穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)は8月26日、今後の食品・サプリメント業界に影響を与えうる5つの消費者の行動変容を公表。世界の消費者の60%が今後1年間で健康全般の改善を計画しており、機能性栄養食品や自然食材、セルフケア食品などの需要が高まるとした。
行動変容の1つ目は、「人々の健康増進意欲の高まり」。消費者の76%は、新型コロナウイルス・パンデミックにより、健康的な飲食を心がけると回答。41%は、より積極的に運動するようになると回答した。ADMは、身体的・精神的な健康を意識して設計された製品の注目が高まると分析した。
2つ目は「心と身体のつながりを意識した包括アプローチ」。消費者の51%は、今後1年間で認知機能や精神面の健康改善を計画していると回答した。同社は、心身の健康のバランスを保つため、運動や瞑想、気分を高める効果のある食品の摂取等、ストレスに対処するための新しい技術が注目されると分析。消費者がより活動的なライフスタイルに移行するにつれ、活力や認知能力を高め、気分を整える機能性成分を配合した商品の需要が増えると予測した。
3つ目は、「パーソナライズした栄養供給」。消費者の約3分の2が栄養ニーズに合わせた食品や飲料に関心を持っていると回答。パーソナライズされた栄養食品に注目が集まる分析とした。
4つ目は、「免疫機能の重要性への関心の高まり」。新型コロナウイルス・パンデミックにより、消費者の免疫機能への関心が増大。今後、プロバイオティクスやビタミンC・ビタミンD等、免疫機能を高める成分が含まれる食品が注目されると語った。
5つ目は、「目的のある嗜好品への需要」。新型コロナウイルス・パンデミック下では、衝動買いではなく目的に根ざした嗜好品の購入が増加していると分析。機能性を兼ね備えた嗜好品への需要が高まると予測した。
同社は、パンデミック収束後も消費者の健康志向は継続するとし、消費者の行動変容に合わせた製品を開発すると語った。
【参照ページ】Health & Wellness Lifestyle Shifts: Five Consumer Behaviors that are Reshaping Food, Beverage & Supplement Innovation
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