自然破壊からの回復と生態系保護のための包括的アクションを求める国際的な連合体Business for Natureは11月8日、「自然戦略ハンドブック」を発行した。ネイチャーポジティブに関するガイドラインやアクションをまとめた。英語版だけでなく、日本語や中国語版も同時に発行された。
今回のハンドブックは、EUの企業サステナビリティ報告指令(CSRD)、自然関連財務開示タスクフォース(TNFD)、科学的根拠に基づく目標ネットワーク(SBTN)、NA100等のフレームワークや開示要件に準拠。さらに、持続可能な開発のための経済人会議(WBCSD)の「ネイチャーポジティブ・ロードマップ」にも準拠した。
同ハンドブックは、自然再生に関するハイレベルのビジネスアクション・フレームワーク「ACT-D」の概念が中核に据えられている。ACT-Dは、2023年の国際生物多様性デーだった5月22日に、Business for Nature、Capitals Coalition(資本連合)、WBCSD、TNFD、SBTN、世界経済フォーラム(WEF)、世界自然保護協会(WWF)が共同発表している。評価(Assess)、コミット(Commit)、変革(Transform)、開示(Disclosure)の頭文字を取った名称となっている。
同ハンドブックでは、ACT-Dの4つのステップについて、具体的な作業を解説。各ステップで活用できるツール類も整理した。
【参照ページ】Leading organizations release essential new guidance to help companies develop and publish nature strategies
【参照ページ】The Nature Strategy Handbook
【参照ページ】On International Biodiversity Day, Explore the High-Level Business Actions on Nature
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