欧州委員会は11月7日、複合輸送指令を改正する政策を発表した。7月に採択された「グリーン化貨物パッケージ」を踏まえ、法改正によりマルチモーダル型の物流にシフトしていく考え。今後、EU理事会及び欧州議会との協議に入る。
マルチモーダルとは、トラック、貨物列車、海運・水運、航空機等の物流手段を組み合わせコンテナ等を移動させる方法。これによりトラック輸送を減少し、物流コストや二酸化炭素排出量を削減しにいく。
欧州委員会は、電子貨物輸送情報規則(eFTI)に基づき設立されたデジタル・プラットフォームを通じ、輸送事業者が支援の対象となるかどうかを判定できるツールを提供する。また、貨物や海運・水運の出発時刻に合わせてトラック輸送できるようにするため、従来禁止していた週末の運転禁止等を一部免除する。ターミナル事業者は、EU域内の積み替えターミナルにおけるサービスや施設に関する最低限の情報をウェブサイトで提供することが義務付けられる。
同政策では、7年以内にマルチモーダルの平均ドア・ツー・ドア・コストを10%以上削減するという競争力目標を加盟国に設定する内容も盛り込んでいる。
複合輸送指令は1992年に改正されて以来、31年間改正されていない。欧州委員会は1998年と2017年に改正を試みたが、成功しなかった。
【参照ページ】Commission adopts new proposal on combining transport modes for more sustainable freight
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