食品世界大手米ペプシコと小売世界大手米ウォルマートは7月26日、リジェネラティブ農業を実践する米国とカナダの農家の支援のため、パートナーシップを締結したと発表した。双方で7年間で合計1.2億米ドル(約170億円)相当の支援を行う。
両社は、北米全域でジャガイモ、オーツ麦、トウモロコシ、小麦、大豆、コメ等を扱っており、サステナビリティ課題は、商品、地域、農場で異なると指摘。すべてに適合するアプローチはなく、リジェネラティブ農業への自主的で柔軟なアプローチを追求すると語った。
今回のプログラムでは、農地200万エーカー以上でリジェネラティブ農業を導入し、2030年までに二酸化炭素排出量を約400万t削減・除去することを目指す。
リジェネラティブ農業への転換では、ペプシコは、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル、2030年までに二酸化炭素排出総量を2015年比40%削減とともに、同年までに同社サプライチェーン上の農地約700万エーカーでのリジェネラティブ農業導入を目標として掲げている。
今回の施策について、ペプシコは、「サステナビリティの成功は信頼に始まり、信頼に終わる」とコメント。また農家からの意見を受け、リジェネラティブ農業がビジネスとして成り立つためには、経済的支援、社会的・文化的支援、農学的支援の3つが必要との見解を示した。
ウォルマートとウォルマート財団も同時に、2030年までにリジェネラティブ農業の採用と並行し、農地5,000万エーカーと海洋100万平方マイルの保全・再生を行うという目標を設定している。
【参考】【アメリカ】ペプシコ、リジェネラティブ農業展開で農業関連3団体と協働。281億円先行投資(2023年3月28日)
【参考】【アメリカ】ウォルマート、「リジェネラティブ企業」宣言。2040年CO2ゼロ、リジェネラティブ農業導入(2020年9月22日)
【参照ページ】PepsiCo and Walmart Aim to Support Regenerative Agriculture Across More than 2 Million Acres of Farmland
【参照ページ】PepsiCo and Walmart Aim to Support Regenerative Agriculture Across More than 2 Million Acres of Farmland
【画像】Walmart
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