デンマーク電力大手オーステッドと韓国・仁川広域市は2月24日、同地域に洋上風力発電産業を構築する協働に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。仁川沖で進められている設備容量1.6GWの洋上風力発電プロジェクトを機に、同地域に風力発電のサプライチェーンを確立する。
韓国通商産業エネルギー省は2023年11月、オーステッドに電力事業ライセンス(EBL)を発行し、仁川沖70kmに位置する洋上風力発電所の独占開発権を付与。同洋上風力発電所が完成すれば、二酸化炭素排出量を年間約400万t削減し、100万世帯以上に再生可能エネルギー電力を供給する韓国最大の発電所となる。
洋上風力発電の開発では、地元でサプライチェーンが構築できなければ、雇用創出効果が小さいという批判もある。そこで、仁川広域市は、洋上風力発電が大きな産業となるポテンシャルがあることを地元経済界に伝えていくとともに、洋上風力発電のための政策とインフラ確立を含む行政支援を提供。オーステッドは、地域の住民、企業、サプライヤーが便益を享受できるよう、プロジェクトを展開していく。
同プロジェクトは今後、環境影響評価、立地調査、韓国の年間固定価格風力オークションへの参加準備を進める。各プロセスが順調に進み、オーステッドが最終投資決定を下した場合、2030年代初頭に完成予定。
【参照ページ】Ørsted and Incheon City sign MoU to establish world-class offshore wind power industry in Korea’s Incheon region
【画像】Ørsted
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