化粧品世界大手米エスティローダーは8月9日、2030年までに全世界での社用車を100%電気自動車(EV)に転換すると発表した。国際環境NGOのThe Climate Groupが運営する国際イニシアチブ「EV100」にも加盟する。高級美容業界でのEV100加盟は同社が初。
同社は、2030年までにスコープ1、スコープ2での二酸化炭素排出量を2018年比50%削減、スコープ3カテゴリー1「購入製品・サービス」、カテゴリー4「上流輸送・配送」、カテゴリー6「出張」での同排出量60%削減が目標。同目標では、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の承認も得ている。
同社は2020年、自社事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーに転換しており、事業電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目指す国際イニシアチブ「RE100」の目標を達成済み。今回、電気自動車(EV)への転換にもアクションを拡大した形。
電気自動車(EV)転換対象となるのは、全世界で同社が保有する営業車両、リース車両、役員用車両。従来の内燃機関車から、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)に転換することで、スコープ1排出量を削減する。ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)地域では、実証利用に向け電気自動車(EV)を発注済み。今後、EV充電インフラの拡大も進める。
また同社は、スコープ3排出量削減のため、輸送業者やサプライヤーの低排出車両への転換でも協働。カナダやスイス等でディーゼルトラックからEVトラックへの転換を進めている。
さらに同社は、従業員の電気自動車(EV)活用促進のため、EV充電インフラへの投資を強化。すでに米ニューヨーク州メルビル、ミネソタ州ブレイン、英ピータースフィールド、カナダ・オンタリオ州マーカム、スイス・ガルゲネンの同社施設に、EV充電ステーションを設置した。
【参照ページ】The Estée Lauder Companies Announces 2030 Global Electric Vehicles Goal
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら