するとともに、ジンバブエとアンゴラからはダイヤモンドを購入しないことを決定している。ダイヤモンドの販売者にも、ジンバブエとアンゴラが産地でないことを証明することを義務付ける「Diamond Source Warranty Protocol」を実施している。 【参照ページ】ティファニー ダイヤモンドの道のり

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【アメリカ】ティファニー、2050年までに温室効果ガス排出ネットゼロを誓約

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 世界を代表するラグジュアリーブランドのティファニーが、環境や社会にも配慮した「サステナブル・ラグジュアリー」への進化に向けてさらに大きな一歩を踏み出した。米ティファニーは11月12日、2050年までに温室効果ガス排出ネットゼロを達成することを誓約した。これは、セールスフォース創業者のMarc Benioff氏やヴァージン・グループ創業者のRichard Branson氏らが立上げた産業界のリーダーらによるグローバルイニシアチブ、B Teamが展開している"Net-Zero By 2050"の一環だ。  同キャンペーンにはティファニー以外にも既にNRGエナジーや、ナチュラ、ユニリーバ、ケリングら多くのグローバル企業が参加しており、2050年までに排出ネットゼロという目標の達成を誓約している。また、これらの企業はB Team主導のもと、共同で各国政府に対しても同様の目標を掲げるように呼びかけている。  ティファニーのCEOを務めるFrédéric Cumenal氏は「世界を代表するブランドであり、持続可能なラグジュアリーにおけるリーダーとして、ティファニーは2050年までの温室効果ガス排出ネットゼロという目標に誓約している他の責任ある企業の仲間になることを誇りに思う」と語る。  ティファニーは2050年までのネットゼロ実現に向けて、具体的には「科学的根拠に基づく排出削減目標の設定」「事業運営に必要な電力の100%を再生可能エネルギーから調達」「気候変動政策における企業としての責任ある関与」「2020年までに全てのサプライチェーンから木材調達のための森林破壊の撲滅」という目標にコミットしている。  また、同社は目標達成に向けた取り組みの一環として、店舗のエネルギー節約も進めている。世界中の店舗の商品展示用照明をエネルギー効率が高いLED照明に切り替える取り組みを進めており、2014年にはLEDへの切り替えを天井照明にまで拡大した。2015年末までには65以上の店舗で天井照明がLEDに切り替わる予定だ。  「ラグジュアリー」と「サステナビリティ」という一見相反するようにも思える価値観をブランドに統合し、大胆な目標を掲げて環境保護に取り組んでいる同社の取り組みは、同業他社にとっても大いに参考になる。さらに多くの企業が同社の誓約に続くことを期待したい。 【参照リリース】TIFFANY & CO. PLEDGES TO ACHIEVE NET-ZERO GREENHOUSE GAS EMISSIONS BY 2050 【企業サイト】TIFFANY & CO 【参考サイト】B Team (※:Sunflowerey / Shutterstock.com)

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【ランキング】BrandZ「最も価値のあるグローバルブランド トップ100」に学ぶ業界別の代表的サステナビリティ

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 市場において競争に勝ち抜いていくための競争。マーケティングの権威と言われるマイケル・ポーター・ハーバードビジネススクール教授は、競争戦略の基本として、コストリーダーシップと差別化を提唱し、その概念は今や広くビジネス界に浸透しています。差別化とは、提供する財・サービスを他社のそれとにはない「付加価値」をつけるということ。企業が多種多様な「付加価値」を提供することで競争力を獲得しようとしています。この「付加価値」のあり方は様々です。価格や製品・サービス特性という付加価値もあれば、温室効果ガス排出量が少ないなどといった環境配慮型の経営方針も、一つの付加価値と言えます。  サステナビリティと付加価値。植林活動などがサステナビリティの代表事例だと思われていた時代には、両者は無関係だと思われていましたが、今やこの二つは密接に結びついてきています。事実、サステナビリティ戦略の目的を「付加価値の獲得」としている企業は多く、その戦略の策定に「クライアント・消費者」が最も影響を及ぼしていると認識されていることが、EY新日本サステナビリティ社とGreenzbiz社の合同調査によって明らかにされています。  「消費者」からの視点から、世界のブランドをランキングした代表的なものに、Millward Brown社が発表している“BrandZ Top100 Most Valuable Global Brands (最も価値のあるグローバルブランド トップ100)”があります。世界中の企業のブランド力を定量化しランキングにしたものであるため、マーケティング専門家の間では広く認知されています。今回はこのランキングで上位に入った企業がどのようにサステナビリティ戦略と「付加価値」を結びつけようとしているのか、その実態に迫ります。 (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成) BrandZ 業界別上位企業とその対応 アパレル 自動車 ラグジュアリー トイレタリー 小売 ビール ファストフード ソフトドリンク 金融(銀行・保険) 石油・ガス テクノロジー 通信 アパレル (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  消費者にとって情報を得るチャネルは、店舗だけでなくオンライン検索にまで拡大しました。消費者は、かつてないほどの膨大な情報を収集し、数ある商品の中から自分が最も価値を感じるものを選ぶようになってきています。上位を獲得した企業は、自らが選ばれるための付加価値のひとつとして、サステナビリティの分野でも凌ぎを削っています。  アパレル業界の主なサステナビリティ戦略は大きく分けて2つです。 サプライチェーンの改善 衣服に使われる資源のサステナビリティ向上  例えば、サプライチェーン改善のために、ナイキはサステナビリティの分野への関心が高く、長期的良好関係を築けるサプライヤーに調達先を限定しています。また、H&MはILO(国際労働機関)の定める国際労働基準および国連児童権利条約に基づいてCode of Conductを作成し、日々サプライヤー工場を訪問し、親密な関係を構築しています。(※1)さらに、これら2社だけでなくユニクロブランドを持つファーストリテイリングも2020年までに自社製品の製造工程すべてにおいて有害化科学物質を全廃することを約束しており、サプライチェーン改善に取り組んでいます。(※2)  資源のサステナビリティ向上の分野では、H&MはBetter Cotton Initiative(コットンのサステナビリティ向上に取り組む国際NPO)の活動に積極的に取り組んでいます。同社は2010年時点でオーガニックコットンを世界で最も多く利用した企業となり、2020年までに持続可能なコットンの調達を100%にするという目標を掲げています。2013年時点での進捗は15.8%で、毎年着実に比率を高めています。  ナイキのCSO(最高サステナビリティ責任者)・H&M担当社へのインタビューの詳細は以下をご覧ください 【アメリカ】ナイキが語る「サステナビリティ」と「イノベーション」 【スウェーデン】H&Mの考えるサステナビリティとファッション 自動車 (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  自動車の売上高は、米国や中国では好調なものの、ヨーロッパの経済低迷が尾を引き、不況前の水準には戻っていません。また、各自動車の製品クオリティは全体的に向上している一方、ブランドとしての差別化は徐々に難しくなってきています。  自動車業界の主なサステナビリティ活動は大きく分けて2つです。 製品性能の改善 サプライチェーンの改善  現在、自動車メーカー各社は、エンジンの性能の向上に努めており、稼働効率や温室効果ガス排出量ともに以前と比べ改善されてきています。しかしながら、排ガス規制や燃費向上に関する規制は年々厳しくなっており、製造工程も含めたサプライチェーン全体での取組が求められるなど、社会からの要求レベルは上がっています。実際、気候変動対策の情報開示を求める機関投資家らによる国際イニシアチブのCDPが発表している報告書では、(1)自動車の走行中の温室効果ガス排出量、(2)次世代車両技術への取り組み、(3)製造時の温室効果ガス排出量 の3つの基準で各社が評価付けされています。(※3)  また、自動車メーカーにおけるサプライチェーン改善には、製造工程で発生する温室効果ガスの削減だけでなく、サプライチェーン上の人権問題も関わります。例えば、トヨタやフォードはガイドライン(The Automotive Industry Guiding Principles to Enhance Sustainability in the Supply Chain)を策定しています。同ガイドラインはサプライチェーン全体を通じて、社会、環境面の改善に取り組み、持続可能な形で成長を実現していくという高い基準のコミットメントを明確に示しており、特に倫理・環境・人権・労働に焦点が当てられています。(※4)  自動車業界各社が上記のような活動を行う中、特にBMWはBrandZの自動車業界で2位にランクインするだけでなく、ダボス会議で発表されている「世界で最も持続可能性のある企業100」でも総合6位を獲得するなど、サステナビリティの分野においても先進的企業だといえます。活動内容としては前述のものに加えて、ドイツのハンブルグ市の交通インフラに関するサステナビリティ向上プロジェクト(※5)や、アルミニウムのバリューチェーン全体におけるサステナビリティ向上を目的とする国際イニシアチブなどに参画しており(※6)、自社の事業に関わるサステナビリティ分野で広くリーダーシップを発揮していることが伺えます。 ラグジュアリー (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  ラグジュアリー業界は中国やブラジル、ロシアなどの景気停滞を受けて、ほとんどのブランドがブランド価値を下げる結果となりました。特に中国の影響は大きく、売上の1/3をアジア・パシフィック地域が占めているプラダなどは前年比で大きく収益やブランド価値を下げています。  さらに、ミレニアル世代はラグジュアリーブランドを「高い」と感じており、謙虚でサステナブルな生活を望む彼らのニーズに合致しづらくもなっています。MSL Groupの調査結果によると、ミレニアル世代の多くは、企業に対し消費者が社会的な課題に関われるようにしてくれることを望んでいることがわかっています。  ラグジュアリーブランドが全ての客層をターゲットにしているわけではないとはいえ、ミレニアル世代の経済圏は決して無視できるものではなく、サステナビリティ活動が新たな活路になることも考えられます。  そのようなラグジュアリー業界において、中心となっているサステナビリティ活動はサプライチェーンの改善です。例えば、グッチを抱えるファッション・コングロマリットのケリングは、自社およびグループ全体のサプライチェーンにおける環境への影響を計測し、金銭的な価値に置き換える自然資本会計を導入しています。(※7)それにより事業活動に対する理解を深め、環境負荷を減らすだけでなく原材料の調達リスクを含めたサプライチェーンの変化に対応することを可能にしています。  他にもジュエリーを取り扱うティファニーは、CSO(最高サステナビリティ責任者)を設置するだけでなく(※8)、ダイヤモンド産出国への積極的な投資によりサプライチェーンの健全性を維持する傍らで現地雇用の創出、スキルトレーニングなどを通じて地域経済にも貢献しています。同社はジュエリー業界の中でも珍しくダイヤモンドや貴金属を供給する鉱山の多くと直接取引を行っており、2013年には100%のダイヤモンド原石の調達を自社の目が行き届く採掘場所から行うことを実現しました。(※9)  一方で、ルイヴィトンをはじめ数多くのラグジュアリーブランドを抱えるLVMHグループやエルメスは、大手アパレル企業がサプライチェーン上で講じている有害物質除去・水質汚染対策の取り組み状況を評価した、グリーンピース・イースト・アジア公表のオンラインプラットフォーム「Detox Catwalk」で、コミットメント不足という評価をされてしまっています。(※10) トイレタリー (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  トイレタリー業界のグローバル大手は、製品性能そのものだけでなく、消費者および従業員の幸福といったサステナビリティ活動に本格的に取り組み始めています。  この理由は消費者の目が成熟してきていること、ミレニアル世代の存在、ソーシャルメディアの影響力の高まり等様々ですが、より崇高なビジョンを掲げることが製品の差別化に繋がっていると言えるでしょう。  そのためブランド各社、これまで理想像とされてきた美ではなく、健康やナチュラルさ、内なる美などを強調するようにもなってきています。消費者の選択性が強くなっていることや中国・ブラジルの成長鈍化などを受け、業界全体のブランド価値は昨年比2%しか伸びていませんが、消費者の目が成熟していることはサステナビリティ展開の追い風となると言えるでしょう。  トイレタリー業界は市場ニーズも相まってサステナビリティ活動が多岐にわたっています。 サプライチェーン改善 ダイバーシティの尊重 再生可能な原料の利用 再生可能エネルギーの利用 温室効果ガス削減 サーキュラーエコノミーの推進(廃棄物ゼロ&リサイクル) コミュニティ支援  例えば、ロレアルはSharing beauty with allというプロジェクトを実施し、全サプライヤーを社会・環境面での実績で評価することを宣言。結果として2014年末には2004年比で57%ものCO2削減に成功しています。また同プロジェクトでは再生可能エネルギーにも取り組んでおり、2020年の目標達成に向けて邁進しています。(※11)また、障がい者採用も積極的に行っており、社会に対して新たな機会を創出しています。(※12)CSR担当者向けITツールも積極導入しサステナビリティレポート作成に取り組んでいます。(※13)  「ダブ」ブランドの商品を持つユニリーバは、サステナビリティ戦略を積極展開していることで世界的に有名です。2010年にUnilever Sustainable Living Planというプロジェクトを開始、2020年までにビジネス規模を2倍にしながら環境負荷を減らし、社会にポジティブインパクトをもたらすことを目指しています。その達成に向けて同社は、サプライヤーやコミュニティの支援、貧困の撲滅に取り組むべくNGOと協力し気候変動への対応を呼びかけるキャンペーンや、リサイクル促進のために消費者家族に向けたキャンペーンを展開しています。  2015年現在、ユニリーバが調達する農作物原材料の55%以上は持続可能な形で調達されており、2020年までに100%持続可能な調達を実現するという目標を半分以上到達しています。さらに、同社は工場ネットワーク全体で非有害廃棄物の埋め立てをゼロにするという目標を達成したほか、2008年と比較して製造時にエネルギーから生まれるCO2排出量と水消費量をそれぞれ1トンあたり37%、32%削減することにも成功しています。(※14)  こうした試みもあって、サステナビリティ分野のアドボカシーNPOのセリーズが5月に発表した大手食品会社らの水リスク対応力を評価したランキングでユニリーバは1位を獲得したほか(※15)、国際NGOのオックスファムが3月に公表した大手食品・飲料企業10社の食糧課題・サステナビリティへの取り組み状況を評価したランキングにおいても1位、サステナビリティ分野のコンサルティング企業のSustainly社に公表した「ソーシャルメディア・サステナビリティ・インデックス」でも1位を獲得しています。(※16)  ユニリーバが全業界的に先進的であるために、同業者でサステナビリティ活動に遅れをとっている企業は何から始めればいいかを戸惑うかもしれません。そういった場合、まずはサプライチェーンの改善から取り組むべきだと言えます。サプライチェーンの見直しは、リスク管理になるだけでなく業務効率の向上も期待できるため、部門を超えて理解が得やすく、また数値的な効果も比較的見えやすいからです。  ユニリーバCEO、副社長そして、「ニベア」ブランドを持つバイヤスドルフ社のCorporate Communications & Sustainabilityを統括する副社長へのインタビューの詳細は以下をご覧ください 【イギリス】ユニリーバのCEOが語るサステナビリティへのコミットメント 【イギリス】サステナビリティ目標の達成に向けてユニリーバが導入した新たな仕組みとは? 【ドイツ】世界を代表するスキンケアブランド「NIVEA(ニベア)」を支えるサステナビリティ戦略 小売 (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  Alibabaの登場により、業界全体のブランド価値が急成長しているのが小売業界です。興味深いことに業界トップを走る二社はどちらもeコマースであり、実店舗を持っている企業ではありません。以前は価格、選択の幅、利便性のそれぞれがトレードオフであったものの、現在はこれらのeコマースを通し全ての便益を享受できるようになりました。来る高齢社会に向けてeコマースの存在は必要不可欠なものとなっていくでしょう。  小売業界の主なサステナビリティ活動は次の3つです。 再生可能エネルギーの利用 再生可能な材料の利用 サプライチェーン改善  たとえば、アマゾンは国際NGOのGreenpeaceによる抗議活動を受けて、昨年11月にクラウドサービス部門、AWS(Amazon Web Service:アマゾン・ウェブ・サービス)に使用する電力を100%再生可能エネルギーで調達するという誓約を発表し、大きな一歩を踏み出しました。(※17)しかし、その透明性については疑問視されており、風力発電によって生み出された100メガワットの電力を購入する計画を発表したものの、AWSがいまだ再生可能エネルギー比率が2%しかなく、これからの取組みに期待が寄せられます。(※18)  他にも、サステナビリティ先進企業として知られるIKEAは、自社および自社製品のサステナビリティ向上を通じて消費者の毎日の生活をより持続可能なものにするというビジョンの下、再生可能エネルギー投資を加速しており、その具現化が進んでいます。(※19) また同社は、LED技術を活用した省エネの追求やリサイクル可能な材料を利用することで、自社製品のサステナビリティを担保しつつ、手頃な価格を維持しています。(※20)  同じく実店舗を保有するウォルマートも、サプライヤーと協働によりサステナブル素材でできた商品の開発をしています。(※21)それだけにとどまらず、3月にサステナブルな商品だけを集めたオンラインショップを開設し、より一層の意気込みを見せています。(※22) ウォルマート会長へのインタビューの詳細は以下をご覧ください 【アメリカ】「消費者はサステナビリティのためにより多くを支払うか?」に対するウォルマート会長の答え ビール (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  中国と南米の消費量の増大により、消費者からのブランド価値が向上しています。ミレニアル世代はビールの味において、間違いのないものよりも新感覚を欲しており、ビールメーカー各社はブランド内の商品ラインナップの拡充や、他社買収・ブランド開発による新ブランドの確立などの対応を迫られています。  それぞれのビールブランドには固有のアイデンティティーがありますが、時折クラフトビールの方がメジャーブランド以上に巧みなストーリーテリングでアイデンティティーの確立に成功しています。  そういったストーリーテリングとしての役割をも果たすのがサステナビリティ活動です。ビール業界が主に展開しているのは次の2つです。 サプライチェーンの改善 水の利用効率の改善  例えばハイネケンはストーリーテリングを通して同社のサステナビリティに対する取り組みをより多くの消費者に知ってもらおうと、ソーシャルメディアなどを活用したユニークなデジタルキャンペーンを展開しています。同社は2020年までに主要な原材料の50%を持続可能な調達にすることを宣言しているほか、新興国の水のサステナビリティに向けてUNIDO(国連工業開発機関)と協働で解決に取り組んでいます。(※23) 実際にハイネケンが行っているストーリーテリングの詳細は以下をご覧ください 【オランダ】ハイネケンが仕掛けるユニークなデジタル・サステナビリティ・ストーリーテリング ファストフード (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  マクドナルドの事件を受け、食の安全への関心が一層の高まりを見せています。ヘルシーかどうか、サプライチェーンは倫理的か、環境への責任を考えているか、そういった関心ある消費者にとってファストフードは不充分だと感じられてきています。  消費者の期待に応えるため、ファストフード企業各社も材料の調達からメニュー、店舗での経験価値を検討し直しています。ファストフード業界の主なサステナビリティ活動は次の3つです。 サプライチェーンの改善 コミュニティ支援 ダイバーシティ  例えば、食の安全性に関する事件に揺れたマクドナルドは、今年3月に抗生物質を使用していない鶏肉のみの調達、rbSTと呼ばれる人工成長ホルモンが投与されていない牛の低脂肪ホワイトミルクと無脂肪チョコレートミルクを提供など、原材調達に関する新たな方針を発表しています。(※24)  他にもスターバックスは、CSRを単独の行動ではなく企業のDNAそのものとしており、水不足に対処するため水の供給源をカリフォルニア州からペンシルヴァニア州に変更するなど節水に取り組んでいます。(※25)また恵まれない若者を対象に就業プログラムを提供するなど地域コミュニティにも貢献しています。  ダイバーシティに関しても退役軍人を採用するだけでなく、アメリカ国内で白人警官による黒人射殺事件が発生した際には、顧客に手渡すカップに “Race Together”というメッセージを書き、消費者間における人種問題についての会話を促すキャンペーンも実施しています。(※26)  さらに、対内的には従業員の学位取得プログラムの学費の全額をスターバックス社が負担するなど従業員にも細やかな対応が見られます。(※27) ソフトドリンク (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  消費者が人工甘味料を避けるようになり、ダイエットコークやエナジードリンクの消費量はあまり増えていません。長きにわたりコーラが人気であった中国やインド、メキシコ市場にも健康や肥満への問題認識が高まってきています。市場ニーズに応え、メジャーブランドは商品ラインナップの拡充や製品工場の見直し、生産工程におけるカーボンニュートラルなどに取り組み始めています。  ソフトドリンク業界が主に行っているサステナビリティ活動は次の2つです。 水の利用効率の改善 コミュニティ支援  たとえば最大手のコカ・コーラは2020年までの水資源保護目標を掲げ、進捗状況を公開しています。(※28)同社は世界自然保護基金(WWF)とパートナーシップを締結し、この水資源保護にグローバルに取り組んでいます。(※29)  また同社の持つロジスティクスを活かし、「100万人の就学児童に安全な飲料水を届ける」というプロジェクトも展開。(※30)それだけでなく医療インフラが整っていない地域に住む人々に対して、自社の物流やサプライチェーンを活用して医薬品や医療用品を届ける「ラストマイル・プロジェクト」をも展開し地域コミュニティの支援にも貢献しています。  さらに技術革新により世界初の100%植物性由来のペットボトルを開発することにも成功し、環境・社会面への正の影響の向上、食品の安全性に対する悪影響の回避というコカ・コーラの基本原則の下、強固なブランドを築き上げています。(※31)  コカ・コーラの地域コミュニティ支援の詳細は以下をご覧ください 【アフリカ】コカ・コーラ、アフリカで医薬品を供給する「ラストマイル・プロジェクト」を10ヶ国へ拡大 【アラブ首長国連邦】1ヶ月で200万人が視聴。コカコーラが始めた新キャンペーン”Hello Happiness” 金融(銀行・保険) (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  グローバルに展開する銀行は、世界を不況に陥れたことが明らかになり、依然として社会から厳しい目で見られています。他方、ローカルに展開する銀行は、世界的な金融危機の際に、悪事に加担していないとみられたことからグローバルバンクと比べて社会的信用力が高いとされており、現在業界全体での成長性はローカル銀行の方が高くなっています。  また、保険業界は、提供するサービスのコモディティ化を避ける取り組みを展開しています。また、中国では生命保険は急成長している業態で、中国の保険会社らが牽引し業界全体での成長率は高くなっています。  金融業界が長期的な視点に基づく投資として主に取り組んでいるサステナビリティ活動は以下の3つです。 ESG投資 グリーンボンド リスク管理  ESG投資としてはUNPRI(国連投資原則)に署名し、今まで特殊な資産運形態とみなされていたESGを、通常のアセット運用でもリスク管理のひとつに加えていく動きが加速しています。また、気候変動の原因となる温室効果ガスの主たる排出元セクターに対する投資を長期的な観点からリスクと認識し、再生可能エネルギーファンドへの出資も大きなトレンドです。  グリーンボンドの発行分野では、例えば、モルガン・スタンレーは昨年10億円規模のグリーンボンド案件に関わるなどで貢献しています。(※32)  またリスク管理としては、ERP(統合リスク管理)やバーゼルⅢで検討されている銀行の資産健全性の強化などが挙げられます。  ESG投資に関する詳細は以下をご覧ください。 【金融】世界と日本のSRI・ESG投資最前線 石油・ガス (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  アメリカのシェールガス革命や中国の景気の減速を受けて原油価格が低下したため、上流ビジネスである石油の採掘は控えられるようになっています。このような事態を受けて業界各社は、比較的利益率の低い下流ビジネスの製油所やガソリンスタンドの見直しに注力する結果となりました。  資源が直接収益に繋がる石油・ガス業界が主に取り組んでいるサステナビリティ活動は温室効果ガス排出量の削減です。  たとえば英国エネルギー大手のBPは4月の年次総会で低炭素経済の実現に向けた事業の変革を促すための株主提案であるResolution 25を可決しました。この決議案の中には、温室効果ガス排出削減マネジメントによりCDPのパフォーマンスバンドでA評価を獲得することや、ポスト2035シナリオに向けたアセットポートフォリオのレジリエンス強化、低炭素エネルギーのR&Dや投資戦略策定などが含まれています。(※33) テクノロジー(消費者・法人向け) (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  テクノロジー業界は、競争と移り変わりが激しく、それぞれのブランドにとって消費者を安心させロイヤリティを高めることがより重要となってきます。BrandZ総合ランキングのトップ4は全てテクノロジー企業が占めており、その影響力の高さが伺えます。  テクノロジー業界はそれぞれの企業の提供しているサービスが多岐にわたりそれぞれの企業が強みを活かしたサステナビリティ活動を展開していますが、主なものは次の3つです。 サプライチェーン改善 再生可能エネルギー ビッグデータを活用したサステナビリティ活動のサポート  例えば、アップルはサプライヤー19カ国633施設での監査及び3万人の従業員に電話インタビューを実施し、サプライヤー規範に則したサプライヤーのみと契約を継続しています。実際2014年時点で規範に違反する18社との契約を解除しています。(※34)それだけでなく、同社は初めて有害物質のポリ塩化ビニル(PVC)と臭素化難燃剤(BFRs)を外部ケーブルも含む全製品から取り除いた企業でもあります。(※35)  また、同社は国際NGOのGreenpeaceの抗議活動を受けて再生可能エネルギーへの投資も行っており、太陽光発電所や再生可能エネルギー100%のデータセンターの建設などが進められています。(※36)アップルに並び業界を代表するグーグルも風力発電ファンドを組成し、再生可能エネルギーへの投資を進めており、グリーンインターネット化が推進されています。(※37)  SAPはToyota Info Technology Center USA、VeriFoneと共同でドライバーのガソリンスタンド探しをシンプルにするプロジェクトを推進し、無駄なエネルギー消費の削減に取り組んでいます。これら3社はそれぞれの技術を活かし、車両の位置やルート、燃料レベルなどの情報収集、POSソリューション、テレマティックスデータを統合しソリューションを提供しています。(※38)  IBMは食品大手のMarsと提携しグローバルサプライチェーンにおける食の安全の確保に取り組んでいます。(※39)同じく食に関わるものとしては農業のサステナビリティ向上のためにビッグデータ解析ソリューションを提供もしています。(※40)さらには、市民一人一人から寄付されたコンピュータの空き容量を集め、仮想スーパーコンピュータを創りだし、科学者に気候変動関連オープンデータ分析のために無料で提供するといったプロジェクトのコーディネートも行っており、自社の強みをサステナビリティに活かす好事例といえるでしょう。(※41)  これらテクノロジー企業を代表するアップルの環境イニシアチブ担当副社長、SAPのサステナビリティ責任者へのインタビューおよびオラクルのサステナビリティ戦略に興味のある方は以下をご覧ください。 【アメリカ】アップルはどのようにサステナビリティ先進企業になったのか? 【アメリカ】SAPのサステナビリティ責任者が語る、統合報告とサステナビリティ戦略 【アメリカ】オラクルのサステナビリティ戦略 通信 (Millward Brown社の発表を元にニューラル作成)  中国やインドでのスマートフォン利用者の拡大を受けて、通信業界では巨大市場を押さえるためのM&A等が進んでいます。またIoTへのインフラ投資といった将来への投資機会にも恵まれています。一方でインターネット・プロバイダーがネット回線での通話を可能にするなど新たな競合の参入という事態にも直面しています。  そのような通信業界が主に取り組んでいるサステナビリティ活動はエネルギー利用効率の改善です。  たとえばAT&Tはエネルギー効率化や省エネを目指しIoTを推進しています。しかし一方でIoTの進展は、電子廃棄物の増加という新たな問題を生むことを危惧されてもいるのも事実です。(※42)また同社は、ダイバーシティの促進に積極的なことでも知られ、ダイバーシティがビジネスにもたらす利益について周知することを目的とする組織DiversityIncからも、ダイバーシティへの取り組みに積極的な上位50社に選ばれ、見事トップ10入りを果たしています。(※43)  他にもVerizonはアメリカ国内において教育水準の低い24の地域の教師に対し、モバイル通信記述を活用した教育メソッドを提供し、地域コミュニティに貢献しています。(※44) 総論  今回のBrandZのランキングは中国の景気減速を示しつつも、中国企業の台頭を明確に示すものとなりました。市場のグローバル化に伴い、新興国企業がグローバル市場での新たなプレーヤーとして登場するなど、今後製品性能や価格戦略による差別化はますます厳しさを増していきます。  その中、BrandZに選定されている企業の投資パフォーマンスは2006年からの10年間で102.6%上昇しています。これはS&P 500の63%、MSCIの30.3%よりはるかに高く、消費者視点でのブランドがいかに企業にとって重要なものかを物語っています。  そのBrandZにランクインする各業界トップ企業のサステナビリティ戦略を参考にすることで、より現実的な路線でそれぞれの企業が自社の事業領域の中でどのように責任を負い、またその責任を全うするためにどのような行動をしていくべきかが見えてくるでしょう。

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2015/06/18 体系的に学ぶ

【アメリカ】ティファニー、CSO(最高サステナビリティ責任者)を設置

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 ラグジュアリー業界でも、サステナビリティを重視する動きは着実に広まりつつある。宝飾品大手のティファニーは4月9日、同社のサステナビリティ戦略に沿って社会・環境への取り組みを加速させるために、新たに最高サステナビリティ責任者(以下、CSO)職を設けることを公表した。  新たにCSOに指名されたのはティファニーでグローバルサステナビリティ・企業責任担当副社長を務めていたAnisa Kamadoli Costa氏だ。Costa氏は今後、CEOのFrederic Cumenal氏を直属のレポートラインに持ちつつ、現職のティファニー財団理事長の役職も継続する予定だという。  今回の発表にあたり、CEOのCumenal氏は「ティファニーは世界で最も重要なラグジュアリー企業の一社であるだけではなく、持続可能なラグジュアリーにおけるリーダーでもある。CSRや社会貢献事業においてCosta氏の声はティファニーにとって重要なものであり、Costa氏を新たなポジションに指名したことはティファニーブランドにとってのCSRプログラムの戦略的亜重要性を示している。」と語った。  過去12年間に渡り、Costa氏はティファニーの企業責任プログラムの開発において不可欠な役割を担ってきた。ティファニーは同氏のリーダーシップのもとで市民社会、宝石採掘会社、ラグジュアリー業界、地域社会など対話、協働しながら、ステークホルダー主体のアプローチでサステナビリティ推進に取り組んできた。同氏はティファニーの環境問題に対する取り組みの認知向上に貢献しただけではなく、自社のCSR成果の定量化や外部報告プロセスを開発し、CSRの質と透明性の双方を向上させてきた。ティファニーの最新のサステナビリティ報告書は今年の夏に自社ウェブサイトで公表される予定だ。  かつてはラグジュアリー業界といえば贅沢の代名詞であり、サステナビリティとは無縁のイメージが強かったが、昨今では宝飾品のサプライチェーンにおける環境、社会面のサステナビリティ向上の取り組みなど、積極的にサステナビリティをブランドに統合する動きが出てきている。「サステナブル・ラグジュアリー」を合言葉に「ラグジュアリー」が内包する意味を再定義しようとする彼らの取り組みがどこまで消費者の心を掴めるか、今後の取り組みに更なる期待がかかる。 【参照リリース】Tiffany Names Anisa Kamadoli Costa Chief Sustainability Officer 【企業サイト】Tiffany (※写真提供:Ken Wolter / Shutterstock.com)

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【アメリカ】ティファニー、2013年度のCSRレポートを発表

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ジュエリー大手のTiffany & Co.は8月4日、今年で4度目となる最新の年次CSRレポートを発表した。本レポートでは、ジュエリーに使われるダイヤモンドや金、ブランドの象徴でもあるブルーボックスやバッグに使用する紙など、同社にとって最も重要なサステナビリティ課題である原材料の責任ある採掘、調達に関する取り組みなどが、同社のCSRの歴史とともに紹介されている。 また、同レポートはGRIガイドラインのG4および国連グローバル・コンパクトのレポーティングフレームワークにも沿っており、同業界として初めてG4のフレームワークをESGパフォーマンスの報告に取り入れている。 Tiffany & Co.の会長兼CEOを務めるMichael J. Kowalskiは、「ジュエリー業界を率いる立場として、ジュエリーのサプライチェーン全体を通じた責任ある行動を促進するためには、ビジネスと道徳の両方の義務を果たさなければならないと信じている4度目となる今回のCSRレポートでは、より有意義で確実な情報をステークホルダーに提供するためにウェブサイトを刷新した」と語った。 レポートに記載されている主な内容は下記の通りだ。 鉱業 ジュエリー業界のサステナビリティ・リーダーとして、同社はより責任ある採掘基準の開発に向けて努力している。2013年はInitiative for Responsible Mining Assurance(IRMA)との協力によりグローバルな採掘基準の開発に向けて大きく前進しており、IRMAは先日、2015年のパイロットプログラム開始に向けたパブリックコメントの募集のために、新たな基準のドラフトを公開した。 また、同社はダイヤモンド産出国への積極的な投資によりサプライチェーンの健全性を維持する傍らで現地雇用の創出、スキルトレーニングなどを通じて地域経済にも貢献している。ダイヤモンド原石の輸入はKimberley Process Certification Scheme(KPCS)に加盟している国からのみに限定している。 そして、同社はジュエリー業界の中でも珍しくダイヤモンドや貴金属を供給する鉱山の多くと直接取引を行っている。2013年にはダイヤモンド原石の100%を既に採掘場所が分かっている鉱山またはそうした鉱山を持つサプライヤーから調達している。 紙とパッケージ 2013年に生産したティファニーブルーのボックスやバッグは全てForest Stewardship Council®(FSC®)認定を受けた原料のみを使用している。それらはリサイクル紙で作られており、ティファニーブルーを象徴するのに相応しい原材料や調達方法をとっている。 ガバナンス Tiffany & Co.のCSRへのコミットメントは、同社役員によるCSR委員会だけではなく、会長兼CEOのMichael J. Kowalski氏によって推進され続けている。 環境 環境保全に対するコミットメントとして、同社は2013年から2020年までにグローバルの温室効果ガス排出量を15%削減するという目標を持っている。目標実現に向け、同社は米国にある39か所以上の店舗でディスプレイ照明をLEDに変更した。2014年中に新たに16か所が加わる予定だ。 慈善活動 同社は慈善活動にも積極的に取り組んでおり、2013年には税引前利益の2%以上を寄付した。さらに、ティファニー財団では責任ある採掘やサンゴ礁の保全などに取り組む機関を支援している。 同社は”Nature is our most important designer.(自然こそが我々のもっとも大事なデザイナーだ)”と考え、ジュエリー業界の中でも早くから積極的にサステナビリティに取り組んできた。同社の取り組みは下記の動画にもまとめられているので、興味がある方はぜひ見て頂きたい。 【企業サイト】Tiffany & Co. 【CSRページ】Tiffany & Co. Corporate Responsibility

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