アジアインフラ投資銀行(AIIB)とブルームバーグ・フィランソロピーズは8月30日、アジア全域における再生可能エネルギー導入のペースと規模を拡大し、資金動員を増加するためのパートナーシップを締結した。
両者は今回、2030年までにアジアのエネルギー需要は毎年3%増加すると見込まれており、アジアの持続可能な発展はパリ協定の目標達成に不可欠と指摘。パートナーシップは、化石燃料から再生可能エネルギーへの移行を加速し、リソースのギャップを埋め、気候変動資金のニーズを満たすために極めて重要とした。地域横断的なグリーン・イニシアチブを支援する。
具体的には、3つの協力分野を掲げた。まず、再生可能エネルギーの準備、開発、実施に必要な資金を共同ファイナンスする検討を開始。次に、グラスゴー金融同盟(GFANZ)や国連気候変動枠組条約第28回ドバイ締約国会議(COP28)議長国アラブ首長国連邦(UAE)等のお互いのパートナーと協力し、国際開発金融機関(MDB)や慈善団体の資金を活用したブレンデッド・ファイナンスの仕組みを共同開発する。3つ目はお互いの活動の相互連携。
アジア開発銀行(ADB)のファイナンス・コミットメント額は2022年に約205億米ドル。AIIBの最新統計の2021年のファイナンス・コミットメント額は約100億米ドル。年々その差は小さくなっている。AIIBは、2025年までに気候ファイナンスの割合を50%にまで引き上げることを表明し、欧州と平仄を合わせている。一方、ADBは、2030年までに累計1,000億米ドルのファイナンス目標を設定しているが、割合目標は設定していない。
【参照ページ】Asian Infrastructure Investment Bank and Bloomberg Philanthropies Partner to advance Clean Energy Investment in Asia
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