米フェアトレード推進機関フェアトレードUSAと国際養殖漁業NGOの水産養殖管理協議会(ASC)は10月9日、ASC認証を取得した水産事業者にフェアトレードUSAの認証基準をさらに追加遵守させるパイロットプログラムを実施する覚書を交わしたと発表した。ASCがフェアトレードUSAの認証基準を追加した新たなプログラム「Improver Programme」を展開する。
フェアトレードは従来、農家の所得向上を目指す認証としてスタートしたが、フェアトレードUSAでは現在、漁業事業者も対象とした認証取得を推奨してきている。すでに9つの水産物サプライチェーンでフェアトレード認証が取得されており、現在取得に向けたプロジェクトも複数進んでいる。取得済のものには、インドネシアのキハダ、メキシコの青エビ、モルディブのカツオ、アラスカのサケ、ニュージランドのホタテ貝等があり、米小売大手セーフウェイ、ホールフーズ・マーケット、ハイヴィー等20社が認証取得済商品を取り扱っている。
一方ASC認証は、幅広い社会・環境基準を課してきた。今回フェアトレードUSAの認証基準を適用することで、「Improver Programme」参加企業はさらに水産事業者の所得向上にも配慮していくこととなる。
各地域のフェアトレード機関も役割を拡大して着る。英フェアトレード機関フェアトレード財団も10月11日、英小売大手Compass GroupやCo-opと共同で、コートジボワールに女性リーダー育成学校を設立すると発表した。女性カカオ農家を対象とし、地域社会や農家団体等で女性がリーダーシップを発揮できるようにしていく。
【参照ページ】Fair Trade USA and the Aquaculture Stewardship Council Partner to Pilot the Fair Trade Add-on to Some ASC Certified Farms
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