アサヒグループホールディングス傘下のアサヒ飲料と、西松建設は3月6日、自動販売機の庫内に二酸化炭素を吸収する特殊材を搭載した「CO2を食べる自販機」で回収した二酸化炭素を活用したカーボンネガティブ・コンクリートを開発したと発表した。自動販売機を介した大気中の二酸化炭素の工業原料化は国内初。
アサヒ飲料は2023年6月から、「CO2を食べる自販機」の実証展開を開始。同自販機で回収した二酸化炭素の用途を検討する中、西松建設との協働が実現した。両社は11月から現場での耐久性や適応性に関するテストを実施し、2030年目途での本格導入を目指す。
【参考】【日本】アサヒ飲料、「CO2を食べる自販機」を6月から実証導入。本格展開は2024年(2023年5月16日)
今回の協働では、自動販売機で回収した二酸化炭素を吸収した副産物由来の特殊材をコンクリート1m3あたり約200kg以上混合し、固定化する。また、コンクリート原料であるセメントの代替原料として、製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末を活用。これにより、従来のコンクリートの強度を低下させることなく、二酸化炭素排出量の削減を実現した。
【参照ページ】西松建設と協業し、カーボンネガティブコンクリートを開発 「CO2を食べる自販機」で回収したCO2を活用し工業原料化する国内初の取り組み
【参照ページ】アサヒ飲料株式会社と協業し、カーボンネガティブコンクリートを開発
【画像】アサヒ飲料
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら