EU加盟国閣僚級のEU理事会は11月14日、新たな「EU宇宙戦略」を採択した。EUでは従来、EU単位での宇宙政策は非軍事分野に限定していたが、新戦略では防衛・安全保障分野も活動分野として位置づけた。
EU理事会は2022年3月、「安全保障と防衛に関する戦略的羅針盤」を採択し、競争と脅威が激化する地政学的環境下で、宇宙を戦略的領域と位置づけ、安全保障と防衛のためのEU宇宙戦略の策定を指示。それを受け、欧州委員会とEU外務・安全保障政策上級代表は2023年3月、「安全保障と防衛のためのEU宇宙戦略に関する欧州議会と理事会への共同コミュニケーション」を発表し、EU宇宙戦略策定の骨格を示していた。
今回の新戦略では、まず、機密扱い分析を年1回実施し、宇宙安全保障に関する軍及び民間の情報サービスを強化しながら、EUの宇宙脅威に対する理解を深める。次に、宇宙システム及びサービスのレジリエンスと保護を強化するため、欧州委員会がEU宇宙法案を策定する。
3つ目は、EU単位での宇宙領域認識情報やEU共同対応のための専用ガイダンス等を通じ、宇宙空間の脅威への対応を強化。4つ目は、EU共通安全保障・防衛政策(CSDP)のミッション及び活動の計画・実施への宇宙的側面の統合を強化し、EU衛星センター(EU SatCen)を強化する。
【参照ページ】Space: Council approves conclusions on the EU space strategy for security and defence
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