アパレル世界大手米リーバイ・ストラウスは11月19日、同社サプライヤーの有害化学物質管理強化のため、独アパレル認証機関大手ホーエンシュタインと提携したと発表した。リーバイ・ストラウスが独自に策定した有害化学物質使用禁止リスト「Screened Chemistry」の運用で、国際規格の「エコテックス(OEKO-TEX)」の「エコパスポート(ECO PASSPORT)」認証を活用。ホーエンシュタインが認証機関としてお墨付きを付与する。
「Screened Chemistry」は、アパレル業界のサプライチェーンを通じて有害化学物質の発生を防止するため、リーバイ・ストラウスが主導し策定したオープンソース・プログラム。他社での活用も推奨している。有害化学物質管理では、国際的な有害化学物質排出ゼロ・イニシアチブ「ZDHC」が、製造時使用制限物質リスト「MRSL」を策定しているが、同社の「Screened Chemistry」は、MRSLがまだ対象としていない新開発の化学物質についても有害性を評価できるようになっており、包括性が高い。
一方、エコパスポートは、染料・助剤などアパレル化学物質に対する認証制度。化学試験と訪問監査を通じて化学物質を審査し、EUのREACH規則や、米カリフォルニア州のプロポジション65等、世界的に厳格な基準にも対応している。
今回の提携を通じ、リーバイ・ストラウスの「Screened Chemistry」制度を、他社でも活用しやすいようにする。リーバイ・ストラウスとしては、サプライチェーン全体の有害化学物質管理のレベル強化を狙う。
【参照ページ】Levi Strauss & Co. and Hohenstein collaborate to bring safer chemicals to the apparel industry using ECO PASSPORT by OEKO-TEX®
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら