資源開発世界大手英豪リオ・ティントと住友商事は7月12日、オーストラリア・クイーンズランド州グラッドストンにあるリオ・ティントのヤーワン・酸化アルミニウム精製工場で、水素製造と酸化アルミニウム精製工程での水素による天然ガス代替に関する実証を開始すると発表した。酸化アルミニウム精製工程での水素活用は世界初。
両社は2021年8月、同事業に向けたパートナーシップを締結。水素製造プラントの建設を2024年に開始し、2025年までに同プラントで製造した水素を活用したバーナーの稼動を開始する見込み。豪再生可能エネルギー機関(ARENA)から補助金3,200万豪ドル(約30億円)も受ける予定。
今回の実証では、住友商事が、リオ・ティントのヤーワン・酸化アルミニウム精製工場内に、2.5MW規模の水電解装置を建設し、グリーン水素を製造・供給する。生産能力は年間約250t以上。供給された水素は、水和アルミナを摂氏1,000度まで加熱する脱炭酸プロセスで、天然ガスの替わりに水素を活用する。そのため、脱炭酸炉4基のうち1基を改修する。
同プロジェクトでは、年間約6,000t酸化アルミニウムを生産。工場全体で使う天然ガスをグリーン水素に転換した場合、二酸化炭素排出量削減を年間3,000t削減できる。建設は2024年に開始。水素プラントと焼成炉は2025年までに稼動する予定。
【参照ページ】Rio Tinto and Sumitomo to build Gladstone hydrogen pilot plant to trial lower-carbon alumina refining
【参照ページ】リオティントと住友商事 豪州グラッドストンにおける世界初のアルミナ精製工程での水素利活用実証事業開始について
【画像】住友商事
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