デンマーク製薬大手ノボノルディスクは10月8日、小児肥満予防を目的とした3年間のイニシアチブ「Childhood Obesity Prevention Initiative(COPI)」を新たに発足すると発表した。世界6都市での活動に2.5億デンマーククローネ(約55億円)を投じる。
世界全体では、2022年時点で世界の5歳から19歳の3億9,000万人以上が肥満に苦しんでおり、そのうち1億6,000万人が小児肥満。若年での肥満は、2型糖尿病の早期発症リスクを高め、成人期の肥満可能性が高くなる。また、低所得層や中間層以下の子供たちは、肥満のリスクが高くなる傾向にある。
COPIは、世界中の都市コミュニティにおける子供の運動量と健康的な食生活の改善を通じた肥満予防促進を狙っている。地方自治体、アカデミア、NGO等と協働し、各都市に適したソリューションの設計、実施、評価を行う。対象都市は、ブラジル、カナダ、フランス、日本、南アフリカ、スペインの6カ国から選定される。
具体的には、各自治体で対象となる集団を介入グループと、非介入グループに分け、6歳から13歳の子供を対象に健康関連の生活の質やBMI、幸福度等の変化を測定。介入後1年後、2年後にも追跡調査を実施する。各グループで約1,000人の子供からデータを収集し、ランダム化比較化実験を行う。
【参照ページ】Novo Nordisk launches new initiative to prevent childhood obesity in disadvantaged urban communities
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