消費財世界大手英ユニリーバと独食品関連設備大手GEAグループは8月31日、酪農での二酸化炭素排出量削減で協働すると発表した。ユニリーバは、同社の気候変動対策と生態系の保護及び再生のための基金「気候自然基金」を通じ、今回のプロジェクトを支援する。
【参考】【国際】ユニリーバ、気候変動・水・リジェネラティブ農業で新目標設定。2039年カーボンニュートラル(2022年6月17日)
同プロジェクトでは、家畜排泄物から高品質な肥料を生産する。まず初期段階では、ユニリーバに牛乳を供給するオランダの畜産農場に、新たな家畜排泄物濃縮機「ProManure E2950」を4台導入。本格導入を前に、1年間データ分析を行い、ユニリーバの二酸化炭素排出量への影響を分析する。
ProManure E2950では、プラズマ技術を活用し、空気中の窒素を家畜排泄物と反応させることで、有機肥料を生産することが可能。生産した有機肥料は、未処理の排泄物比で作物の収量を最大40%増加させることができる。
同技術では、一般的に保管中や畑への肥料散布中に発生するアンモニアの損失を最大95%削減し、農場で利用可能なすべての栄養素を含有できる。さらに、家畜排泄物の貯蔵で排出されるメタンガスも除去でき、農場全体の二酸化炭素排出量を最大30%削減可能。
【参照ページ】GEA PARTNERS WITH UNILEVER TO IMPROVE SUSTAINABILITY ON DAIRY FARMS
【画像】GEA
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