ブリヂストンとNTTは2月29日、「デジタルツイン」「サステナビリティ」「タイヤを介した環境及び人にやさしい街づくり」の3分野で協働すると発表した。両社は2022年7月から、社会価値・顧客価値の創出に向けた技術共創の検討を進めてきた。今回協働テーマが決定した形。
デジタルツインでは、運動を対象とし、フィジカル面での特徴・特性、モノの微細な性質に対する暗黙知や、メンタル面での意識を含めた状態をデジタル化し、他者に伝え再現する技術の実現を目指す。
サステナビリティでは、簡易で信頼性のある方法で製品の材料の識別を行うことで、サーキュラーエコノミー化を進める。
タイヤを介した環境及び人にやさしい街づくりでは、車両や人間に対するセンシングで得たデジタルデータを活用し、快適な車移動の実現を目指す。
ブリヂストンは、ゴム・タイヤ開発の知見やモビリティ・タイヤデータの提供、共同開発技術の実証フィールドの提供を行う。NTTは、センシング技術、分析技術から得られる知見を提供する。両社は今後、可能な領域から順次社会実装を開始する。
さらにブリヂストンは同日、エアレスタイヤ「エアフリー」の公道実証を、3月から東京都小平市近郊で開始するとも発表した。
同社は2008年から、エアレスタイヤ技術「エアフリーコンセプト」の開発を進めてきた。2023年2月には、出光興産とともに超小型EVに次世代タイヤを実装し、事業所内移動車両として運用する実証も展開している。
【参考】【日本】ブリヂストンと出光興産、超小型EVでのエアレスタイヤ技術実証開始(2023年2月10日)
エアフリーコンセプトでは、タイヤ側面の特殊形状のプラスチック製スポークで荷重を支えることで、パンクせず、空気圧管理等のメンテナンスが不要になることを目指している。スポークとは、地面に接地するゴムとホイールを繋ぎ、荷重を支えるとともに衝撃吸収機能を持つ部材のこと。また、路面に接するゴム部分は貼り替えでき、同社独自開発のスポークのプラスチックはリサイクル可能。
【参照ページ】NTTとブリヂストン、両社ビジョン実現に向けた新たな価値創造を目指し共同研究を加速
【参照ページ】次世代タイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始
【画像】ブリヂストン
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