欧州委員会は7月31日、フィリピン政府との間で「グリーン経済に関するチーム・ヨーロッパ・イニシアチブ」を締結したと発表した。フォン・デア・ライエン欧州委員長が。フィリピンを訪問し、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領と会談した。
欧州委員会は2021年に発足した外交戦略「グローバル・ゲートウェイ」に基づき、サステナビリティや欧州が追求する社会的価値感を世界中に広げるため、対外支援プログラム「チーム・ヨーロッパ・イニシアチブ(TEI)」を続々と立ち上げている。チーム・ヨーロッパは、EU、EU加盟国、欧州投資銀行(EIB)、欧州復興開発銀行(EBRD)で構成し、各々支援を戦略的に統合。EUの2021年から2027年までの長期的なEU国際協力政策の柱となっている。すでに世界規模で4つ、地域単位で32、国単位で132のTEIが誕生済み。
EUは、サステナビリティや社会的価値感を世界中に広げるため、「チーム・ヨーロッパ・イニシアチブ(TEI)」を続々と立ち上げている。チーム・ヨーロッパは、EU、EU加盟国、欧州投資銀行(EIB)、欧州復興開発銀行(EBRD)で構成。EUの2021年から2027年までの長期的なEU国際協力政策の柱となっている。すでに世界規模で4つ、地域単位で32、132カ国国でTEIが誕生している。
フィリピンとのTEIには、欧州委員会、フランス、スペイン、ドイツ、フィンランドが参加。また、オーストリア、オランダ、スウェーデンが専門知識と技術移転で貢献する。テーマは、プラスチックのサーキュラーエコノミー化。新たな産業主導のマテリアルフローモデルを開発する。
同イニシアチブには、チーム・ヨーロッパから総額4億6,600万ユーロ(約730億円)が拠出される。内訳は、EUのグリーン経済プログラムから6,000万ユーロ、及びEUのEFSD+ブレンディングから400万ユーロで、EUから6,400万ユーロを拠出。残りの資金はフランス、スペイン、ドイツ、フィンランドが拠出する。
活動では、地方自治体、製造業者、輸入事業者、サプライヤー、NGO、業界団体、消費者等の幅広いステークホルダーと協働。また国家サーキュラーエコノミー戦略を含むグリーン政策の策定や、データ収集・報告のためのシステム開発も支援する。セメント工場での廃棄物の共同処理や、廃棄物発電等の廃棄物処理の代替手段も検討する。
さらに欧州委員会とフィリピンは今回、自由貿易協定(FTA)の交渉再開を模索する意向も表明した。EUは、東南アジアでは、シンガポール及びベトナムとのFTAを締結済み。インドネシアとは交渉中。さらに、タイとのFTA締結の交渉を今年始めに再開している。
EUのTEIは、東南アジアでは、他に、インドネシアで「公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」が発足。ベトナムでもJETP発足に向けた協議が進められている。
【参照ページ】Global Gateway: President von der Leyen launches Green Economy Team Europe initiative in the Philippines
【参照ページ】EU and the Philippines to start scoping exercise for a free trade agreement
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