韓国国会は1月9日、食用目的での犬の飼育・屠殺・販売を禁止する「犬食用禁止法」案を、賛成208、反対0、棄権2で可決した。尹錫悦が署名すると成立する。2027年から適用される。動物福祉の観点。
韓国では毎年数10万頭の犬が食肉処理されているという。韓国政府の統計によると、韓国には2023年時点で犬肉レストランが約1,600軒、犬の肉用飼育場が1,150ヶ所ある。これら犬肉レストランと犬肉飼育場は今後、段階的に事業を廃止する計画を地方自治体に提出しなければならない。政府は、他業種への転換を支援するとしているが、具体策はまだ不明。
違反者に対しては、犬の屠殺で有罪判決を受けた者は最高3年の禁固刑または3,000万ウォン(約330万円)の罰金、食肉用犬の飼育や犬肉の販売で有罪判決を受けた者は最高2年の懲役となる。
2023年のギャラップの世論調査によると、過去12カ月間に犬肉を食べたことがあると答えた韓国人はわずか8%。2015年の27%から大きく減少しており、韓国内でも犬食離れが進んでいた。同世論調査で犬肉の消費を支持すると答えた人は20%以下だった。但し、犬食を禁止する法律に反対する人が3分の1程度もわかり、犬食を韓国文化の一つとみなす人も少なからずいる状況だった。今回の法律では犬食の消費そのものには罰則はない。
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