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【アメリカ】FTCと17州検事総長、アマゾンを競争法違反で提訴。マーケットプレイスでの競争を阻害

 米連邦取引委員会(FTC)と17州検事総長は9月26日、競争法違反の疑いでアマゾンを連邦地方裁判所に提訴した。訴状では、アマゾンが優越低地位を乱用し、競合他社やマーケットプレイス上の販売者との間での公平な競争を阻害しているとした。

 FTCは、今回の提訴決定に際し、連邦地方裁判所に恒久的差止命令と救済を求める権限をFTC職員に付与することを賛成3、反対0で決定。また、提訴に加わった17州は、コネティカット州、デラウェア州、メイン州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ミネソタ州、ニュージャージー州、ニューハンプシャー州、ニューメキシコ州、ネバダ州、ニューヨーク州、オクラホマ州、オレゴン州、ペンシルベニア州、ロードアイランド州、ウィスコンシン州。

 訴状では2つの行為を違法として取り上げている。まず、他のマーケットプレイス販売企業が、アマゾンの提示価格よりも安い価格で販売することを阻止し、インターネット全体の商品価格を高く維持する値引き防止策。マーケットプレイス販売企業が、他のEコマース等で、アマゾンよりも低価格販売していることをアマゾンが発見した場合、アマゾンでの検索結果順位をかなり下の方にすることで、当該マーケットプレイス販売企業を罰しているという。

 2つ目は、商品の「プライム」資格を取得する際に、アマゾンの高額なフルフィルメント・サービスを利用する出品者に義務付けている行為。これにより、アマゾンの出品者が他のEコマースでも商品を提供するためのコストを大幅に高くしている。この措置により、競合他社がアマゾンと正当に競争する能力が制限されているという。

 さらに、これらの行為により、マーケットプレイス販売企業は、膨大な負担を強いられている点として3つを挙げた。まず、関連性の高いオーガニック検索結果を有料広告に置き換えることで、検索品質を悪化。次に、アマゾンの検索結果を、アマゾンがより品質が良いと知っている商品よりもアマゾン自身の商品を優先。アマゾンが諸々の手数料を徴収することで、販売企業は総売上の50%近くをアマゾンに支払わなければならないという構造。

 FTCは、これらの行為が、消費者価格を不当に釣り上げていることを強調し、競争法違反の論理を構築した。

【参照ページ】FTC Sues Amazon for Illegally Maintaining Monopoly Power

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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