飲料世界大手英ディアジオは10月12日、スコッチ・ウイスキーとテキーラを対象としたリジェネラティブ農業プログラムを発表した。生物多様性、水や土壌の健全性マネジメントの改善、二酸炭素排出量削減・吸収を目指す。
同社は、2030年ESGアクションプラン「Society 2030」で、2030年までに水不足地域での水消費量を40%、その他の地域で30%削減することを目標として掲げており、10億ポンド(約1,825億円)を投資も行うことも表明済み。今回のアクションもその一環。
今回のプログラムでは、スコッチ・ウイスキー原料となる英スコットランド地方の大麦と小麦、及びテキーラ原料となるメキシコのリュウゼツランが対象。被覆作物(カバークロップ)、休耕、輪作等、地域に適した農法を検討する。英土壌炭素測定スタートアップのアグリカーボンや、英農業科学サービスJames Huttonからの支援も受ける。
テキーラ用プログラムでは、リュウゼツランが6年から7年の成長サイクルで、どのように炭素を吸収するかを調査。同社の主力ブランド「ドン・フリオ」「カサミゴス」「デレオン」「アストラル」等で活用するリュウゼツラン生産農家と協働。スコッチ・ウイスキー用プログラムでは、第一弾としてスコッチ・ウイスキー商品「ジョニー・ウォーカー」「タリスカー」「ザ・シングルトン」向けに、スコットランドの主要な3つの大麦・小麦調達地域で約20農場で展開する。
【参照ページ】Diageo announces regenerative agriculture programmes across Scotch whisky and tequila
【画像】Diageo
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