アップルは7月17日、サンフランシスコ住宅アクセラレーター・ファンド、ソブラト・フィランソロピーズ、Destination:Homeの3者と協働し、サンフランシスコのベイエリアで、「ベイエリア住宅イノベーション基金」を創設すると発表した。
同社は2020年頃から、社会問題となっているサンフランシスコ・ベイエリアの住宅価格や家賃の高騰を課題視。同地域でのアフォーダブル住宅増加支援策を複数展開している。アップルは現在、カリフォルニア州でのアフォーダブル住宅拡大に25億米ドル(約4,000億円)を投じており、今回のアクションもその一環。
ベイエリア住宅イノベーション基金は、サンフランシスコ・ベイエリアの4つのプロジェクトに譲許的融資を実施し、今後2年間でアフォーダブル住宅400戸以上の建設を予定。プロジェクトでは、既存のアフォーダブル住宅拡大手法では、課題に十分には対処できないとし、既成概念にとらわれない発想が必要と判断。明確な目標を掲げ、目標を達成するための共通のコミットメントや、簡素化された資金調達の仕組みにトライしていく。
プロジェクト第1号では、Mercy Housingが、サンフランシスコのミッション地区でアフォーダブル住宅建設に着工する。同住宅は、ホームレス状態にある高齢者や、ホームレス状態になる危険が差し迫っている高齢者向けに、145戸の恒久的な支援住宅を提供する。プロジェクト第2号は、今年後半にサンタクルーズで着工される予定。
同社は今回、同社の支援により、アフォーダブル住宅開発事業者は、カリフォルニア州内で、90以上のプロジェクト展開し、1万戸以上を建設または存続させてきたと強調。家を失う危機にさらされていたベイエリアの3万5,000人以上の住民の住居維持につながり、2,500人以上の新規住宅購入者の資金調達を支援してきたとした。
【参照ページ】Apple helps launch Bay Area Housing Innovation Fund to expedite construction of hundreds of new affordable homes
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