豪小売大手ウールワースと豪バイオテクノロジー・スタートアップGoterraは8月3日、豪シドニーのウェザリル・パークに、Goterra開発の輸送コンテナサイズの生ごみ処理施設「マゴット・ロボット」を設置。昆虫プロテインの生産を開始すると発表した。
Goterraによると、シドニー圏では、年間60万トン以上の食品廃棄物が発生。そのほとんどがシドニー圏以外の埋立地にトラックで運ばれているという。
Goterraは、2015年創業のスタートアップ企業。同社開発のマゴット・ロボットでは、アメリカミズアブの幼虫を活用し、輸送コンテナ規模の生ごみを24時間で95%分解。生育した幼虫を有機肥料や栄養価の高いたんぱく質ミールとして活用できる。これにより遠方の廃棄物処理場までの輸送からの二酸化炭素排出量も削減可能。
ウールワースは今後、シドニー全域の店舗から食品廃棄物を「マゴット・ロボット」に輸送。マゴット・ロボットは24時間365日稼働しており、食品廃棄物の処理能力は毎週100t以上。施設内の温度、水分、廃棄物レベルはセンサーで追跡され、自動的に条件を調整し、消化を最適化する。
同社は2020年から、オーストラリア首都特別地域(ACT)で、Goterra技術の小規模実証を開始。今回シドニーでの大規模導入に踏み切った。
【参照ページ】Maggot ‘robots’ helping Goterra and Woolworths work towards zero food waste
【画像】Woolworths
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