花王は12月13日、微生物を活用した発酵により、糖から生産したバイオ没食子酸「GA-100 BIO」の販売を開始すると発表した。
没食子酸は、酸化防止剤や半導体の回路形成の原料として使用される芳香族化合物の一つ。現在は、ウルシ科植物にフシムシが寄生してできる虫こぶ(五倍子)から抽出して製造するため、収量が天候に左右されやすく、生産地も限定されている。一方、芳香族化合物の人工製造は、複雑な工程を要するため、商業的な製造例は限られてきた。
花王は今回、洗剤用酵素生産研究の知見を活かした発酵生産技術により、没食子酸を高効率で生産することに成功。バイオ没食子酸としての販売開始に至った。今後、アジアや欧州等、海外での販売も実施予定。また将来的には、没食子酸以外の芳香族化合物の発酵生産への展開も目指す。
【参照ページ】発酵生産によるバイオ芳香族化合物「没食子酸」の販売開始 工業的に重要な化学素材を安定供給へ
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら