東京大学等の産学連携共同研究グループは10月13日、千葉県の柏の葉スマートシティ内で、日本初となる公道での電気自動車(EV)の走行中給電実証を開始すると発表した。
共同研究グループには、デンソー、ブリヂストン、三井不動産、日本精工、ローム、東洋電機製造、小野測器、SWCC、カーメイト、東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本・清水研究室、千葉大学宮城研究室が参画。2018年から走行中給電システムの研究を進めてきた。
千葉県柏市の柏の葉キャンパス駅を中心とした地域では、公・民・学連携により「柏の葉国際キャンパスタウン構想」に基づくまちづくりを展開。スマートシティ化に向け、2019年には「国土交通省スマートシティモデル事業(先行モデルプロジェクト)」の選定を受けた。
今回の実証は、東京大学、柏市、その他関係機関で構成される「柏ITS推進協議会」のアクションの一環。国土交通省が公募する「道路に関する新たな取り組みの現地実証実験(社会実験)」として採択され、2023年10月から2025年3月まで、EV2台に充電設備を搭載し、柏の葉キャンパス駅西口至近の市道で電気自動車(EV)への走行中給電技術を実証する。2030年頃の技術実用化を目指す。
設置された給電設備では、スポット上に1秒間停止すると、車が約100m走行できるだけの充電が可能。10秒間の停止で約1km分の充電ができるという。走行中に給電することで、車両の充電待機時間を削減することができる。
走行中給電では、イスラエルElectreonが、実用化を見据えた実証でリードしている。
【参照ページ】柏の葉スマートシティにて日本初、電気自動車への走行中給電の公道実証実験を開始
【参照ページ】柏の葉スマートシティにて、日本初、電気自動車への走行中給電の公道実証実験を開始
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