国連グローバル・コンパクト(UNGC)は10月27日、サステナビリティ経営で従業員を巻き込み、組織にとってのサステナビリティ・トランスフォーメーションの原動力にしていくための5つの方法を紹介した。
UNGCは今回、「サステナビリティはビジネスのバズワードとなった」としながらも、多くの企業にとって、効果的で持続可能な慣行を事業全体に浸透させるプロセスは、複雑で困難なままになっていると伝えた。
その上で、従業員エンゲージメントの手法として5つを示した。
- 関心喚起:経営トップのコミットメントを示すことで、なぜサステナビリティが会社と従業員個人にとって優先事項なのかを伝える。これは、社内コミュニケーション、社内イベント、CEOの公式声明等を通じて行うことができる。
- 従業員の賛同を獲得:会社の目標と従業員の抱負を結びつけることで、グローバルインパクトという全体像と、その達成における従業員の役割とのギャップを埋めることができる。サステナビリティに関連したパフォーマンス管理指標を設定することで、社員は意欲的に取り組むようになる。
- 専門知識の共有とスキルアップ:各役割に適した情報とツールを社員に提供する。各従業員の責務に関連するサステナビリティのトピックを深く掘り下げ、組織全体でSDGsのトピックを取り巻く広範な思考体系を探る。意思決定における合同研修や演習も有効。このプロセスでは、従業員を情報で圧倒するのではなく、オーナーシップの感覚を育みながら、リスキルとスキル開発のために傾聴することが重要。
- 行動を示す:従業員の行動と、サステナビリティに焦点を当てた選択との間に明確な道筋を作る。インパクトやサクセスストーリーを測定・伝達することで、会社の目標と個人や集団の行動を結びつける。
- 社内外アドボカシーの奨励:従業員が取り組んでいる具体的なサステナビリティ・プロジェクトに関する情報を広めるよう奨励し、社内外の認知度を確保するために、発信の機会を提供する。成果を社内外に発信するために必要な販促ツールキットを社員に提供し、努力を讃え、報いる。
UNGCは、オンライン・ラーニング・プラットフォーム「アカデミー」を運営しており、今回新たに「サステナビリティを解き放つ:エンゲージメントとスキルアップ」というディープ・ダイブ・セッションもリリースしている。
【参照ページ】Five ways to engage your employees on sustainability
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