国際的なカーボンオフセット基準管理団体米Verraは9月13日、ブルーカーボンのメソドロジー拡大で「海洋炭素ワーキンググループ」を発足した。4月に新設を発表し、委員の公募を行っていた。
【参考】【国際】Verra、ブルーカーボン手法拡大で「海洋炭素ワーキンググループ」新設。委員募集(2023年4月24日)
Verraは2020年9月、ブルーカーボン分野で初のメソドロジー「VM0007 REDD+ Methodology Framework(REDD+MF)」の改訂版をリリース。マングローブ、海草、塩性湿地等の沿岸湿地による炭素隔離・貯蔵でのブルーカーボン創出に道を開いた。2021年5月には、同メソドロジーに基づくVerified Carbon Standard(VCS)での第1号のカーボンクレジット登録が実現している。
今回のワーキンググループでは、大藻養殖、海底マネジメント、海洋アルカリ性強化、電気化学的アプローチ、栄養塩施肥、人工湧昇、人工湧下等でのブルーカーボンのメソドロジー開発を進める。そのため、専門的な意見を収集し、モニタリングや検証手法等も含め堅固なアプローチを検討する。
さらに作業部会、VCSプログラムのモニタリング・検証や、プロジェクト・バウンダリーの設定等、基準関連の追加的なアプローチも検討していく。海洋ベースの炭素プロジェクトの開発とスケーリングの成功に関連する機会、課題、リスクも評価する。
今回の選定された委員の所属機関は、海洋管理協議会(MSC)、サウスポール、コンサベーション・インターナショナル(CI)、環境防衛基金(EDF)、米イエール大学、中国の海南大学、英プリマス海洋研究所、セールスフォース、プランブルー等。日本の官民は、ブルーカーボンの創設に力を入れているが、日本からの委員はいなかった。
【参照ページ】Verra Launches Ocean Carbon Working Group
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