【イギリス】小売アズダ、大豆調達で2020年までに森林破壊ゼロを宣言。以降はサプライヤーにも拡大

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 英小売大手アズダは10月29日、2020年までに大豆の調達を森林破壊を伴わない調達に転換すると発表した。同社はすでに、パーム油ではRSPO認証のもののみを調達しており、カカオ及び森林でも森林破壊を伴わない調達に切り替えつつある。今回さらに大豆でも同様の取組を行う。  アズダは、米ウォルマートのグループ会社。ウォルマートは、2020年までに原材料調達での森林破壊ゼロを標榜していおり、また森林破壊を2020年までに半減、2030年までにゼロにする「ニューヨーク森林宣言」にも署名している。  大豆生産は、農地開拓のため森林破壊を引き起こしやすい。今回アズダは具体的な取組として、サプライヤーと協働して高リスク国での大豆サプライチェーンを分析し、2020年までに認証大豆制度を導入する。米国等の低リスク国では、適切な農法に関するコンプライアンスを徹底する。2020年以降は、プロテイン調達元に対しても、2025年までに100%認証大豆に切り替えることを義務化する。また、加工食品の大豆でもサステナビリティ調達を実施する方策を検討する。 【参照ページ】Our plan to get to 100% sustainable soya

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【ヨーロッパ】BMW、ユミコア、Northvolt、EVバッテリー・リサイクル技術開発で協働体制発足

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 自動車世界大手独BMWグループは10月15日、ベルギー金属大手ユミコア、スウェーデンのリチウムイオン電池受託製造大手Northvoltと協働し、電気自動車(EV)向けバッテリーのリサイクル向けた欧州規模のコンソーシアムを発足したと発表した。EVバッテリーのサーキュラーエコノミー化に向けた技術開発を進める。「EU Battery Alliance」を設立したマロシュ・シェフチョビッチ欧州委員も支持を表明した。  今回のコンソーシアムは、複数段階で技術開発を狙う。まず、EVバッテリーをリサイクル可能な素材や製造方法で生産する体制を築く。製造に用いる電力の再生可能エネルギー電力とする。次に、EVバッテリーの製品需要を拡大する。そして、使用済EVバッテリーを蓄電施設等でのバッテリーとしてリサイクルできるように、廃棄物にならないようにする。  EUは現在、EV推進だけでなく、サーキュラーエコノミー推進、再生可能エネルギー推進も同時に進めている。この市場環境を活かし、BMWグループらは、欧州はEVバッテリー・リサイクル技術開発を進める戦略的ポジションにあると判断した。  BMWグループは、今回の取組に合わせ、2019年夏に「バッテリーセル・エクセレンス・センター」を設立。バッテリー技術開発だけでなく、サステナビリティに配慮した調達体制も同時に検討する。Northvoltは、BMWグループの支援を受け、量産段階前の生産ライン研究施設「Northvolt Labs」を拡張する。再生可能エネルギーを用いた製造ライン実現も検討内容に含める。EVバッテリーの電極を開発するユミコアは、電極に用いる化学物質を、リサイクル用に分解しやすい素材や製造方法を模索する。再生素材の活用も検討する。 【参照ページ】BMW Group, Northvolt and Umicore join forces to develop sustainable life cycle loop for batteries.

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【イギリス】テスコ、PBチョコレート商品全てでレインフォレスト・アライアンス取得発表

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 英国小売最大手テスコは7月15日、プライベートブランドのチョコレート商品全てを、2018年までに「レインフォレスト・アライアンス認証」を取得すると発表した。また、ケーキ、ビスケット、デザート、穀物など他のプライベートブランド商品に使用されるココアの調達でも、同日までに同等の調達を実現していく。  レインフォレスト・アライアンスは、米国米国ニューヨークに本部を置くNPO。熱帯雨林の保護のために1987年に設立され、2001年に森林伐採や環境破壊の要因となる乱開発に歯止めをかける取り組みとして、「レインフォレスト・アライアンス認証」を立ち上げた。レインフォレスト・アライアンスは、世界地域の環境保護団体が個別に展開していた認証制度の統一を図るため、サステイブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)という組織を立ち上げ、現在は、SANが中心となって「レインフォレスト・アライアンス認証」の運営を管理している。この認証は、SANに加盟するパートナー組織が認証機関となっており、現在世界約40ヶ国、約100万ヶ所の農園に認証が付与されている。認証農園や認証農園からの農作物を使った製品には、レインフォレスト・アライアンスのトレードマークであるカエルのマークが付けられている。  レインフォレスト・アライアンス認証で監査される項目は、森林資源の保護だけでなく、土壌保全や遺伝子組換え作物利用の禁止など環境配慮に関する広範囲な内容を含む。また、地域住民の経済発展や労働環境に関する社会的項目も多く盛り込まれている。認証対象となっている農作物は、カカオ以外にも、コーヒー、紅茶、野菜、果物や花等100品目以上。レインフォレスト・アライアンス認証は、世界で広く普及している農作物および林業認証の一つで、すでに世界のカカオ生産の13%以上、コーヒー生産の20%以上がこの認証を得ている。また、世界のバナナ貿易の15%、茶貿易の14%、コーヒー貿易の5.2%は同認証を取得した製品となっている。.  テスコは、今回レインフォレスト・アライアンス認証を実施することで、ココア栽培コミュニティを支え、農家収入を向上し、土壌、野生動物の保護に貢献することを目指す。テスコは、サプライヤーとの関係向上や透明性の確保のため、チョコレート以外にも魚、芋、乳製品など幅広い製品分野で、サステナビリティ調達を進めるプログラムを開始している。 【参照ページ】Tesco to source Rainforest Alliance Certified™ cocoa for all of its own label chocolate in the UK 【企業サイト】Tesco 【機関サイト】レインフォレスト・アライアンス 【機関サイト】SAN

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【スイス】ネスプレッソ、サステナビリティ戦略に5億スイスフランを投資

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ネスレグループのネスプレッソは8月27日、サステナビリティ戦略の更なる推進に向けて今後6年間で5億スイスフランを投資すると発表した。 「The Positive Cup(ポジティブ・カップ)」と名付けられた同社の戦略は、ネスレのCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)の概念をベースとし、過去5年間に渡りネスプレッソが積み上げてきた農家の生活向上やコーヒーの調達・消費における環境面のサステナビリティ推進への取り組みに基づいている。 ネスプレッソのCEOを務めるJean-Marc Duvoisin氏は、「我々のサステナビリティへの取り組みは、いつも単に環境への悪影響を最小化するだけにとどまらない。パートナーと共に革新的なプログラムを開発することで共通価値を創造し、バリューチェーン全体における全てのステークホルダーにポジティブ・インパクトを生み出すことをコミットしている。今回の5億スイスフランの投資も、我々のビジネスモデルの長期的な成功を確実にするために現在行っているサステナビリティ投資に基づくものだ」と語る。 ポジティブ・カップでは、6年後の2020年までのサステナビリティ目標が設定されており、コーヒー調達、社会福祉、アルミニウムの調達・使用・廃棄、そして気候変動へのレジリエンスに焦点が置かれている。具体的な目標は下記の通り。 1. 100%サステナブル調達によるコーヒー Nespresso AAA Sustainable Quality™ Program(以下、AAAプログラム)を通じ、「Grand Cru(グランクリュ:特級)」コーヒーを100%サステナブル調達 2003年からのRainforest Alliance(レインフォレスト・アライアンス)およびFairtrade(フェアトレード)とのパートナーシップを通じ、水資源管理、生物多様性、労働者の人権など、農家の高い認証基準の達成を支援 コロンビアの農家に向けた退職基金を通じて始まったAAAファーマーフューチャープログラムの拡大など、農家の生活向上に向けた革新的ソリューションの実現 コーヒーの100%をAAAプログラムを通じて調達するという目標を実現するためには、アフリカにおけるAAAプログラムの拡大が重要な意味を持つ。そのため、ネスプレッソは今後1500万スイスフランをケニアおよびエチオピアに投資するほか、南スーダンにおける高品質なコーヒー生産の再活性化も計画している。 2. 100%サステナブルなアルミニウム 使用済アルミニウムカプセルの回収率を100%まで高め、リサイクル率も向上 企業が回収したネスプレッソカプセルを新しいカプセルにリサイクル 全てのカプセルは100%、Aluminium Stewardship Initiative standard(アルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ基準)を遵守したアルミニウム素材を使用 3. 100%カーボンインセット カーボンフットプリントを更に10%削減 100%カーボンニュートラルを目指す ネスプレッソはAAAコーヒーの生産エリアで1千万本の植樹を実施し、農場の気候変動に対するレジリエンス向上に取り組んでいる。このように自社が排出するカーボンフットプリントを自社のバリューチェーン内で相殺する取り組みはインセットと呼ばれる。 なお、今回新たに投資される5億スイスフランの一部は、新たなサステナブル・デベロップメント・ファンドの創設に使用される予定だ。 【企業サイト】Nestlé Nespresso SA (※写真提供:Rob d / Shutterstock.com)

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【アメリカ】コカ・コーラ、アフリカの持続可能な成長に向けて50億ドルを追加援助

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米コカ・コーラ社とそのパートナーであるアフリカのボトラー各社は8月5日、ワシントンD.C.で開催されたU.S.-Africa Leaders Summitにおいて、2010年から2020年にかけて行っているアフリカ地域への資金援助額を50億ドル追加し、総額170億ドルまで増やすと発表した。 同社らはこの追加資金で新しい製造ラインや冷却・配送設備、新商品の開発などに取り組み、アフリカのサプライチェーンにおける雇用機会の拡大や、水資源への安全なアクセス、サステナブル調達、女性の社会的地位の向上、地域社会の健全性、経営効率の改善を目指す。 コカ・コーラ社の会長兼最高経営責任者(CEO)を努めるMuhtar Kent氏は「1928年以来、アフリカの経済と社会の基盤を支えてきた当社は、このダイナミックで、成長し続ける、活気に溢れた大陸の、前途有望な潜在力を目の当たりにしてきた。当社のビジネスの強みとサステナビリティは、アフリカの地域社会の強みとサステナビリティと直結している」と述べる。 同社はさらに、New Alliance for Food Security and Nutrition(食料安全保障及び栄養のためのニュー・アライアンス)およびGrow Africaとパートナーシップを組み、同社製品に一貫して地元産の原材料を使用し、持続可能な調達方法を確保することを目的としたイニシアチブ、Source Africaの立ち上げに署名した。同イニシアチブでは当初、ケニアにてマンゴーと紅茶の栽培、ナイジェリアにてシトラス、マンゴー、パイナップルの栽培、マラウイにてマンゴーの栽培に取り組み、将来的にはエチオピア、セネガル、タンザニア、モザンビークまで活動を広げていく予定だ。 Kent氏はアフリカへの援助を増やす意義について、「アフリカには未開発、未活用のままの潜在的な供給能力があり、地元産の原材料をもっと調達できると信じている。このアフリカの潜在能力を活用すれば、我々のビジネスとアフリカ経済の成長を促進するだけでなく、当社のサプライチェーンの費用対効果が高まり、拡大するアフリカ市場への、さらにはアフリカ外の市場への原材料供給量を増加させることも可能だ」と付け加える。 また、同氏はU.S.-Africa Leaders Summitの中で、HIV/AIDS撲滅活動を支援するために立ち上げたコカ・コーラ・アフリカ基金(The Coca-Cola Africa Foundation、以下TCCAF)のプロジェクト、Replenish Africa Initiative(RAIN)の延長を決めたと発表した。2020年までに総計600万人の人々に安全な水へのアクセスと公衆衛生プログラムを提供する予定だ。同プロジェクトではさらに、25万人の女性と若者に対する自立支援、数千のコミュニティ、学校、医療センターにおける保健衛生プロモーション活動、185億リットルの水資源を自然およびコミュニティに還元する活動にも取り組んでいる。 コカ・コーラ社および同基金はその他にもアフリカにおける地域社会の健康改善と女性の経済力向上にフォーカスした活動にコミットしており、下記のような活動を展開している。 Project Last Mile(ラストマイル・プロジェクト):2014年6月、コカ・コーラ社および同社の基金、さらに官民共同パートナーシップは、支援金を2,100万ドル増額し、今後5年間で新たに8ヶ国に対して医薬品・医療用品を供給すると発表した。 5by20:コカ・コーラ社は同プロジェクトを通し、これまでにアフリカ18ヶ国において37万人の女性企業家を支援してきた。2010年の開始以来、グローバルでは55万人を超える女性企業家を支援しており、2020年までに500万人の支援を目指している。 EKOCENTER:2014年、コカ・コーラ社はアフリカ、アジア、北米の6ヶ国において女性企業家による持続可能なコミュニティマーケットの実現に取り組む活動を開始した。 コカ・コーラ社のアフリカにおける売上比率は年々上昇しており、同社のアフリカにおけるサステナビリティ活動はアフリカ経済だけではなく同社の今後の成長にとっても必要不可欠なものとなっている。Kent氏が語る通り、サステナビリティ活動を通じてアフリカが持っているポテンシャルを最大限に引き出すことが、将来の市場拡大と競争優位につながる。 【企業サイト】The Coca-Cola Company 【参考サイト】2014 U.S.-Africa Leaders Summit 【基金サイト】The Coca-Cola Africa Foundation (※写真提供:meunierd / Shutterstock.com)

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