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【国際】世界経済フォーラム、途上国47カ国の再エネ投資の成功事例を100件公開

【国際】世界経済フォーラム、途上国47カ国の再エネ投資の成功事例を100件公開 1

 世界経済フォーラム(WEF)は10月2日、新興国及び開発途上国(EMDEs)47カ国での再生可能エネルギー投資に関する成功事例100件を掲載したデジタルプラットフォーム「Playbook of Solutions」を公開した。

 同プラットフォームは、グローバルサウスにおける再生可能エネルギーへの投資を活性化させることを狙いとしたもの。WEFが主導する47カ国政府と民間セクターによるイニシアチブ「グローバルサウスでのクリーンエネルギー投資促進ネットワーク」により、過去20年間における膨大な事例から政策、資金調達、リスク軽減に関する100の成功事例がまとめられた。

 今回掲載された事例は、当初は2024年のG20エネルギー転換ワーキンググループへの情報提供を目的として作成されたが、エネルギー転換プロジェクトの資金調達に関わる政府、国際開発金融機関、民間セクターのエネルギー及び金融関係者への指針となることを目指し公開された。

 国際エネルギー機関(IEA)の調査では、国連気候変動枠組条約第28回ドバイ締約国会議(COP28)で設定された2030年までに再生可能エネルギー設備容量を3倍にするという目標の達成のためには、再生可能エネルギーへの年間平均投資額を現在の5倍から7倍に増加させ、2030年までに最低1.7兆米ドル(約251兆円)にする必要がある。

 EMDEsでは、2035年までに世界のエネルギー需要の伸びの約90%を占める見通し。一方で、現在の世界のクリーンエネルギー投資に占めるEMDEsの割合は5分の1以下と低い。投資リスクの高さや規制環境が原因の1つだとして、具体的な成功事例の公開に至った。

 同プラットフォームでは、ブラジル、チリ、エジプト、インドの4カ国の成功事例を詳細に分析し、政策、金融を含めた包括的な戦略を展開することで再生可能エネルギー資本を数十億米ドル規模に増加させた事例も紹介。具体的には、税制優遇措置、再生可能エネルギーの入札制度、政府の公約、投資リスクを軽減するための通貨ヘッジ、債務スワップ等による資金調達等を挙げた。

【参照ページ】New Digital Platform Outlines 100 Actionable Solutions for Unlocking Clean Energy Investment in Emerging Markets
【参照ページ】Playbook of Solutions

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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