小売大手豪コールズは8月17日、スコープ3での二酸化炭素排出量削減で、新たなサプライヤー・エンゲージメント目標を発表した。支出額上位75%を占めるサプライヤーに対し、2027年6月末までに科学的根拠に基づく排出削減目標の設定を求めていく。
同社は、2050年までにスコープ3含むバリューチェーン全体でカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成することを目標として設定。中間目標では、2030年6月末までにスコープ1と2の二酸化炭素排出量を75%以上削減し、2025年6月末までに100%再生可能エネルギーへの転換にコミットしている。同目標は、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から1.5℃基準での承認も得ている。
【参考】【オーストラリア】コールズ、新サステナビリティ戦略発表。脱炭素、サーキュラー、栄養・健康等(2021年7月8日)
同社は、今回のエンゲージメント目標の達成に向け、「Coles Nurture Fund」を通じ、中小企業に対し、最大50万豪ドル(約4,700万円)の助成を今後も継続する。同支援は2015年の開始以来、現在までに100社以上に合計3,300万豪ドル(約31億円)を支援している。
小売業界ではすでに、テスコがFLAG目標を含むネットゼロ・スタンダード基準での承認を得たと発表済み。スコープ3の比重の大きい小売業界における上流サプライヤーへのアクションの要請の動きが高まってきている。
【参考】【国際】テスコ、FLAG含むネットゼロ・スタンダードで世界初SBTi承認。自然資本や栄養も(2023年8月12日)
【参照ページ】Coles to partner with suppliers to set emission reduction targets by 2027
【画像】Coles
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