海運世界大手デンマークのAPモラー・マースクは1月27日、海洋気象観測データを公開し、世界中の科学者が自由に利用できるようにすると発表した。2012年以降、同社船舶が収集したデータを提供することで、一般に公開され入手可能な海洋気象データが28%向上するという。
海洋の気象データは現在、地上からの観測データが少なく、人工衛星観測によるデータが大半を占める。同社のデータ提供により、2012年以降の表層海洋の状態や、大気との相互作用の変化をより正確に把握可能になり、気候研究や気象予報に役立てることができる。
同社の900万回以上の観測データは、国連教育科学文化機関(UNESCO)と世界気象機関(WMO)が共同運営する全球海洋観測システム(GOOS)を通じ共有予定。マースクは今後も、同社船舶300隻以上から日量7,000以上のデータを継続的に共有する。
また一部船舶では、世界中の気象サービス向けにリアルタイムでのデータ配信も行う。その他にも、独気象局 と協働し、一部船舶に研究用の自動気象観測所を搭載。データポイントを増強し、高品質なデータ収集を行うことで、天気予報や気候科学の発展に寄与する。
【参照ページ】A.P. Moller - Maersk shares millions of weather observations to aid climate science
【画像】Maersk
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