科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)は9月21日、ネットゼロ・スタンダードで掲げる「削減措置」に関し、環境属性証書活用の有効性に関するエビデンスの募集を開始した。11月24日まで受け付ける。
SBTiは、二酸化炭素排出量の削減・除去に関し、自社サプライチェーン内で削減することを「削減」、サプライチェーン外で削減することを「補償措置」、自社やサプライチェーン内外で吸収・除去することを「中和措置」と呼び概念を区別している。
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今回のエビデンス募集は、削減系のカーボンクレジットや、エネルギー属性証書、電源証明証書等をまとめて「環境属性証書(EAO)」と定義。企業が、環境属性証明を活用する際の在り方を研究する。これにより企業が、目標の進捗状況、達成状況、達成度を報告する際の透明性について見解を深める。
SBTiは、同研究はあくまで「調査目的」と主張。実際にSBTi基準が改訂される場合には、正式なプロセスに則り行われるとした。
【参照ページ】The SBTi opens Call for Evidence on the effectiveness of Environmental Attribute Certificates in Climate Targets
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