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【フランス】LVMH香水3ブランド、ビートルート生産でリジェネラティブ農業転換開始。仏農協と協働

 高級アパレル世界大手仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイヴィトンは7月19日、傘下の香水ブランド「パルファン・クリスチャン・ディオール」「ジバンシィ・パルファン」「ケンゾー・パルファン」で、フランス農業協同組合クリスタル・ユニオンとパートナーシップを締結し、アルコール原料であるビートルート生産農家のリジェネラティブ農業転換を進めると発表した。

 クリスタル・ユニオンには現在、ビートルート生産者9,000人以上が加入しており、従業員2,000人以上を雇用。砂糖、アルコール、バイオエタノールを生産・販売している。

 今回発表の3ブランドは、すでに今年、仏東部のビートルート農地4km2で、アグロエコロジカル農業への転換プロジェクトを開始。同社が資金を拠出する形で、アルコール需要の45%相当量の生産を狙うとしていた。

 今回の発表は、仏アグロエコロジー推進協会Pour une Agriculture du Vivantが開発した評価ツール「Regeneration Index」を活用し、アグロエコロジカル・スコアを算定していくというもの。同協会は、アグロエコロジーを「イノベーション」「協同」「リエジェレーション」の3つで構成されると定義しており、土壌、作物、景観の3つの観点から8項目で農法を評価している。2023年中頃からは、畜産も対象とする計画。

 さらに同社は、クリスタル・ユニオンと協働し、新たな農法の研究開発プログラムを農場12ヵ所で5年間展開する。同プログラムでは、被覆作物(カバークロップ)の最適化により、ビートルート栽培での窒素投入量を削減。加えて、化学肥料を有機肥料に転換していく。

 また3ブランドは、LVMHのスタートアップ・アクセラレーター・プログラム「La Maison des Startups」で、ビバテック賞を受賞した土壌の健康と品質の測定ツール開発スタートアップGenesisとも協働。Genesisは、土壌の健全性に関するデータ収集の役割を担う。

【参照ページ】Parfums Christian Dior, Givenchy Parfums and Kenzo Parfums support French farmers from Cristal Union in the agroecological transition of the beetroot sector
【画像】LVMH

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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