【インド】フェイスブック、総選挙に向け、5社に投稿記事のファクトチェックを委託。体制強化

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 IT世界大手米フェイスブックは2月11日、5月に実施されるインド総選挙に向け、フェイスブック投稿ポストのファクトチェックを強化すると発表した。ジャーナリスト育成校ポインター学院(Poynter Institute)の国際ファクトチェック・ネットワーク(IFCN)に加盟するIndia Today Group、 Vishvas.news、Factly、Newsmobile、Fact Crescendoの5社とパートナーシップを締結した。  今回提携した5社は、フェイスブックのニュースストーリーに投稿された記事の正確性を格付し、偽情報と判定された場合は読者の「ニュース・フィード」の一番下に表示させ、約80%閲覧を低下させる。また、同5社は、偽情報と判定した記事の下に個別の内容を追加することもでき、偽情報がシェアされた場合に読者に注意を促せるようにする。さらに、ファクトチェック対象記事も3言語も増やし、英語、ヒンディー語、ベンガル語、テルグ語、マラヤーラム語、マラーティー語の6言語で監視を行う。  また、継続的に偽情報を発信するアカウントは、広告出稿や課金の権限が剥奪される。

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【インド】政府、外資系Eコマース企業の商品在庫管理型ビジネス等禁止。アマゾン、ウォルマート子会社悲鳴

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 インドで2月1日、商工省の新たなEコマース海外直接投資(FDI)方針が施行された。同方針では、特定の外資系Eコマース企業での商品独占販売、値引販売、現金還元プロモーションが禁止された。また、外資系企業が商品在庫管理型のEコマース・ビジネスを実施することも禁止した。これにより、インドの二大Eコマース・サイトの「アマゾン・インド」と「フリップカート(Flipkart)」では、大量の商品がサイトから消えた。フリップカートは、2018年8月に米ウォルマートが160億米ドルで買収した。  今回の新方針により、アマゾン・インドでは、全売上の3分の1を占める40万点以上のアイテムが消えたと見られる。アマゾン・インドは、以前は商品在庫管理型のEコマースを実施していたが、2016年のFDI方針でEコマース企業自身が在庫管理することを禁止された際に、インドの現地企業と合弁企業を設立し、当該企業で在庫管理を行う方式に転換した。しかし、今回の方針では、Eコマース企業の出資先企業でも在庫管理することが禁止された。また、アマゾン・インドは、メーカーと交渉しスマートフォン等の独占販売を戦略的に展開してきたが、今回これも禁止された。  同様にフリップカートも、商品の4分の1を削除したとみられる。  今回の新方針は、インドの国内小売企業を保護する狙いがある。外資系Eコマース企業は、楽天のように商品情報だけを表示し自身は販売しないマーケットプレイス型のEコマース・ビジネスは引き続きできるため、アマゾン・インドやフリップカートも同手法のビジネスへの転換が迫られている。一方で、今回の措置については、海外の業界団体から批判されるとともに、人気Eコマース・サイトでの商品購入が不便になった市民からも反発の声が上がっている。しかし今のところモディ政権は、批判に耳を傾ける様子はない。  インドのEコマース市場は、現在の350万米ドルから2022年までに1,000億米ドルに急成長すると見られている。 【方針】Review of the policy on foreign direct investment in e-commerce

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【インド】国有インド鉄道、太陽光発電電力での鉄道運行検討開始。4GWの石炭火力代替効果

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 国有のインド鉄道は、線路脇のスペースに太陽光発電パネルを敷設し、鉄道を太陽光発電電力で走行させるプロジェクトを検討している。1月16日、インド紙タイムズ・オブ・インディアが報じた。石炭発電から太陽光発電へのシフトともに、インド鉄道にとって電力コストを削減する効果が期待されている。  今回のプロジェクトは、インド新・再生可能エネルギー省(MNRE)所管の太陽光発電会社Solar Energy Corporation of Indiaが、インド鉄道に提案したもの。太陽光発電電力をインバーターを通じて直接、鉄道に電力供給する装置を導入することにより、個別に太陽光発電用の送電網やインバーターを整備するより費用が抑えられるという。現在、インド鉄道の取締役会での検討に入っている。  今回の計画では、太陽光発電を10州に敷設。これにより4GWの石炭火力発電所を代替できる。インド鉄道は現在、単位当たり5インドルピー(約7.7円)で電力を購入しているが、導入後は初年度の電力コストを20%、次年度以降は40%の削減できる見込み。太陽光発電会社は、インド鉄道に売電することで、パネル敷設コストや運営費用を回収する。  今回の計画に対しては、線路脇の太陽光発電パネルから鉄道へ電力を供給する装置の開発に、ABB、華為技術(ファーウェイ)、デルタ、Sungrow Power Supply(陽光電源)等が関心を示している。  ピユシュ・ゴーヤル鉄道・石炭相は、今回の計画により、インド鉄道の二酸化炭素ネット排出量を2030年までにゼロにできると大きな意気込みを見せている。インド鉄道もすでに2025年までに5GWの太陽光発電パネルを設置すると発表していた。すでに駅舎や鉄道列車屋根に太陽光発電の設置を開始している。 【参考ページ】Indian Railways drawing 4 GW solar project bid for powering locos

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【インド】オックスファム・インド、砂糖業界の環境・社会課題を報告。企業は農園まで見に行く必要

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 国際NGOオックスファム・インターナショナルのインド支部、オックスファム・インドは11月15日、インドの砂糖産業が環境及び社会要素で多くの課題を抱えていることを明らかにしたレポートを発表した。  オックスファムは2013年に食品業界のESG課題を対象とした調査ランキングの発表を開始し、食品世界大手ではこれまでに大きな改善が進んできた。今回のレポートは、その中でも、砂糖生産2位という地位ながらも、社会・環境課題の大きいインドを取り上げ、ウッタル・プラデーシュ州のさとう原料農園から砂糖生産工場までの状況を調査した結果を報告している。バリューチェーンとしては、さとう原料農園農家、農園労働者、砂糖生産工場、仲介業者、砂糖業界団体の5つを取り上げた。  現地のさとう原料生産農家は、生活の多くをさとうきび栽培で支えている。しかし、インタビューした農家の70%から90%は、地元のヤシ砂糖生産団体から、納品遅延を理由に原料を買い叩かれていると回答。また90%は、納品先の施設で重量を不当に低く計算されていると語り、また70%は支払いが納品から1年以上も先になっていると回答した。  また、農家は農園労働者の給与記録をほぼつけていないこともわかり、支払実態調査からはインド政府が定める最低賃金を下回っていることも見えてきた。また、大農園農家の契約労働者は、借金漬けにされ返済するまで半ば監禁状態となってもいた。このような強制労働や児童労働も横行している模様。  環境面では、地下水が豊富な地域では過剰の地下水汲み上げが行われており、また廃水汚染も発生していた。  オックスファム・インドは、今回の調査を受け、インド労働省等や砂糖関連行政当局に対し、協働して農園労働者の改善に乗り出すよう提言。また、企業に対しても、サプライチェーン・マネジメントの視線が砂糖生産工場にまで及んでいないことを課題視。その先の農家や農園労働者の実態にまで目を向けるよう求めた。 【参照ページ】Human Cost of Sugar

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【国際】イケア、稲わらを製品にリサイクル開始。大気汚染防止狙い。まずはインドから

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 家具世界大手スウェーデンのイケアは11月15日、稲わらを家具原材料に活用する新たなイニシアチブ「Better Air Now」を発表した。稲わらは、焼却時に大量の大気汚染物質を排出し、スモッグの原因にもなる。イケアは、稲わらを回収し、原材料として活用することで、大気汚染防止でのインパクトを狙う。まずはインドで取組を始める。  世界保健機関(WHO)によると、世界の約90%の人が大気汚染被害を受けており、年間700万人が大気汚染により死亡している。インドは、世界で最も大気汚染が深刻な国の一つで、世界の大気汚染が最も深刻な10都市のうち9都市がインド北部に集中している。大気汚染は様々な原因があるが、稲わらの焼却もその一つとなっている。そのため、イケアは、インドの中央政府、地方政府、企業、イノベーター、NGO、国連大学、農家等と協働し、稲わら焼却ゼロを掲げて協働を開始する。  今回のイニシアチブでは、第1弾ではニューデリーを含むインド北部を主な対象地域とし、その後インドの他の地域にも拡大していく。稲わらを原材料に用いたイケア製品は2018年末に登場する予定。2019年から2020年の間でインドの店舗で販売開始し、その後、他国にも広げる計画。 【参照ページ】IKEA contributes to reducing air pollution by turning rice straw into products

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【インド】スイス化学大手シンジェンタの有害殺虫剤、インド綿花農園で使用し死者多数。NGO発表

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 スイスNGOのPublic Eyeは9月18日、インド・ムンバイ近郊のYavatmal地区で、2017年7月から10月の間、綿花農園での殺虫剤が原因で約800人が疾病し、20人以上が死亡したと発表した。スイス化学大手シンジェンタがスイス・モンテーの工場で製造した殺虫剤「Polo」が原因としている。Poloは、2009年から健康被害のためスイスでは使用が禁止されており、間もなくスイス国会で輸出制限についても審議が始まる模様。  Public Eyeは2017年7月、インド・マハラシュトラ州で生存者や被害者の家族と面会し、殺虫剤を大量散布した結果、数百人の農家が病院に運ばれたという。Yavatmal地区だけで20人以上が死亡し、一時的に目が見えなくなった人も多数出た。Vidarbha地区では50人以上が死亡したとの報告も出ている。被害者の多くは現在も後遺症に苦しんでいるという。  Poloには、国際殺虫剤アクションネットワークが「非常に有害」と分類する化学物質、ジアフェンチウロンが含まれている。ジアフェンチウロンは、欧州化学庁(ECA)も「吸引すると有害」と指定し「長期または繰り返し摂取すると臓器に損傷を与える可能性がある」と言及されている。今回の件を受け、インド・マハラシュトラ州政府はシンジェンタに対する捜査を開始。一方、シンジェンタは、Poloが毒物問題の原因ではないと主張している。  Public Eyeが、スイスの情報公開法令を軸に公開請求した情報によると、ジアフェンチウロンはモンテーの工場で製造され、スイス南部に輸送。そこから2017年には126.5tが輸出され、そのうち75tがインドに輸出された。 【参照ページ】A Syngenta pesticide produced in Switzerland is implicated in deadly poisonings in India

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【インド】最高裁、同性同士の性行為を禁止する刑法377条は違憲と判決。LGBTの平等や尊厳の観点

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 インド最高裁判所は9月6日、同国刑法第377条のうち、同性同士の性行為を禁止する項目を違憲とする判決を下した。インドで同性同士の性行為禁止に対し違憲判断が下されたのは今回が初。インドではこれまでも377条違反による処罰はほとんどされてこず、同性同士の性行為も行われてきたが、正式に違憲判決が出たことで、LGBTコミュニティは歓喜の声を上げている。  刑法第377条は、英植民地時代の1860年に制定されたもので、「自然の摂理に反する肉体的な交わり」を禁止し、懲役刑の対象となっている。過去数十年の間、377条による裁判はほとんど実施されず、同性間性行為も行われてきたが、一方で法律を盾にした嫌がらせや脅迫等も発生していた。そこで印ナズ財団(Naz Founradtion Trust)が2001年、377条が同性愛男性のHIV予防活動を妨げていると裁判所に申し立て、17年を経てようやく最高裁判決が確定した。  今回の判決は、5人の裁判官の全会一致。判決文では「377条は、LGBTコミュニティの平等権を妨げ、非合理で専断的で不可解な条項」と言及。「同性愛は精神的な病でえはなく、国会もそれを認めている」「裁判所は、社会的に抑圧された人々を救済するため、進歩的で実利的な視点で判断を下すべき」「裁判所はLGBTを含む社会の個々人の尊厳を保護するよう努めなければならない」と表明した。そのため、一部の保守的な人々が反対しようとも、LGBTの人々の平等や尊厳等は保護しなければならないとした。  最高裁判所は同時に、動物との性行為は引き続き377条違反に該当するため禁止されると述べた。 【判決】WRIT PETITION (CRIMINAL) NO. 76 OF 2016

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【インド】ケーララ州、モンスーン豪雨でダムが緊急放水し大洪水発生。22万人が避難生活

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 インド・ケーララ州で8月8日深夜から降り続いた豪雨によりダムが緊急放水を開始。現在、同州のダム42基のうち35基が放水を実施する異常事態が発生している。結果、22万人が避難生活を強いられている。  ケーララ州は、インドの南西に位置する沿岸州。人口は約3,400万人。8月8日の夜から激しくなった雨は、24時間で310mmに達し、同州内の農業感慨用ダムは水位が決壊レベルにまで到達した。当局は、満水となったダムの緊急放水を決定。結果、周辺の低海抜地域は冠水し、大規模な地滑りも多数発生した。同州が42基のダムのうち35基で放水を行うのは同州史上初。死者は350以上。約9万人が救助された。その他22万人が避難生活に入った。国際空港も閉鎖し、通信ネットワークも遮断された。同州政府によると、洪水により約1万kmの道路が冠水または地中に埋まっている。  ケーララ州では近年、モンスーン(季節風)による水害が深刻化してきている。今回の被災地も政府委員会により「生態系が影響を受けやすい地域(ESZ)」に指定されており、早期対策の求める提言が出ていたが、手が打たれていなかった。そのため、今回の大災害を「人災」と呼ぶ声も上がっている。

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【インド】米KKR、インドの廃棄物回収・処理大手Ramky Enviroに出資。環境事業に着目

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 プライベートエクイティ世界大手米KKRは8月12日、インドの廃棄物回収・リサイクル大手Ramky Enviro Engineers(REEL)の株式60%を取得すると発表した。同社のファンド「Asian Fund III」を通じて5.3億米ドル(約590億円)出資する。インドでの環境サービス企業買収としては過去最大。  REELは、ハイデラバードに本社を置き、有害廃棄物や一般家庭ごみ、電子廃棄物(e-waste)、生体医学廃棄物の回収、輸送、処理等を事業領域としており、紙やプラスチックのリサイクルも行っている。現在、同国内20州に合計60ヶ所に事業所を設置し、海外でもシンガポール、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)等にも進出している。廃棄物を活用した廃棄物火力発電所もインドのデリーで運営しており、設備容量は24MW。毎年1,500tの廃棄物を焼却している。その他、ハイデラバード、ナーシク、コヤンベドゥ、リーワーにも同様に廃棄物火力発電所がある。  インドでは経済成長と都市化とともに、ごみ問題が大きくなっている。KKRはこの領域を成長領域とみなし、大手の株式を取得した形。

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【インド】ウォルマート財団、ICRISATと協働し小規模農家の市場アクセス向上プログラム開始

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 小売世界大手米ウォルマート・グループのウォルマート財団は6月27日、国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)と協働し、インドのアンドラ・プラデシュ州の小規模農家の収入向上を目指すプログラムを開始した。プログラムは2年間。ウォルマート財団が200万米ドル(約2.2億円)を拠出し、ICRISATが同州の乾燥地帯の小規模農家6,100家に対してプログラムを提供する。対象農家のうち女性が2,000名。  ICRISATは、国際農業研究協議グループ(CGIAR)傘下の農業研究機関。CGIARは、世界銀行、国連食糧農業機関(FAO)、国連開発計画(UNDP)等が主導して1971年に設立された国際的な農業研究機関。  アンドラ・プラデシュ州には約600万人の農家がいるが、彼らの市場へのアクセスは限られている。今回のプロジェクトでは、地域共同体の穀物及びマメ科植物用加工施設を立ち上げ、農民にトレーニングや生産性の高い作物へのアクセスを提供する。施設は農業組合や若手・女性農家によって運営され、適切なトレーニングや支援も提供する。同時に商品需要を創造するため買い手に対して穀実用マメ科作物の栄養成分についても宣伝していく。プログラム参加農家が市場へのアクセスを獲得することで、最終的な収入向上につなげる。  ICRISATは、過去45年、17か国以上のアジアやサブサハラ・アフリカの半乾燥熱帯地域において研究活動を進めており、その知見はインドの農家にとっても大きな価値を持つと期待されている。  ウォルマート財団は現在、インドとメキシコの農家支援に特に注力しており、アンドラ・プラデシュ州でもすでに過去半年間合計400万米ドルの支援を実施してきた。他にも、ウッタル・プラデシュ州で「Sunhara Prayas」プログラムを立ち上げ、750のマンゴー農家やバナナ農家を対象に、市場アクセスを向上し、生産性を高める知識やリソースを提供している。  ウォルマート財団が支援した農家数は、2011年から2017年の間で15か国120万人に上り、その半数以上が女性。インフラ整備や技術導入、金融へのアクセス提供、経営や農業、食の国際基準に関するトレーニング提供など多岐に渡り、生産性向上と市場へのアクセスを促してきた。 【参照ページ】Walmart Foundation Invests Nearly US $2M in ‘Farmer Market Readiness Program’ in India

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