福島県いわき市で、新たな石炭火力発電「勿来IGCC発電所」が4月16日、営業運転を開始した。設備容量は525MW。石炭をガス化して燃焼させ、二酸化炭素排出量を抑制するIGCC(石炭ガス化複合発電)技術を採用。石炭火力発電の全廃を巡る議論が世界的に進む中、日本では新たな石炭火力発電所が誕生した。
同発電所の運営主体は「勿来IGCCパワー合同会社」。出資比率は、三菱商事エナジーソリューションズの子会社「勿来IGCCマネジメント」が40%、三菱重工業10%、三菱電機10%、東京電力ホールディングス5%、常磐共同火力5%。2016年に計画が立てられ、同年中に着工していた。石炭使用量は日量3,400t。年間262万tの二酸化炭素排出量を排出する。
環境NGO気候ネットワークは、今回の営業運転に抗議声明を発表。日本では同様のIGCC型が1基、超々臨海(USC)型が7基、亜臨海型が2基、新設が進んでおり、その他USC型2基が建設に向けた手続きを進行。まだ合計で12基の石炭火力発電所が誕生する見込み。
【参照ページ】勿来IGCC発電所の営業運転を開始いたしました
【参照ページ】【プレスリリース】勿来IGCCが営業運転開始 – 気候危機を加速する石炭火力の運転に抗議する(2021/4/23)
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