医療機器世界大手蘭フィリップスとインドネシアのヘルスケア最大手シロアム・ホスピタルズ・グループは10月7日、インドネシアのヘルスケア分野におけるAI能力開発で覚書(MOU)を締結したと発表した。
両社は今後、インドネシアのぺリタハラパン大学(UPH)医療科学グループと協働し、キャパシティビルディング、ナレッジ共有、AIソリューションの導入に注力。フィリップスのAIを活用することにより、臨床ケアとデジタルヘルスの変革、医療提供の強化、医療インフラのサステナビリティ向上を実現する。
今回の重点分野は、「AI主導の臨床ケア」「能力開発と現地のAI専門性」「フィリップスとのグローバルな知見共有」「デジタルヘルスの変革」「インドネシア政府の医療目標の支援」「医療におけるESG推進のための専門的知見の共有」の6つ。
AI主導の臨床ケアでは、フィリップスがシロアム・ホスピタルズ・グループにAI技術を導入し、特に放射線科、病理学、心臓病学、臨床業務等の分野を支援。AIは臨床的意思決定の強化や、ワークフロー改善を通じ、医療従事者の正確な診断・治療を可能にする。
能力開発と現地のAI専門性では、UPH医学研究グループと協働し、同国現地でのAIとデジタルヘルスに関する専門的知見の開発に注力。医療従事者、IT専門家、UPHの学生へのトレーニングプログラムも提供する。
フィリップスとのグローバルな知見共有では、同社の知見とグローバルでのベストプラクティスをシロアム・ホスピタルズ・グループとUPHと共有。同国のヘルスケア需要に合わせたソリューション構築も行っていく。
デジタルヘルスの変革では、同国のデジタルヘルス戦略を支援するため、シロアム・ホスピタルズ・グループが遠隔医療、電子カルテ、遠隔患者モニタリング等のヘルスケア管理システムにAIを統合。AI活用による患者の治療改善、病院運営最適化、遠隔地での患者にパーソナライズされたデータ主導のケア等を可能にする。
その他には、今回の協働を通じインドネシア政府の医療目標を支援。また医療におけるESG推進のための専門的知見の共有では、フィリップスが有するサプライチェーンのサステナビリティ、環境マネジメント、公平な職場環境の促進、医療へのアクセスと教育の拡大等に関する知見を、シロアム・ホスピタルズ・グループ共有していく。
【参照ページ】Siloam Hospitals Group and Philips sign AI capability MoU to support Indonesia’s healthcare transformation strategy
【画像】Philips
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