金融世界大手英HSBCは9月20日、世界中のアーリーステージのクライメートテック企業に対し、合計10億米ドル(約1,495億円)の融資を行うと発表した。対象となるのは、EV充電、バッテリー、持続可能な食料・農業、二酸化炭素除去(CDR)技術等の分野。
同社は今回、国際エネルギー機関(IEA)の試算を参照し、2050年までにカーボンニュートラルを達成するために必要な削減量の約50%は、現在実証段階またはプロトタイプ段階にある技術からもたらされると認識。一方、最新のデータでは、気候変動分野のスタートアップ企業に対するベンチャーキャピタルの資金調達額は、連続的に急成長した後、ベンチャーキャピタル市場が新興技術の評価に下押し圧力をかけたため、2023年上半期には40%も急減したとも指摘した。
また同社は、世界のアーリーステージ、グロースステージのクライメートテック企業への投資の大半が米国と欧州に集中していると指摘。HSBCの投資は、地域を問わず、潜在性の高い技術を有する企業に焦点を当てると強調した。
同社はすでに、再生可能エネルギー分野の推進や技術開発に投資するファンド「Breakthrough Energy Ventures(BEV)」の支援プロジェクト募集プログラム「ブレイクスルー・エナジー・カタリスト」に対し、1億米ドル(約150億円)を拠出。イノベーションの拡大を推し進めている。
【参考】【国際】HSBC、2030年までに投融資ポートフォリオでCO2排出絶対量34%削減目標設定(2022年3月4日)
【参照ページ】HSBC plans climate tech funding push
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