航空業界・再生可能エネルギー発電大手企業らは9月5日、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)での航空の実現を加速するため、水素駆動航空機を促進する「Hydrogen in Aviation(HIA)アライアンス」を発足したと発表した。
HIAアライアンスには、航空機世界大手仏エアバス、英重工業大手ロールス・ロイス、英格安航空大手イージージェット、スウェーデン航空開発GKNエアロスペース、ブリストル空港、デンマーク電力大手オーステッドが参画。航空業界と英国が水素活用による長期雇用創出と経済的利益の確保に向け協働する。
航空業界のカーボンニュートラル化には、持続可能な航空燃料(SAF)、合成燃料、バッテリー等、様々な選択肢があるものの、HIAは水素の直接利用の可能性に注目すべきと強調。特に短距離航空における水素燃料を有望視している。
HIAは今後、英国が水素技術の世界的リーダーとしての潜在能力を発揮できるよう、英政府に対し、水素駆動の航空機の実現に向け必要なインフラ、政策、規制、安全の枠組みを拡大するための道筋を提案予定。
HIAは、英国民の81%が、水素が航空機のカーボンニュートラル化の最良の選択肢と考えており、91%が英政府による水素製造と航空分野での利用への投資を支持しているとの調査結果を提示。また回答者の92%が、政府が新たなカーボンニュートラル産業への投資を強化すれば、英国全体で多くの新たな雇用を創出する可能性があることに同意しており、87%が新しい再生可能エネルギー経済の可能性に期待していることを示し、その重要性を強調した。
【参照ページ】UK hydrogen alliance established to accelerate zero carbon aviation and bring an £34bn* annual benefit to the country
【画像】Airbus
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