LINEヤフーは6月13日、「Yahoo!知恵袋」と「LINE」の双方で、安心・安全な利用環境の実現に向けた対策を発表した。
「Yahoo!知恵袋」では、Yahoo!知恵袋利用登録時に発行される「登録番号(ユーザーID)」を非公開にして投稿する仕組み「ID非公開機能」を、アプリでは7月8日から、ウェブサイトでは7月10日から廃止すると発表した。ID非公開での投稿ができなくなる。投稿後に「匿名化」できる機能もなくなる。登録番号は、Yahoo! JAPAN IDとは異なるため、同機能廃止後も、Yahoo! JAPAN ID情報は他のユーザーからは見えない。
同社は、ユーザーからの問い合わせや意見を元に調査した結果、ID非公開機能を利用した品質の低い投稿が多いことを認識。せっかくの回答に対し、BA(ベストアンサー)をつけない等のマナー違反が、通常の投稿と比較して圧倒的に多いこともわかった。
過去にID非公開で質問・回答された投稿データに関する対応は今後検討し、発表する。
「LINE」では、LINEを活用した詐欺行為の撲滅を目指し、対応を順次開始する。対応検討では、警察庁、金融庁、消費者庁、国民生活センターも協力していた。
まず、オープンチャットとLINE公式アカウントに関しては、「システム検知」と「人の目」によるモニタリングを強化。不適切な行為が発見された場合は、アカウントの利用停止などの対応を実施する。また、オープンチャットでは、投資詐欺への悪用が疑われるオープンチャット自体を削除し、ユーザーのサービス利用停止措置も強化する。オープンチャットを利用する全ユーザー及びオープンチャットの管理者に対しても、複数回の注意喚起を実施する。
1:1トークとグループトークの内容に関しては、通信の秘密にあたるため、「通報」されたものに関してのみ部分的な「システム検知」と「人の目」の確認を行っていく。さらに、友だち以外のユーザーからグループトークに追加された際、トークルーム上に注意喚起を表示。悪用者の行動傾向を分析し、悪用されうる類型のグループ作成も制限する。
LINE広告では、特に注意すべき領域において、広告掲載前の審査および掲載開始後のモニタリングを強化。広告主の本人確認も導入する。
【参照ページ】「ID非公開機能」廃止のお知らせ
【参照ページ】「LINE」の安心・安全な利用環境実現のため詐欺対応を強化 新たに4つの対応を順次開始
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